
今回は、1950年代のスイス陸軍ウールサービスジャケットを分析します。
以前分析したスイス陸軍ウールサービスジャケット(グレイ・メルトン・ターンバックカフス・後期型)より前のモデルですね。
現代の常識では考えられない仕様が特徴です。
実際に兵士が使用していたもので、ある程度の使用感がありますが、まだまだ着られますよ!
目次
- 1 スイス陸軍ウールサービスジャケット(グレイ・メルトン・初期型・ターンバックカフス・バックストラップ付)とは?
- 2 全体及び細部写真です!
- 3 その特徴とは?
- 4 製造とサイズのデータです!
- 5 まとめ
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1 スイス陸軍ウールサービスジャケット(グレイ・メルトン・初期型・ターンバックカフス・バックストラップ付)とは?

ミリタリーコレクションを続けていると、思わぬ珍品を目にする機会がありますね。
それは時には衣類だったり他の装備だったりしますが、中には首を傾げたくなるようなデザインも存在しますね。
おそらく伝統に裏打ちされたり、創意工夫で生み出されたデザイン…と思われますが、平均的な日本人の常識を普通に覆すものがあったりして、困惑する場合も。
「何故高なっているのか?」と考えると、本当に面白くてこのコレクションはやめられません。
今回のモデルは、スイス陸軍が1950年代に採用(1940年代という説もあり)した、いわゆる「制服」なのですが、現行のモデルどころか他国のモデルとは大きくデザインが違っていました。
この仕様にはどんな利点があるのか疑問ですが、後のモデルでは全て廃止されていることを考えますと、推してしるべきものなのかもしれませんね。
さてさて、それはどんなウールサービスジャケットなのでしょうか?
今回は、スイス軍装備マニアのみならず、レトロな軍物ジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ボタンが艶消しの金属製なのですが、意外に目立ちますね。

背面
ウエスト部にはバックストラップがあって、なんとジャケットを貫通して内部に通じています。
しかもバックストラップにはボタンホールも設けられていますよ。

前面裏側
胴体部分にはコットンツイルのライニングあり。

背面裏側
背面にライニングはありません。
バックストラップは左側が固定ですね。

襟周りレイアウト


襟はボタンで立てることができます。

襟裏にはボタンが2個あります。
反対側の襟にはボタンホールあり。

ボタンはマホガニーブラウンの皿型。

ボタンホールはしっかりした造り。

前あわせはボタンのみ。

サイズスタンプ
その下の「5」の意味は?

薄まっている何かのスタンプ
製造所でしょうか?

前面裏側のポケット
やはりファーストエイドデレシング(救急包帯)入れですね。

エポレット
テーパーなしのクサビ型。
ボタンで開閉。

肩にはパッドを内蔵。

バックストラップ先端にはフックも付いていて、ジャケットの金属製ループに留めます。
でもこれは兵士のカスタムかもしれませんね。

バックストラップ出口

バックストラップ入口

胸ポケット
ボタンはありません。
ポケット内側生地は、コットン生成りのツイルです。



バックストラップがありますが、外ベルト用のベルトキーパー(フック)もあります。
強度を保つ円形プレスが特徴ですね。


腰ポケット
こちらもボタンはありません。


ポケット内側生地はライニングと同じですね。


袖
ターンバックカフスですね。


ボタンは金属製で表面には反射防止加工。

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3 その特徴とは?
生地はグレイに染められたウール・フランネルでガサガサしていますが、肌触りは悪くはありません。
生地自体に保温力や防風性能が備わっているようです。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケットで、シンプルです。
表にあるポケットにはボタンやジッパーはありません。
袖はターンバックカフスで、折り返されていますね。
最も特徴的なのは、ウエストの調整バックストラップが独立していて、背面の表側から左右内側に貫通して通していて、ボタンで開閉するところですね
勿論、バックストラップにはサイズ調整用のボタンホールとフックがあります。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、強度も充分ですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1950年代
製造場所 スイス
契約会社 スイス
製造会社 〃
材 質 ウール
コットン
表記サイズ 48
(日本人のS〜M)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約34cm
身幅 約53cm
着丈 約65cm
袖丈 約55cm
状 態 中古並品
官民区分 官給品
入手場所 千葉の古着屋
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルはウールフランネルということで、明らかに寒候期用の防寒を目的とした生地が使用されています。
そこに脇腹とはいえ穴を開けてベルトを通すのは、素人考えでは折角保持した温かい空気を逃してしまい、結果的に防寒性能を下げている気がするのですが?
外観を良くするためにウエストを引き締める場合は、別のベルトを装備すれば問題がない気がします。
(そのための金属製ベルトキーパーも装備していますよ。)
もちろんこのバックストラップは、純然たる軍の規格(SPEC)なので、この時代の同軍ウールサービスジャケットには標準装備でした。
不思議な装備ですが、スイスでは民間の衣料品でも同様のデザインが採用されているのでしょうか?
今後もさらなる調査・研究が必要ですね!

…それはともかく、今回のモデルはさすがに古い時代のものなので、品薄です。
それでも稀に国内のオークションで出品されていますよ。
またネットショップでも時々取り扱われていますね。
探しているあなたは、国内外のオークションをチェックしてみましょう!
私は同モデルのもっと大きいサイズのデッドストックを探してみようと思います。
(今からは少々困難かもしれませんが。)
今回は、背面のベルトが特殊なスイス陸軍ウールサービスジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のスイス軍ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のスイス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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