今回は、1980年代のドイツ海軍潜水艦クルー用レザートラウザーズを分析します。
大戦中から続く伝統的なモデルですね。
本来は専用のレザージャケットとペアで使用します。
残念ながら、今回のモデルにはかなりの使用感があります。
不快に感じる場合もあれますので閲覧注意でお願いします。
目次
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1 ドイツ海軍潜水艦クルー用レザートラウザーズ(初期型)とは?
ドイツ海軍といえば、水上艦艇もさることながら、やはり第一次、第二次大戦時の「Uボート(ドイツ語で潜水艦の意)」が有名ですよね。
量産に適した比較的小さな船体ながら強力な戦闘力を有し、イギリスを屈服させるべく主に通商破壊(物資を運ぶ輸送船を攻撃する作戦)に従事していました。
多くの資源を輸入に頼る島国では、最も効果的な作戦と言えます。
(二つの大戦で、なぜイギリスが二度もUボートによって苦しめられることになったのか?…というのは興味深い研究対象ですね。)
当時のUボートは、独特のグレイ塗装と複数が群をなして攻撃したことから「灰色狼」と呼ばれ、連合軍の輸送船一大脅威でした。
そんなUボートの乗員には、なぜかレザー製のジャケットやトラウザーズが支給されていましたね。
じつは、つい最近まで旧西ドイツ海軍の潜水艦クルーにも、同じようなレザーの衣類が支給されていましたよ。
今回はその中でもレザー製のトラウザーズになります。
いわゆる初期型で、使い勝手はともかくその独特の作りが面白い一品です。
さてさて、それはどんなレザートラウザーズなのでしょうか?
今回は、ドイツ海軍装備マニアのみならず、バイクにも使用できるレザーのボトムスをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 潜水艦クルー用レザートラウザーズの全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
ほぼ全面にコットン製のライニングがあります。
背面裏側
前合わせはジッパーのみです。
タグ①
1986年度契約品です。
タグ②
タグ①とは違うサイズ表記ですね。
腰スラッシュポケット
ジッパーで開閉
膝の使用感
狭い艦内では、膝をつくことが多かったのでしょうか?
足首の編み上げ
初期型は紐を用いましたが、後期型ではジッパーに変更されました。
ジッパーはまさかの「YKK」
この当時のドイツ軍としては珍しいですね。
股間の通気孔
金属製ハトメ付きで合計6個です。
ウエストにはサイズ調整用の紐が!
左側は欠品😓
サスペンダー
ゴム紐の編み込みタイプ。
付け根はレザーです。
ボタンで取り外し可能
他のトラウザーズにも使用できそうですね。
未だテンションは健在!
サスペンダーのサイズ調整バックル
サスペンダー取り付けボタンには、ちゃんと力ボタンが!
(一部欠品)
なぜかボタンが2種類?
どちらもブラックのプラスティック製
上:アメリカ軍タイプ
下:ドイツ軍戦闘服や防寒パーカーと同じ形状のソロバン駒タイプ
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3 その特徴とは?
レザーはグレイに染められた、おそらくカウハイド(牛革)で、やや厚みがありますがしなやかです。
このグレイは、空軍のレザーフライトジャケットにも使用されている色調と同じに見えますね。
(もっとも、空軍のグレイは色調誤差がとても大きいのですが…。)
裏側のほぼ前面に、コットン平織のライニングが設けられています。
デザインは、腰スラッシュポケット×2で、ベルトループはなくサスペンダーを使用するタイプですね。
面白いのは足首で、コットンの紐を用いて編み上げるタイプです。
ここが初期型の特徴で、後期型ではジッパーに変更されました。
裾の幅も狭いことから、あるいはロングブーツ用のデザインなのかもしれませんね。
また、股上がとても長いのも特徴です。
これは丈の短い専用のジャケットのためだと思われます。
全体的な縫製は、さすがドイツ製で正確かつ丁寧、強度も十分です。
今回のモデルはかなり使用されたようで、擦れによりレザーの地肌が露出していたり、各部に汚れが目立っています。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 ドイツ
・契約会社 ドイツ
・製造会社 〃
・材 質 レザー
コットン
・表記サイズ 20
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ウエスト 約47センチ
着丈 約104センチ
股上 約44センチ
股下 約67センチ
裾幅 約19センチ
・状 態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 東京の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
パイロットなどは、強い風の中で活動する場合が多く、現代のように優秀な防寒素材がなかった昔は、レザーが主な素材でしたね。
でも現在の潜水艦クルーは、おそらく風に晒される場合は少なく、浮上して砲撃(大戦当時の潜水艦の多くは甲板に大砲を搭載していました。)することもありません。
では何故レザーの衣類が必要だったのでしょう?
ところで、あなたは「U–571」というアメリカ映画を観たことがありますか?
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第二次大戦中のアメリカ軍潜水艦とそのクルーがドイツの暗号機「エニグマ」を入手するために、奮闘する映画でした。
(Uボートファンでなくてもおすすめです!)
その中で、潜行した直後のアメリカ潜水艦の中に、結構な量の海水が滴り落ちてくるシーンがありましたね。
どうやら昔の潜水艦は、ある程度水圧が船体に加わった時点で水密になるよう設定されていた…というのを表現したようです。
(その後、海水の侵入は止まるという演出でした。)
そんな状況なら、あるいはオイルを染み込ませたレザーも防水に有効だったかもしれませんね。
(ゴムびきのレインスーツが安い?)
でも現代の潜水艦でにおいて、そんな状況は考えづらいですね。
この辺りの知識が皆無なので、いつか勉強したいです。
ところでこのレザートラウザーズですが、足首の編み上げが少々面倒なものの、履くと下半身の防風対策は十分ですね。
寒候期のバイク用として使えそうです。
(それ以外に用途が思い浮かびません😓←想像力欠如!)
ただし、ジャケットに比べてトラウザーズは数が極端に少ないですね。
ましてや初期型は、まず見かけません。
それでも個人輸入をしているネットショップや、海外のオークションでは時々見かけることがあります。
探しているあなたは、ネットを中心に当たってみましょう!
私は、後期型の入手を画策したいと思います。
(奥(神)様の目が怖い!:(;゙゚'ω゚'):)
今回は、伝統機的なドイツ海軍潜水艦クルーのレザートラウザーズを分析しました。
次回は、アメリカ軍のホルスターを分析します。
お楽しみに!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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