今回は、2010年代のロシア軍迷彩ジャケットを分析します。
ある地域限定(?)で使用するべき迷彩服のようです。
(地域限定は珍しいですね。)
迷彩パターンは、あなたもご存知のあの迷彩です。
今回は、着用感のない極上品ですよ!
目次
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1 ロシア陸軍チベット地域用迷彩パーカー(フレックパターン)とは?
ミリタリーマニアから迷彩服の「沼」と恐れられているロシア軍。
多種多様な迷彩服を採用・支給していますね。
「君子危うきに近寄らず」という諺がありますが、君子ではないのでガンガン足を踏み入れている当ブログです!
これまでも多数のロシア軍迷彩服を分析してきました。
今回のモデルは、タグの品名から「チベット」方面で使用されるべき迷彩服のようです。
確かにそれらしい色調ですが、迷彩パターンはドイツのフレックパターンに酷似していますよ!
(このジャケットはPX品という説もありますね。)
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、ロシア軍マニアのみならず、ドイツ軍フレック迷彩ファンのあんたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
迷彩で不鮮明ですが、左右非対称デザインです。
背面
迷彩はドイツのフレックパターンの色違いのような印象があります。
前面裏側
ライナー用のボタンやジッパーはありません。
背面裏側
上半身レイアウト
前合わせはボタンのみです。
タグ
表と裏
今風ですね。
胸スラッシュポケット
左側にあってボタンで開閉
腰ポケット
角度が付いています。
ボタンで開閉
袖
袖口にはゴムを内蔵。
袖ポケット
左右にあります。
こちらはマジックテープで開閉
肘の補強生地
触るとゴワゴワしています。もしや…
やはり二重になっていて中に何か入っていました。
(マジックテープで開閉。)
中にはヘリンボーンの生地が縫い付けられたウレタンのパットが入っていました。
袖には横方向に細い生地が縫い付けられていますね。
パットの入っていた所を見ると、横方向にマジックテープが。
これで手首の絞りを調整します。
袖口にはゴムを内蔵
フード
生地とデザインの関係で自立します。
喉元のボタンとフード前縁のドローコード
プラスティック製のロックもあります。
フード背面
フードの深さはマジックテープとドローコードで調整できます。
なかなか凝ったデザインですね。
肩から背中上部は生地が二重になっています。
何故かリップストップの生地
裾は独特のデザインで、前身頃下端が短いです。
あまり見掛けないデザインですね。
内ポケット
ナイロン製
マジックテープで開閉。
簡易的ですが防水仕様です。
ウエストのドローコード
端末と途中に調整用のロック付き
裾のドローコード
中央のループに通されて抜けないようになっていますね。
こちらも調整用のロック付き。
メインのボタン(大)
アメリカ軍のような肉厚プラスティック製。
各ポケットのボタン(小)
参考:中国共産党のフレック迷彩コピー(色違い)迷彩
前面
中共
ロシア軍
背面
中共
ロシア軍
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3 その特徴とは?
迷彩は上述の通り、現用ドイツ軍のフレック迷彩の色調を変えてコピーしています。
迷彩比較
ドイツフレック迷彩
いずれも◯のパターンに注意
(パターンを合わせるために画像を90度倒してあります。)
今回のロシア軍モデル
(迷彩パターンを合わせるため画像を倒立させています。)
中共人民解放軍モデル
僅かな大小はありますが、ほぼ同じパターンですね。
配色は、タン、ライトグレイ、濃淡二色のブラウン、ブラックを用いて、斑点や雲型を描いていますよ。
(ロシア軍のものは中共人民解放軍にものに配色が似ていますね。どちらがコピーしたのでしょう?)
いずれもドイツの迷彩のコピーなので、機能も同じですね。
(近くでは細かい斑点に、離れて見ると大まかな雲形に見えるのが特徴でしたね。)
生地はコットンのツイルですが、肩や背中上部、肘、裾などの比較的擦り切れやすい部分には、補強のために同じ迷彩パターンのリップストップ生地が縫い付けられていますよ。
デザインは左右非対称で、フード付き、左胸ポケット、腰ポケット×2、内ポケットです。
面白いのは肘の補強生地はマジックテープで開放でき、中にウレタン製のパットが入っていたところです。
これなら土や草の少ない高地でも、肘を痛めることが軽減できそうです。
全体的な縫製は精密かつ丁寧で、かつてのロシア軍にみられた雑で強度の足りない製品とは雲泥の差ですね。
(この辺りがPX品説の根拠でしょうか?)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2013年
製造場所 ロシア
契約会社 ロシア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 48/158−164
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約53cm
身幅 約61cm
袖丈 約63cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 浜松の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
原型がドイツ軍の迷彩だけあって、素敵で効果的な迷彩ですね。
(トラウザースも入手したいところです。)
日本では秋から冬に使用できそうですよ。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプ場でのかくれんぼ…など用途は様々ですね。
また、迷彩らしくないパターンとカラーなのでファッションの素材として使用するのも面白いかもしれませんね。
ただ、前合わせがボタンのみなので、風対策が万全ではありません。
例えライナーを準備したとしても、少々寒いかもしれませんね。
真冬に使用する場合は工夫が必要なようです。
さてこのパーカーですが、2021年現在、なかなか見掛けないアイテムの一つです。
でも時々、国内のオークションに新品の小さいサイズが出品されていますよ
探しているあなたは、サイズを確認して入札してみてはいかがでしょうか?
私は、同迷彩のトラウザースやキャップ(帽子)を探してみたいと思います。
今回は、珍しいロシア軍のチベット地域用迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240927更新)
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参考:他のロシア軍装備はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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