こんにちは!
今回は、フィンランド軍の古いリバーシブル迷彩服を分析します。
これまでも同軍のアイテムを分析しましたが、今回のモデルは微妙に違う迷彩パターンとデザインの違うモデルになります。
フィンランド本国では用途廃止(廃版)になって、民間業者に払い下げられたようですね。
このアイテムもデッドストックですよ!
目次
- 1 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットとは?
- 2 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセット)の全体及び細部写真
- 3 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩服の特徴とは?
- 4 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットの製造とサイズのデータ
- 5 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットまとめ
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1 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットとは?
勇猛果敢かつ優秀という評価のあるフィンランド陸軍。
冬戦争や継続戦争の迷彩装備としては、ホワイトの生地を用いた雪上迷彩が主体でした。
冬が長いフィンランドらしい装備ですね。
しかし継続戦争後しばらくして、各国の趨勢を観ていたフィンランドも1960年代から森林地帯(雪上以外)でも使用できる迷彩服を採用しました。
いくつか試験を実施したようですが、最後に採用されたのが今回のモデルです。
我々オールドミリタリーファンには、フィンランド迷彩…と言えばこの迷彩でしたね。
でもこの迷彩服は、フィンランドのある地方においては、抜群の効果を発揮する優秀な迷彩服なのですよ。
また、リバーシブルというのも凝っていますね。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
フィンランド軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセット)の全体及び細部写真
ジャケット
森林側前面
よく見ると、パーツによっては迷彩の色調が僅かに違いますね。
左右非対称デザインです。
森林側背面
雪上側前面
森林側の迷彩が薄く透けていますが、これは狙った効果なのでしょうか?
雪上側背面
胸ポケット
ボタン1個で開閉
ポケットフラップの一方は縫い付けられています。
ウエストのベルトキーパー
袖
袖口は2個のボタンで開閉
前面腰(裾)小ポケット
ボタンで開閉
雪上側ポケット
森林側と同じデザインですね。
ベルトキーパーは同じ色
ボタン
チャコールグレイのプラスティック製
オーバーパンツ
森林側前面
こちらも左右非対称なデザインです。
足の白い四角は、カッタータグです。
森林側背面
雪上側前面
雪上側背面
前合わせはボタンとドローコードです。
ドローコード付け根にはスリットがあって、森林側にも出すことができます。
レトロな印象ですね。
サイズなどの各種スタンプ
1967年度契約品のようです。
膝ポケット
2個のボタンで開閉
左右のスラントポケットと思いきや、スリットでした。
膝ポケット
勿論2個のボタンで開閉
裾
雪上側には、森林側の一部がまわり込んでいます。
表裏で合計4本のループ(OD色)が縫い付けられています。
股間の裁断
まるでアメリカ軍物のようなカッタータグ
おそらく製造所やサイズが記入されているのでは?
今回のモデルは、旧西ドイツの「STURM社」がフィンランド陸軍から払い下げられたものを購入して、世界中に販売していたようです。
英語表記に注意
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3 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩服の特徴とは?
森林側の迷彩は、ダークブラウン、グリーンを用いて雲型を描き、所々にライトグリーンの班点を加えています。
元々白色の生地に、迷彩パターンをプリントしていますね。
しかし、故意か偶然か、森林側の迷彩は、雪上側に薄く透けています。
意図的にそうしているのなら、森の多いフィンランドではある程度効果があったかもしれませんね。
生地は、一般的なツイルで、コットンとポリエステルの混紡です。
見た目より軽量ですよ。
デザインは、各面とも左右非対称で、ジャケットはポケット×2、オーバーパンツも同様です。
リバーシブルですが、どちらの面も着用した時に同じ位置にポケットがあります。
(使っていない面のポケットは、内ポケットとして使えそうですね。)
現代の、例えばアメリカ軍の最新BDU(バトルドレスユニフォーム)などと比べると、全体的にレトロ感と手作り感があって、独特の趣がありますよ。
4 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1967年
・製造場所 フィンランド
・契約会社 フィンランド
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 48
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
スモック
着丈 約77センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約64センチ
オーバーパンツ
ウエスト 約49センチ
股上 約34センチ
股下 約74センチ
着丈 約105センチ
裾幅 約24センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩スモックセットまとめ
暗い色調の中に明るい斑点があって、分裂効果がありそうな迷彩ですね。
日本でも効果が高そうです。
スモックということで、柔軟な運用ができるのも便利ですね。
サバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟に使用してみてはいかがでしょうか?
可愛い迷彩…と見る女性もいらっしゃるようですね。
それなりのセンスが必要だとは思いますが、ファッションにも使えるかも。
幸いなことに、この迷彩服もネットショップでも入手できる時代になりました。
(昭和を知っている私には、信じられない時代です。)
いつでも、どこでも、誰でも購入できますよ。
購入する場合は、当然ですがデッドストックを狙いましょう。
中古品の場合は、破損や汚れをよく確認するとともに、サイズも確認しましょう。
スモックですので、通常の装備の上に着用できるよう、同じサイズ表記でも大きく造ってありますので要注意です。
今回は、フィンランド軍の伝統的な迷彩服を分析しました。
次回は、韓国軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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おまけ
誤差かもしれませんが、色違い、生地違いの同スモックはこちらです。⬇︎
参考:他のフィンランド軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
本日も梅雨の中休みで、梅雨前線の北側でした。
朝は少し寒いくらいでしたね。
(トレーナー着ていますよ。)
昨日から時間があったら外に出て、ニャンコ探してみましたが、会えませんでした。😞
明日は会えるでしょうか?
(写真撮りたいですね!)
明日はまた単身赴任宿舎へ帰ります!🏍
読んでいただき、ありがとうございました。
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