今回は、普段ブログの記事作成で参考にしている資料の一部を紹介します。
全て書籍ですが、入門用に最適ですよ。
あんたもぜひ参考にしてくださいね。
(書籍の写真は、一部トリミングしていますのでご注意ください。)
目次
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1 軍装品の資料とは?
当ブログの読者様は既にご存知かと思いますが、このブログはミリタリー(軍事)の世界でも、主に兵士が戦闘時に使用する衣類や身の回りの装備品を分析し、箸休め的に関連の記事をアップしています。
世の中の多くのブログ運用者がそうであるように、私もアップするブログの記事について日々勉強中です。
そして謎の多い軍装品の歴史的背景や細部について、できるだけ正確な記事提供を心がけている(できているかどうかはともかく!)のですが、どうしても不明な点が出てきますね。
また歳のせいか、最近思い出せない事も増えてきました。
(前からという説も…。)
そんな時に私を助けてくれるのが、今回のような各種資料です。
中でも書籍は、(私の場合)WEBサイトの情報よりも頭に入りやすくて、とても重宝していますね。
今回紹介する書籍は、現在のところその多くが絶版となっています。
でも基本を押さえたレベルの高いものですので、ミリタリーコレクション入門または初心者のあなたにはぜひ入手していただきたいですね。
読みやすく、かつ内容のレベルも高いですよ!
さてさて、それはどんな書籍なのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニア中でも、特に迷彩服やフライトジャケットコレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 ミリタリーマニアおすすめの軍装品資料(初心者用参考書籍)その1
⑴ 和書
月刊コンバットマガジン別冊
コレクターズマガジン[ピーエックス]PX(初期)
発行:KKワールドフォトプレス
編集者:今井今朝春
発刊日:1987年
雑誌コード:03968–10
全22巻からなるシリーズもの。
最初はA4に近い大判であったが、のちにB5版に変更された。
1900年台から1980年台くらいまでの各国軍装品、軍用車両、軍用機などが特集されている。
当時は、この雑誌で初めて紹介されたアイテムもあり、貴重な情報源でした。
一部フランスの「ミリタリアマガジン」(?)との共通記事あり。
絶版。
飛行服発達史
発行:KKワールドフォトプレス
編集者:今井今朝春
発刊日:1993年
雑誌コード:69327-12
ISBN:978-4-8465-2012-0
飛行服発達史とありますが、殆どアメリカ軍のフライトジャケットやパイロットスーツがメイン。
しかし、豊富なカラー写真は圧巻!
イギリスのアーヴィンジャケットやアメリカのD–1をB−3に誤認している…などというのは小さな問題。
現在もなおアメリカ軍フライトジャケットの確認には第一級の資料。
ただし一部あアイテムに抜けあり。
復刻版も販売されたが、そろそろ内容のアップデート版が欲しいところ。
第二次大戦から現代まで
米陸軍軍装入門
発行:イカロス出版
編集者:小貝哲夫
発刊日:2005年
ISBN:4-87149-693-7
文字通り第二次大戦中から1990年代くらいまでのアメリカ陸軍装備を解説している。
内容が濃く、この本でしか入手できない情報が多い。
惜しむらくはほとんどの写真がモノクロということ。
(とても貴重な写真があるので、カラー版を切望!)
コレクター目線で編集された傑作!
サープラスガイド
発行:グリーンアロー出版社
著者:菊月俊之
発刊日:1990年
ISBN:4-7663-3116-8
上述の「PX」廃刊後に発売されたサープラス(軍払い下げ品)の専門書籍
一部「PX」とも内容や写真が被るが、懐かしい写真や丁寧な解説で充実した内容。
特に各種装備の取り扱いや手入れ方法、資料、用語解説までを含み、初心者ならずもベテランも参考になる。
やはり写真がモノクロなのがネック。
ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド
発行:並木書房
編集者:ケヴィンライルズ
発刊年:2003年
ISBN:978-4890631582
元々洋書であった書籍の日本語版
しかし実際にグリーンベレーに所属していた隊員(日本人)の監修付きで、内容は本家より濃い。
ベトナム戦争で培われたアメリカ軍装備の変遷が理解できる。
(貴重なアイテムも含まれている。)
写真はカラーで、使用されているアイテムも殆ど当時の官給極上品というところが凄い!
ベトナム戦争中のみならず、戦後の各国装備を見極めるための参考にも。
傑作。
第二次世界大戦軍装ガイド
発行:株式会社新紀元社
著者:アナクロニズム45
発刊日:1996年
ISBN:4-88317-267-8
国内の著名なミリタリーイラストレイターの共著による傑作本
第二次大戦の主要国の軍装をイラストで紹介。
写真ではなくイラストなので、細部が写真より鮮明で下手な写真集より参考になる。
レベルの高いイラストレイターの実力は恐ろしい。
軍装品だけではなく周辺の歴史やエピソードまで含まれていて、まさに初心者のバイブル!
続編を多くのマニアが切望している。
第二次大戦ドイツ軍迷彩服
発行:(株)ホビージャパン
著者:Dr.J.F.ボルサレロ/菊池 晟
発刊日:1994年
ISBN:4-89425-040-3
迷彩先進国ドイツの大戦初期から終戦までの迷彩服を特集している。
日本で初めて武装親衛隊の「ライバーマスター」迷彩を紹介した功績は大きい。
驚くことに、表紙と背表紙を除いた写真のアイテムは殆ど当時の官給品で、しかも一人のコレクションというのが圧巻。
そのコレクターこそがボルサレロ教授。
(下の洋書にも登場)
ぜひ、続編を切望。
⑵ 洋書
ブックオブカモフラージュ
著者:Dr.J.F.ボルサレロ
発刊日:1994年
ISBN:4-89425-040-3
迷彩(カモフラージュ)の歴史から始まり、著名な迷彩パターン、各国軍の迷彩服や迷彩パターンを網羅した、迷彩服コレクターのバイブル的存在。
さすがに少々古いため、誤解、写真間違い、写真裏焼なども散見される。
特に、韓国高校生軍事教練用の迷彩服を、日本の防衛大学生用としているのは致命的。
(アジアはやや信頼度に欠ける?)
それでも、この本で得る知識は膨大。
ハードカバーとペーパーバックがあるが、内容は全く同じ。
カモフラージュユニフォームズ(アジアと中近東)
著者:Dr.J.F.ボルサレロ
発刊日:2004年
ISBN:0-7643-1922-1
「ブックオブカモフラージュ」の続編的存在
アジアと中近東各国軍の迷彩服特集
ちゃんと韓国軍の高校生迷彩服も修正されている。
やはり、ここにしかない情報もあって手放せない書籍である。
参考資料としては、第一級品
カモフラージュユニフォームズ(ヨーロッパ)
著者:Dr.J.F.ボルサレロ
発刊日:1994年
ISBN:0-7643-1018-6
同じく「ブックオブカモフラージュ」の続編
ヨーロッパの各国軍の迷彩服特集
さすが現地だけあって豊富な写真は、やはり第一級の資料
何故か最近、安価にオークションに出品されている。
カモフラージュユニフォームズ(ソ連/ロシア)
著者:デニス・デズモンド
発刊日:1998年
ISBN:4-7643-0462-3
旧ソ連、ロシア軍装備コレクターがコレクションをまとめた本。
ソ連時代からソ連崩壊直後ぐらいまでのアイテムを紹介している。
謎の多いソ連物であるが、識別には欠かせない資料と言える。
写真もカラーが多く、傑作と言えるのでは?
(ただし、本文の内容には納得していないマニアも!)
何故か、表紙や裏表紙の破れている物が多い。
ベトナムのアメリカ軍歩兵
著者:ポール・W・ミラルディ
発刊日:1999年
ISBN:0-7643-0958-7
再現写真のみならず、ベトナム戦争当時の写真も交え、かつ1980年代の装備にも言及した資料。
特に他書籍では取り上げない装備や小さなアイテムも紹介していて重宝する一冊。
中には「こんなものまで?」と驚く内容も。
ベトナム戦争を再現するイベントには欠かせない資料
アメリカミリタリーナイフ
著者:M.H.COLE
発刊日:1996年
上述した和書の「PX」でも取り上げられたナイフ記事の元ネタ。
南北戦争からベトナム戦争くらいまでにアメリカ軍が使用したナイフがイラストで描かれている。
可能な限りバリエーションにも触れられていて、ナイフの識別に便利。
この本から学ぶことがとても多い傑作。
軍用ナイフマニアは見つけたら即買いをおすすめします。
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3 資料の購入方法
和書に関しては、いずれも古い本なので売れ残りに出会えればラッキーですが、確率は低いですね。
むしろアマゾンやフリマ、ネットオークションの方が見つけ易いかもしれません。
(殆どのものは、大手通販サイトでも取り扱っているようです。)
洋書は、専門店でまだ入手できるものもあるようです。
(勿論、大手通販サイトでも取り扱っていますよ。)
洋書専門店で購入する場合は、自分で探すのも良いですが、店員さんに欲しい書籍を告げて探してもらう方が早いです。
(経験者は語る…。)
大切なのは、これからミリタリーコレクションを始めよう…または始めて間もない初心者のあなたは、アイテム購入と同じくらい、資料の購入にも力入れることです。
そして入手した資料に目を通し、知識や識別眼を養うことで、効率的にコレクションを進めることができますよ。
(どれがモデル品で、どれが官給品かを自分の目で見極めることが最も大切です。)
まずは「資料を知ろう」(古き親父ギャグ)ですね。
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4 軍装品の資料まとめ
日本で入手できる軍装品は、圧倒的にアメリカ軍の物が多いですね。
そのためミリタリーコレクション初心者は、どうしてもアメリカ軍物から始める人が多いです。
フライトジャケットから作業服まで、なんでも揃いますし、機能的でカッコイイのも魅力ですね。
そしてアメリカ軍と双璧をなすのがドイツ軍です。
大戦中の同盟国でもあり、その素晴らしい迷彩服は、多くのファンがいることでも有名ですね。
やはりこの二国のアイテムからコレクションを始める人が多いのではないでしょうか?
その時に、上記の資料はきっとあなたの役に立ってくれると思いますよ。
正しく、そして効率的なコレクションのために、コレクション収集と同時並行で各種資料も充実させてくださいね。
今回は、普段ブログの記事作成時に参考にしている書籍の一部を紹介しました。
いやー軍装品の資料って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231212更新)
参考
始めてみました!! 0000 🇯🇵 - いつだってミリタリアン!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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