今回は、2000年代のタイ王国陸軍迷彩ユニフォーム（デザートパターン）を分析します。
タイ王国軍が国連平和維持活動で使用していた迷彩ユニフォームですね。
タグやスタンプが一切ありませんが、どうやら中国製のようです。
実際に兵士が使用していた中古品ですが、程度は極上ですよ！
目次
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１ タイ王国陸軍砂漠用迷彩ユニフォーム（デザートパターン・中国製？）とは？
微笑みの国「タイ王国」。
昨今の軍備拡大には目を見張るものがありますね。
戦車はアメリカ製、空母を保有し、戦闘機はスウェーデン製という強力な軍隊を保有しています。
そんな実力と責任をタイ王国も自覚しているのでしょうか？
近年…特に湾岸戦争以降では積極的に国際連合の平和維持活動に参加していますね。
今回のモデルは、アフリカスーダンのダルフール紛争地帯に派遣されたタイ王国陸軍が着用していた砂漠用迷彩ユニフォームになります。
その独特の迷彩パターンもさることながら、製造をある国に発注しているようですよ。
さてさて、それはどんな砂漠用迷彩ユニフォームなのでしょうか？
今回は、タイ王国軍装備マニアのみならず、世界の迷彩服コレクター初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
ジャケット
前面
各部のマジックテープは最初から取り付けられています。
背面
所々にあるブラックが珍しいですね。
ゴロゴロした岩の乾燥地帯では効果がありそうです。
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はマジックテープとストラップで立てることができます。
今風ですね。
右胸ポケット
垂直のジッパーで開閉。
ポケット上にはネイムタグ用マジックテー付。
胸ポケットの間にある階級章取り付け用タブ
前合わせはジッパーとマジックテープです。
ジッパープルタブの刻印は「MIT」
中国製輸出用ユニフォームによく使用されているメーカーですね。
袖
テーパー付。
タイ王国軍戦闘服の特徴である袖先のペンポケットもあります。
袖ポケット
左右にあって腕の後ろ側に取り付けられています。
マジックテープで開閉。
ポケット本体には大面積のマジックテープ付。
袖先のペンポケット
袖口はマジックテープで開閉・調整
背面のアクションプリーツ
左胸ポケット
こちらもポケット上にマジックテープ付。
ここには国籍表記のパッチが付きます。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
ポケット内側生地はホワイトのコットンポプリン
背面裏側
前合わせはジッパーとボタン。
ボタンはブラックのプラスティック製
肉厚両面使用可能なアメリカ軍BDUタイプ。
ジッパー
やはりジャケットと同じメーカーですね。
でもこちらにはプルタブの塗装がありません。
ウエストサイズ調整ストラップ
左右にあります。
マジクテープで調整。
右側面レイアウト
腰ポケット
左右にあります。
長いベルトループに注意。
ヒッポポケット
左右にあります。
マジックテープで開閉。
膝ポケット
左右にあります。
マジックテープで開閉。
２本のプリーツ付。
裾
テーパー付。
裾はマジックテープとタブで調整可能。
タブは左右にあります。
着用例
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３ その特徴とは？
迷彩は、ベージュの生地にタン、ブラウン、ブラックの小さなダット（四角）を用いて、全体的に横に流れる雲型や斑点をプリントしています。
タイ王国軍が採用している一般用の迷彩パターンと共通点はありません。
生地は、おそらくコットンとポリエステルの混紡で、軽量かつ丈夫です。
薄いので通気性もまずまずですね。
デザインは、ジャケットがエポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×4で、背面左右にはアクションプリーツがあります。
一方トラウザーズは、腰ポケット×2、ヒップポケット×2、膝カーゴポケット×2で、裾はマジックテープで絞ることができます。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧ですね。
ところで今回のモデルにはタグやスタンプが一切なく、製造国は不明ですがジッパーが中国共産党が輸出用衣類によく使用されているものでした。
今回のモデルはおそらく中国製と思われますが、これはモデル品ではなくタイ王国が中国に製造を発注しているようです。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 2000年代
製造場所 中国？
契約会社 タイ王国
製造会社 中国？
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 不明
（日本人のL）
各部のサイズ（平置）
ジャケット
肩幅 約43cm
身幅 約57cm
着丈 約73cm
袖丈 約61cm
トラウザーズ
ウエスト 約38cm
着丈 約110cm
股上 約32cm
股下 約81cm
裾幅 約22cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品？
入手場所 香川のリサイクル店
入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
各国の砂漠（デザート）用迷彩パターンは、自国で使用している一般的な迷彩パターン（ウッドランド等）の配色を変更して採用されている場合が多いですね。
でも今回のモデルは新規に開発したパターンでした。
この迷彩ユニフォームを少し離れたところから見ると、ブラックが適切に配置されているせいで、身体の輪郭を分散させることに成功していますね。
さすがに日本の一般的なフィールドでは、そのカラーから目立ってしまいますが、乾燥地帯では効果が期待できる迷彩ユニフォームなのでは？
迷彩パターンを開発した国は不明ですが、タイ王国軍だとしたら確かな分析能力を持っているといえます。
タイ王国軍、侮り難し。
それはともかく、タイ王国軍装備自体は品薄な上に、今回のモデルのような砂漠用迷彩ユニフォームはさらに品薄ですね。
それでも東南アジア物に強いSHOPや国内外のオークションでは、時々見掛けることがあります。
探しているあなたは各SHOPやオークションをチェックするとともに、資金を確保しておきましょう！
私は、存在は不明ですがハットやフィールドジャケットを探してみます。
今回は、乾燥地帯で効果的なタイ王国陸軍砂漠用迷彩ユニフォーム（デジタルデザートパターン）を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20251020更新）
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参考：他のタイ王国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のデザート装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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