今回は、1980年代のドイツ軍山岳兵用パーカーを分析します。
ドイツ軍では、エリート部隊とされているようですね。
そろそろ、程度の良いものが減ってきているようです。
中古品で残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ！
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目次
１ 旧西ドイツ陸軍山岳猟兵用パーカー（後期型・プチカスタム）とは？
アルプスが近くにある国の軍隊には、山岳地で戦う専門の部隊を組織していることが多いですね。
ドイツにも第一次大戦前から編成されている山岳猟兵という歴史の長いを持つ部隊があります。
やはり山岳地での戦闘は、平地とは違った戦術とかがあるのでしょうね。
そんな特殊性を考慮してか山岳猟兵の装備は、他の地上部隊とは一線を画す装備が支給されていますよ。
空挺部隊もそうですが、装備の差別化を図って、エリート意識を高揚させているのでしょうね。
今回のモデルは、ドイツがそんな山岳猟兵に支給したパーカーです。
特徴あるデザインは、現用のフレック迷彩パーカーにも受け継がれましたね。
さてさて、それはどんなパーカーなのでしょうか？
今回は、ドイツ軍装備マニアのみならず、秋から冬に使用できるスタイリッシュなパーカーをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
とてもシンプルですね。
背面
前面裏側
ライナーを取り付けるようなタブやボタン、そしてドローコードはありません。
背面裏側
ライニングは、肩付近のみです。
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
タグ
1988年契約品ですね。
エポレットはテーパー付きのラウンドタイプです。
胸ポケット
ボタンで開閉
腰のスラッシュポケット
角度が付いていて、ジッパーで開閉
左胸ポケット下部には、予備のボタンが。
ジッパーは、上下から開くダブルジッパーです。
スライダープルタブのデザインが上下で違っていますね。
今回のモデルは、前のオーナーがフード付け根に小さなダットファスナーを追加してました。
袖の国籍マークも、前オーナーが取り外してあります。
袖
ダットファスナーで開閉・調整
脇の通気孔は、袖付け根に４個あって刺繍で縁取り。
背中は２枚あわせで、中にゴムか何かで防水コーティングしてあります。
このコーティングが、保管状況によってはバリバリに固まっている場合もありますよ。
要注意ですね。
また、コーティングの無いモデル（初期型）も存在しています。
内ポケット
ボタンで開閉
右上の黒い四角は、前オーナーが取り付けたマジックテープです。
おそらくライナー用でしょう。
フード左右
独特のデザインで、ドローコードも準備されています。
参考
初期型
（20230119追記）
前面
背面
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３ その特徴とは？
生地は当時のドイツ軍装備に共通するやや赤味がかったオリーブグレイで、コットンとナイロンの混紡です。
薄いですが、防風性能と撥水性能が付加されていますね。
（でも数回の洗濯で撥水機能は失われるようです。）
デザインは胸ポケット２個、腰ポケット２個、内ポケット１個のコートタイプですが、内側にライナーを装着するジッパーやボタンはありません。
ただし、今回のモデルに関しては、元のオーナーがダットファスナーやマジックテープを追加されています。
カスタム化してライナーを固定する工夫をしていますね。
（元々このパーカーのライナーは、単体で着用できるモデルが別に準備されていますよ。）
全体的な縫製は、正確で強度も十分です。
さすがドイツ製ですね。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 1988年
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 ナイロン
コットン
表記サイズ 170–180/90
（日本人のＬ）
各部のサイズ（平置）
着丈 約85cm
肩幅 約48cm
身幅 約59cm
袖丈 約63cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 愛知県の専門店
入手難易度 2（やや困難）
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５ まとめ
このモデルも軽量で、なかなか落ち着いた雰囲気のパーカーですね。
カラーもフランス軍のパーカーよりこちらが人気ですね。
じつは、東京出張時にデッドストックを入手しておいたのですが、いつのまにか奥（神）様のものになっていました。😅
とても気に入ってて、アウトドア系のイベント（キャンプなど）には常連で着ていますよ。
ライナーなくても、暖かいそうですね！
（仕方がないので自分用は中古を購入しました。😞）
今回のモデルは、ドイツ本国では既に用途廃止になっていて、民間業者に多数払い下げられているようです。
ひと頃は東京御徒町の老舗ショップにデッドストックが溢れていましたが、現在はどうでしょうか？
たまにネットオークションなどで見かけることがあります。
サイズも各種ありますが、小さいサイズから売れているようですね。
（コートタイプなので仕方ないですね。）
油断は大敵ですが、まだ入手しやすいモデルと言えるのではないでしょうか？
購入する場合は、よく似た一般兵科用の重いパーカーと似ているので注意してください。
あと程度やサイズをちゃんと確認してくださいね。
確か、何処かにライナーがあるはずなので、見つけ次第アップします！
今回は、ドイツ軍の山岳猟兵用の防寒パーカーを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それでは、また次回をお楽しみに！
（20240426更新）
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参考：初期型の山岳兵用パーカーに関する記事はこちらです。⬇︎
ドイツ軍フレック迷彩のパーカーに関する記事はこちらです。⬇︎
他のドイツ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
よく似た用途の各国パーカーに関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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