今回は、1980年代の旧東ドイツ陸軍防寒セーター(オリーブグレイタイプ)を分析します。
他国のコマンドセーターより薄い生地で、Vネックが特徴です。
春や秋におすすめですね。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 旧東ドイツ陸軍防寒セーター(オリーブグレイタイプ)とは?
各国軍で採用されているコマンドセーターは、その殆どが真冬用であり、保温力が高いモデルが多いですね。
(それは、気温の低いイギリスが発祥…というのも一つの理由かもしれません。)
そのため比較的気温が高い春秋には、その防寒性能を持て余す場合があるようです。
(ジャケットを着用せず、ウールシャツの上にコマンドセーターを着用するという方法もなくはないですが…。😅)
その点、以前分析したオーストリア陸軍コマンドセーターは、他国のものに比べて薄手で、より柔軟な着用が可能なモデルでした。
(同軍は、山岳用や真冬用に、よりヘビーなセーターも装備していますね。)
今回のモデルも、オーストリア軍セーター同様、やや薄手のウール生地でできたモデルになります。
旧東ドイツ軍には、インナーライニング(中綿)の入った優秀な防寒着が多く開発されていたので、セーターとしてはこの程度で十分だったのかもしれませんね。
さてさて、それはどんな防寒セーターなのでしょうか?
今回は、旧東ドイツ軍装備マニアのみならず、春秋に最適でオシャレなセーターをお探しのあなたたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
表面では縦のラインが等間隔ではいっているのがオシャレですね。
前面裏側
背面裏側
襟周り表側
深く開口しているVネックですね。
襟周裏側
タグ
左のタグは記名用でしょうか?
袖
テーパー付き。
袖口表側
別パーツではなく織り方を変えていますね。
袖口裏側
裾表側
やはり織り方が変えられていますね、
裾裏側
でもその他のパーツは縫い合わされて製造されています。
裾はやや絞られています。
おまけ
旧東ドイツ海軍用セーター(1980年代)
毛糸のカラーが違いますが、造りは陸軍モデルと同じですね。
前面
背面
タグ
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3 その特徴とは?
ウール生地は、旧東ドイツ軍独特のオリーブグレイのやや細い糸で編まれた薄いもので、とても落ち着いた雰囲気です。
軍用セーターとしては、軽量な部類になりますよ。
現用ドイツ陸軍セーターのように、一様に編むのではなく、数センチ間隔で縦のラインが入る、なかなかオシャレな生地になっていますよ。
デザインは大きく開いたVネックで、肘や肩の補強生地・ポケット類は全くありません。
やはり各国のコマンドセーターのように、各パーツ毎に製造して、最後に縫い合わせて完成させていますね。
全体的な縫製は正確かつ丁寧で、ドイツ製ということを感じさせる仕立てです。
そうそう、同じデザインでウールのカラーがブルーの「海軍モデル」も存在していますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 旧東ドイツ
契約会社 旧東ドイツ
製造会社 〃
材 質 ウール
表記サイズ 46
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約62cm
肩幅 約42cm
身幅 約53cm
袖丈 約58cm
状 態 中古上品
官民区分 民生品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
シックで落ち着いたカラーなので、旧東ドイツ軍の再現以外でもファンションで普通に使用できそうなセーターですね。
ところで旧東ドイツ軍では、通常のシャツにネクタイ、その上に迷彩防寒ジャケットを着用する…という冬装備の様式があります。⬇︎
ベルリンの壁崩壊の日、壁の隙間から東ドイツの兵士が西ドイツの兵士へ花が渡された瞬間に撮影された写真です。この写真は、1989年11月9日のドイツの平和の象徴となりました。 pic.twitter.com/dYtCjdtB2a
— 🤓👺Wawowui🧙♀️🕺 (@aoing_twitte) 2020年1月10日
上の写真では着用しているかどうか確認できませんが、ジャケットの下に今回のモデルを着用すると、より暖かく勤務できそうですね。
(そのうえ、深いVネックなので着用しているのが外からは見えないのもポイントです?)
また薄い生地でVネックなので、下に着るシャツとのコーディネートも楽しめそうです。
注意すべきは、深いVネックなので表記サイズに従って自分の適正サイズを着用すると、肩が落ちてしまうことですね。
そのため自分のサイズより1〜2サイズ小さいものを購入するのが良いようです。
(私は普段ヨーロッパサイズは「50」なのですが、今回のモデルは「46」でジャストでした。)
さてベルリンの壁崩壊以降、日本にも沢山輸入されていたこのセーターですが、さすがに2023年では少なくなってきましたね。
(年々価格も上昇しているような気がします。😅)
それでもミリタリーショップには、辛うじて在庫しているところがあるようですよ。
(小さいサイズが主体です。)
中古品なら大手通販サイトでも購入可能なので、なんとか入手はできそうですね。
春秋の、少し肌寒い季節に今回のモデルが一着あると重宝しますよ。
(勿論、重ね着すると真冬でも使用可能なのです。)
あなたもぜひ一着入手してみてください!
おすすめですよ!
今回は、旧東ドイツ陸軍の薄手で汎用性の高い防寒セーターを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240130更新)
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参考:他国の軍用セーターに関する記事はこちらです。⬇︎
旧東ドイツ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の各国軍単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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