こんにちは!
今回は、ロシア軍のデジタルフローラ迷彩のレインスーツを分析します。
陸上自衛隊における「戦闘雨具」に相当する装備ですね。
比較的新しい装備ですが、何故かあまり見かけません。
珍品かもしれませんよ?
今回もデッドストックです!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
目次
- 1 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)とは?
- 2 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)の全体及び細部写真
- 3 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)の特徴とは?
- 4 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)製造とサイズのデータ
- 5 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)まとめ
1 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)とは?
各国の兵士を悩ますものに、天気現象があります。
中でも降水現象は、場合によっては兵士の行動に大きな影響を与えて、思わぬ作戦の遅延を引き起こす場合があるようです。
寒候期の雨や雪は、容赦なく兵士の体温を奪います。
たとえ夏でも雨が装備に吸収されて重くなったり、弾薬や銃が濡れて問題になったりしますね。
そのため、各国ともいわゆるレインギア(雨衣、雨具)の開発に注力してきました。
1980年代には、通称ゴアテックスと呼ばれる防水浸透素材(雨は通さないけど、身体からの水蒸気は外へ排出する夢の素材)も開発されて、レインギアの開発に一層拍車がかかっていますね。
そんな中、ロシア軍も新たにレインスーツを開発しました。
それが今回のモデルです。
なかなかユニークなデザインとなっていますよ。
さて、どんなレインスーツなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
薄い生地なので、迷彩は裏側へかなり透けています。
前合わせは、ジッパー、マジックテープ、下端にダットファスナー付きです。
タグ
タグの裏
何か印字されていました。(上下逆かも…。)
フード
少々硬めの材質なので、現時点でフードは自立します。
エポレットには階級章取付け用のループが。
胸ポケット
ジッパーで垂直に、大きく開きます。
ポケット内の生地はメッシュです。
袖ポケット
大きなマジックテープ付き。
袖口
マジックテープで開閉・調整
脇の下はジッパーで開放できます。
これで通気性を確保できますね。
前面裾
反射防止処理されたダットファスナーで開閉します。
ジッパーは、上下から開くダブルジッパーです。
裾前面裏にあるドローコードとロック
ロックはストラップで生地に縫い付けられていますよ。
紛失防止でしょうか?
袖の補強生地
迷彩の効果でよくわかりませんね。
袖裏
脇のジッパー
内ポケット
ジッパーで開閉
迷彩生地とは違う生地です。
補修用の予備生地
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
タグ
右側面
左右にジッパーとマジックテープで開閉するタブがあり、大きく開放できます。
これは履きやすく脱ぎやすいですね。
腰のスラントポケット
膝のカーゴポケット
マジックテープで開閉
二重のマチ付き
カーゴポケット口後縁にはドローコードとロックが。
これでポケット口を絞れます。
裾
足首にはジッパーとダットファスナーで開閉するタブがあります。
また、ゴムも縫い付けられています。(写真の黒い部分)
滑り止めでしょうか?
ウエスト後部にもゴムが内蔵されています。
肘同様、膝の補強生地も迷彩でよくわかりませんね。
股間はひし形の裁断になっています。
サスペンダーはゴムのテープです。
使ってるうちに劣化しそうですね。
このサスペンダーは、マジックテープでトラウザース内のループと連結されているので、取り外し自由です。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)の特徴とは?
迷彩は、カーキをベースに、ダークグリーン、ブラウン、ブラックの小さな四角いダットで雲や葉のようなパターンを描いています。
遠目に見るとOD一色に見えるのが特徴ですね。
生地は、おそらくポリエステルと思われる化繊で、やや厚みがありしっかりしています。
防水浸透素材では無さそうです。簡易的なレインスーツなのでしょうか?
デザインは、ジャケットがフード付き2ポケットですが、ポケットは大きく垂直に開きます。
もしかしたら、ベスト型の装備装着を想定しているのかも。
トラウザースは、標準的なカーゴパンツスタイルで、一般的なデジタルフローラ迷彩のトラウザースと似ています。
左右の腰にスラントポケット、膝にカーゴポケットで取り外し式サスペンダーが付属しています。
全体的にスタイリッシュなデザインでカッコイイですが、生地が防水浸透素材でないのが解せませんね。
4 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1977年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ポリエステル
・表記サイズ 50-3
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約70センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約62センチ
ウエスト 約45センチ
着丈 約104センチ
股上 約29センチ
股下 約79センチ
裾幅 約18センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 ロシア陸軍迷彩レインスーツ(デジタルフローラ)まとめ
今回のモデルは、一見防水浸透素材を使用しておらず、時代遅れのレインスーツという印象を持ちました。
迷彩パターンは最新ですが、この生地ならたとえ表面に撥水加工(水を弾く機能)を追加したとしても、効果は一時的なもののようです。
(生地の目が粗すぎますね。)
昨今装備の近代化に務め、著しい進化を遂げているロシア軍なので、何か独特の秘密があるのかもしれませんが…。
もしかしたら、簡易的な雨具なのでしょうか?
少々謎の部分がありますので、今後中古品(を見つけたら)購入して、機能を確かめてみたいですね。
しかし、残念ながらこのモデルも品薄です。
ネットSHOPでは、まず見かけません。
(或いは、東京御徒町の老舗SHOPでは販売されているのかもしれませんね。)
しかしコアなロシア軍マニア以外は、敢えて購入するほどのものでもないようです。
今回は、ロシア軍のレインスーツを分析しました。
次回は、ソ連軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のロシア軍デジタルフローラ迷彩装備はこちらです。⬇︎
他ロシア軍迷彩装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
昨日研修先の鳥取市でキレイな虹を見ました。
これから良い事が起こりそうな気がしてウキウキです。
…という事で皆さんにもお裾分けです。
今日も頑張りすぎず頑張りましょう!
読んでいただき、ありがとうございました。😃
スポンサーリンク
スポンサーリンク