今回は、1960年代のアメリカ軍トロピカルコンバットジャケット(熱帯用戦闘服)を分析します。
マニアのあなたには、ジャングルファーティーグといった方がピン!とくるかも。
今回は、その中でも珍しい3番目のモデルですよ。
残念ポイントもありますが、程度は良い方です!
目次
- 1 アメリカ軍トロピカルコンバットジャケット(ジャングルファーティーグ・ノンリップ・3rd過渡期モデル・中古品)とは?
- 2 全体及び細部写真です!
- 3 その特徴とは?
- 4 製造とサイズのデータです!
- 5 まとめ
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1 アメリカ軍トロピカルコンバットジャケット(ジャングルファーティーグ・ノンリップ・3rd過渡期モデル・中古品)とは?
ベトナム戦争中に開発され、その後のアメリカ軍のみならず、世界の軍隊の戦闘服の基本デザインとなったトロピカルコンバットユニフォーム。
そのジャケットには、以下の大きく4つの型に分かれていました。
- 1st:エポレット付きで各ポケットのボタンが表出し。ウエストにサイズ調整タブ、前見頃にガスフラップ装備。
- 2nd:1stにあったポケットのボタンを、全て隠ボタンにした。
- 3rd:1st、2ndのエポレット、ウエストのサイズ調整タブを廃止。
- 4th:それまでのガスフラップを廃止し、生地をリップストップに変更するとともに、袖のマチをなくした。
今回のモデルは、その中でも3rdモデルと呼ばれているタイプで、1st、2ndモデル同様、数が少ないとされていますね。
ただし研究者によっては、3rdは2ndから4thに移行する過程で発生したバリエーション(製造時の混乱、製造誤差などによる)の一種で、正式な型式ではないという説を唱えている場合もありますね。
確かに今回のモデルには、あるものが残っていました!
さてさて、それはどんなトロピカルコンバットジャケットなのでしょうか?
今回は、ベトナム戦争マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
一見4thとの違いが判りませんね。
背面
よく見ると背面は、1stから続く一枚生地でね。
参考:過去に分析した4th。
背面は2枚の生地で縫製されています。
(◯に注意!)
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみですが、ガスフラップが付いていますよ。
タグ①
タグ②
契約年度が記載されていませんが、1960年代初めの製品ですね。
このモデルにはガスフラップが残されていました。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットフラップ上部のスリットのに注意
(左右の胸ポケットにあります。)
中にはペンポケットが。
(左右にあります。)
腰ポケット
よく見るとポケットフラップの内側は違う生地製ですね。
(胸ポケットもそうでした。)
袖
立体裁断ですね。
袖口はボタンで開閉・調整
マチは別生地です。
前身頃の下部裾には穴が!😓
生地がリップストップではないので、今後使用に伴い拡がっていきそう!
ボタンは、後のBDUにも通じる肉厚のプラスティック製。
でも、色調が茶色味の強い初期のタイプです。
生地は通常のポプリンなので、リップストップのように格子状の模様がありません。
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3 その特徴とは?
生地はOG(オリーブグリーン)のコットンポプリンで、この型まではリップストップではありませんでした。
そのため、洗濯のたびに開いた穴が拡がっていくのが特徴です。
(4thでリップストップが導入されたのも理解できますね!)
色調は、やはり規定のOG–107なのですが、今回のモデルはグリーンが強いですね。
(個人的には、この色調が最も気に入っています。)
デザインは、4thとほとんど同じです。
構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2なのですが、前身頃のガスフラップ(毒ガスの侵入を阻む四角い生地)が残っていました@
これは、1stから続く装備ですね。
(3rdでは存在していないモデルもあります。)
細かいところでは、背面は1stから続く1枚生地(生地の貼り合わせがない)で、スッキリしていますね。
やはり今回のモデルも、ポケットフラップの裏側とか袖のマチには別の生地が使用されていました。
全体的な縫製は、4thなどに比べてやや丁寧な印象がありますが、誤差かもしれません。
(勿論、強度は十分ですよ!)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1960年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ S–R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約43cm
身幅 約56cm
袖丈 約58cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
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60's U.S.ARMY ジャングルファティーグジャケット 3rd 60年代 60s ミリタリー アメリカ軍 ノンリップ 【古着】 【ヴィンテージ】 【中古】 【メンズ店】
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5 まとめ
気のせいかもしれませんが、3rdは4thに比べて、生地の肌触りが良いですね。
リップストップとの違いでしょうか?
(4thより軽い気もします。→使用されている生地には僅かに重さの違うものもありましたが…。)
コットンなので吸湿性に優れているとこから、着ていて快適ですね。
(ただし真夏は少々蒸します。また雨などで濡れると化繊混紡に比べて乾燥が遅いようですよ。)
また、コートタイプでポケットが多いのも、野外での活動に向いていますね。
昨今では迷彩の戦闘服が主流ですが、逆にOG単色は新鮮に思えます。
これなら迷彩に違和感を感じる人でも普通に着用できそうですね。
ただし、ベトナム戦争当時の古い官給品は、数が減るのに比例して、次第に高額になりつつあります。
実用はモデル品に任せることにして、マニアのあなたは資金を投入し程度の良い官給品購入に努めてみてはいかがでしょうか?
(きっと将来あなたを助けてくれますよ!)
私は各型のデッドストックを探してみたいと思います。
今回は、3番目の型とされるトロピカルコンバットジャケット分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20241019更新)
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参考:他のトロピカルコンバットジャケット(モデル品も含む)に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
佐川急便は、約7200台の中国産EV軽自動に切り替える予定ですが、大切な荷物が燃えないか心配です...pic.twitter.com/M2zC7EHwLe
— 旭美 千明 (@chiakiasami) 2021年5月17日
恐ろしいですね。😱
近くに中共製EV車があったら要注意です!
読んでいただき、ありがとうございました。
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