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伝統的な迷彩です!【フィンランドの軍服】陸軍M62リバーシブル迷彩ユニフォームとは? 0443 🇫🇮 ミリタリー FINNISH ARMY M62 REVERSIBLE CAMO UNIFORM 1960S DEADSTOCK

今回は、1960年代のフィンランド陸軍リバーシブル迷彩ユニフォームを分析します。

これまでも同軍のアイテムを分析しましたが、今回のモデルは微妙に違う迷彩パターンとデザインの違うモデルになります。

フィンランド本国では用途廃止(廃版)になって、民間業者に払い下げられたようですね。

このアイテムもデッドストックですよ!

   目次

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1  フィンランド陸軍M62リバーシブル迷彩ユニフォームとは?

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勇猛果敢かつ優秀という評価のあるフィンランド陸軍。

 

冬戦争や継続戦争の迷彩装備としては、ホワイトの生地を用いた雪上迷彩が主体でした。

 

冬が長いフィンランドらしい装備ですね。

 

しかし継続戦争後しばらくして、各国の趨勢を観ていたフィンランドも1960年代から森林地帯(雪上以外)でも使用できる迷彩服を採用しましたよ。

 

いくつか試験を実施したようですが、最後に採用されたのが今回のモデルです。

 

我々オールドミリタリーファンには、フィンランド迷彩…と言えばこの迷彩が思い浮かびますね。

 

この迷彩は、フィンランドのある地方においては、抜群の効果を発揮する優秀な迷彩服なのですよ。

 

また、リバーシブルというのも凝っています。

 

さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?

 

今回は、フィンランド軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

スモック

森林側前面
よく見ると、パーツによっては迷彩の色調が僅かに違いますね。
左右非対称デザインです。f:id:akmuzifal6489:20200620193519j:image

 

森林側背面
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雪上側前面
森林側の迷彩が薄く透けていますが、これは狙った効果なのでしょうか?
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雪上側背面
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胸ポケット
ボタン1個で開閉
ポケットフラップの一方は縫い付けられています。
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ウエストのベルトキーパー
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袖口は2個のボタンで開閉
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前面腰(裾)小ポケット
ボタンで開閉
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雪上側ポケット
森林側と同じデザインですね。
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ベルトキーパーも同じ色
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ボタン
チャコールグレイのプラスティック製
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トラウザーズ
(オーバーパンツ)

森林側前面
こちらも左右非対称なデザインです。
足の白い四角はカッタータグです。
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森林側背面
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雪上側前面
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雪上側背面
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前合わせはボタンとドローコードです。
ドローコード付け根にはスリットがあって、森林側にも出すことができます。
レトロな印象ですね。
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サイズなどの各種スタンプ
1967年度契約品のようです。
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膝ポケット
2個のボタンで開閉
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左右のスラッシュポケットと思いきやスリットでした。
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膝ポケット

勿論2個のボタンで開閉
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裾 
雪上側には、森林側の一部がまわり込んでいます。
表裏で合計4本のループ(OD色)が縫い付けられていますね。
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股間の裁断f:id:akmuzifal6489:20200621171822j:image

 

まるでアメリカ軍物のようなカッタータグ
おそらく製造所やサイズが記入されているのでは?
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今回のモデルは、旧西ドイツの「STURM社」がフィンランド陸軍から払い下げられたものを購入して、世界中に販売していたようです。

英語表記に注意
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おまけ
製造誤差かもしれませんが、色違い、生地違いのスモックはこちらです。⬇︎

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3  その特徴とは?

迷彩は、森林側がホワイトの生地に、ダークブラウン、グリーンを用いて雲型を描き、所々にライトグリーンの班点を加えてプリントしてあります。 

 

一方雪上側はホワイトそのままなのですが、故意か偶然か、森林側の迷彩は、雪上側に薄く透けていますね。

 

意図的にそうしているのなら、森の多いフィンランドではある程度効果があったかもしれませんね。

 

生地は、一般的なツイルで、コットンとポリエステルの混紡です。

 

見た目より軽量ですよ。

 

デザインは、両面とも左右非対称ですね。

 

スモックはエポレットなし、胸ポケット、腰ポケットで、あらかじめベルトキーパーが縫い付けられています。

 

一方トラウザーズは、腰スリット×2、膝ポケットでとてもシンプルです。

 

リバーシブルですが、どちらの面も着用した時に同じ位置にポケットがあるようにデザインされています。

(使っていない面のポケットは、内ポケットとして使えそうですね。)

 

全体的な縫製は、やや雑で不正確ながら強度は十分な仕立てです。


現代の、例えばアメリカ軍の最新BDU(バトルドレスユニフォーム)などと比べると、全体的に手作り感があって、独特の趣がありますよ。 

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1967年

製造場所    フィンランド

契約会社    フィンランド

製造会社      〃

材  質    コットン

        ポリエステル

表記サイズ   48

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

       スモック

       着丈 約77cm

       肩幅 約49cm

       身幅 約57cm

       袖丈 約64cm

       オーバーパンツ

     ウエスト 約49cm

       股上 約34cm

       股下 約74cm

       着丈 約105cm

       裾幅 約24cm

状  態   デッドストック

官民区分   官給品

入手場所   ヤフオク

入手難易度  2(やや困難)

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5  まとめ

 暗い色調の中に明るい斑点があって、分裂効果がありそうな迷彩ですね。

 

日本でも効果が高そうです。

 

スモックということで、柔軟な運用ができるのも便利ですね。

 

サバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟に使用してみてはいかがでしょうか?

 

可愛い迷彩…と見る女性もいらっしゃるようですね。

 

それなりのセンスが必要だとは思いますが、ファッションにも使えるかも。

 

幸いなことに、この迷彩服もネットショップでも入手できる時代になりました。

(昭和を知っている私には、信じられない時代です。)

 

もはや、いつでも・どこで・誰でも購入可能です。

 

購入する場合は、当然ですがデッドストックを狙いましょう。

 

中古品の場合は、破損や汚れをよく確認するとともに、サイズも確認しましょう。

 

スモックですので、通常の装備の上に着用できるよう、同じサイズ表記でも大きく造ってありますので要注意ですよ。

 

私は色違いの同じモデルを探してみたいと思います。

 

今回は、フィンランド軍の伝統的な迷彩ユニフォームを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20240325更新)

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参考:他のフィンランド軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎ 

www.military-spec-an.com

各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

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