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戦時中の迷彩に類似!【旧西ドイツの軍服】陸軍迷彩ジャケット(スプリンターパターン) とは? 0013 🇩🇪ミリタリー

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今回は、1950年代の旧西ドイツ陸軍迷彩ジャケットを分析します。

第二次大戦中のドイツ国防軍の迷彩に似てますが、歴史の波にいつしか消えてしまった迷彩服をですね。

ドイツに何があったのでしょう?

今回のアイテムは、中古品ですが年代を考えると極上品ですよ!

   目次

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1  旧西ドイツ陸軍迷彩ジャケット(スプリンターパターン)とは?

第二次大戦中、個人装備の迷彩化に最も力を注いだのはドイツでした。

 

諸説ありますが、1920年代末には、各種迷彩服を研究していたとされています。

 

そして1931年に、ドイツ国防軍が個人用の天幕(ツェルトバーン:テント)にスプリンター(破片、分裂)迷彩を採用しました。

 

この天幕は、頭を通す穴があってポンチョとして使用可能でした。

 

天幕との兼務ではありますが、これが世界で初めての官給品個人迷彩衣類になります。

 

昭和6年の話です。

 

凄いですね。

 

また当初から同じパターンの色調を変えて、春夏用と秋冬用のどちらにも使えるようリバーシブルになっていました。

 

もう驚くしかありません、どれだけ先を進んでいたのでしょうか?

 

このパターンは、若干の変更を加え戦後の西ドイツ国防軍でも使用されました。

 

それが今回の迷彩ジャケットです。

 

1950年〜1960年代に使用が認められますが、すぐに廃止されました。

 

以降この迷彩パターンの衣類は二度と採用されませんでした。

 

さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?

 

今回は、ドイツ軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  旧西ドイツ陸軍迷彩ジャケットの全体及び細部写真

前面

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背面

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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはジッパーとダットファスナーの併用
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各ポケットは2個のダットファスナーで開閉 これは腰ポケット
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胸ポケット  Dリングが付いています。用途は何でしょう?
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胸ポケットには、中に三つのコンパートメントが。ペン差しにしては大きいです。

左右にあります。
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エポレットは二枚、左右で四枚あります。

用途は何でしょう?
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ジッパーは歯がプラスティックでスライダーは金属がプラスティックでカバーされています。メーカー(?)は「riri」
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最初からゴムが内蔵されています。
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ボタンで開閉  

二段階に調整可能
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肘には肘当てが縫製されています。
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脇には通気口があります。
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ダットファスナーの刻印
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胸ポケット上のDリング  ダットファスナーの表面は反射防止のためブツブツが成形されています。
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襟のループ  ダットファスナーの金具がむき出し。冬は冷たいのでは?
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左右に内ポケットあり。

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左内ポケットの中にタグが!  判読不能!
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襟の裏  専用フード取り付け用のダットファスナーとチンストラップがあります。
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スタンドカラーになります。
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肘当ての布は、腕を一周しています。
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専用フード細部
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3  その特徴とは?

迷彩は、ライトブルーグリーンの生地に、グリーンとマホガニーブラウンで破片のような稲妻のようなパターンを描き、グリーンを縁取るようにホワイトでプリントしてあります。

 

また全体的にレインドロップと呼ばれるブラックグリーンの破線がプリントされていますよ。

 

迷彩パターンは、大戦中のものに似ていますが、印象は全く違っていますね。

 

全体的には、メリハリの効いた色調で、大戦中のスプリンター迷彩のように、暗い感じとは対照的です。

 

生地は、やや厚いコットンの平織で、かなり緻密に織られています。

 

そのせいでしょうか?

 

硬くゴワゴワした印象ですね。

 

デザインは、非常に凝った造りなのが特徴です。

 

構成は、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2ですが、胸ポケットの中には小ポケット3個がありますよ。

 

また胸ポケットフラップ上にはDリング、エポレットはなんと4枚もあります。

(用途不明)

 

おそらく製作には時間とコストが掛かったのではないでしょうか?

 

全体的な縫製は、正確ながら少々雑なところも見受けられます。

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1950年代

・製造場所     ドイツ

・契約会社     ドイツ

・製造会社      〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    不明

         (52と推定)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約78センチ

          肩幅 約59センチ

          身幅 約72センチ

          袖丈 約67センチ

・状  態     中古良品

・官民区分     官給品

・入手方法     ヤフオク

・入手難易度    4(極めて困難)

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5  まとめ

この迷彩服も素晴らしいですね。

 

この迷彩にどんな効果が隠されているのか、試してみたくなりました。

 

面白いのは、旧西ドイツ軍がこの迷彩から離れていったのに、警察組織である国境警備隊がウォーターパターン等の旧ドイツ軍迷彩を使用していたことですね。

(ヘルメットや水筒まで旧ドイツ軍と類似してましたね。)

 

旧西ドイツ国境警備隊迷彩ジャケットの記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

 

もしかしたら、ドイツは「全く新しいドイツ軍」を目指していたのかもしれませんね。

 

因みに、その頃の東ドイツは、全く違う新しい迷彩を採用していました。

 

同時期の旧東ドイツ軍迷彩服の記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

 

今回のモデルは、海外のオークションでもあまり見かけなくなりました。

 

世界的に希少なものとなったようです。

 

見かけたら、程度が悪くてもとりあえず購入しておくのも良いかもしれません。

 

材質から、ちょっと着用し難いので、家宝にするのが良いと思います。

 

チャンスがあったら、実際に日本のフィールドでどんな見え方をするのか確認したいですね、

 

今回は、歴史ある、しかし途絶えてしまった系統のドイツ軍迷彩服を分析しました。

次回は、ドイツの隣国製で、多くの誤解(錯覚?)を受けている迷彩服を分析します。

お楽しみに!

(20211003更新)

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     ✳︎     ✳︎     ✳︎ 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

追記(20190722)

こんな手袋を見つけました。

これで、程度の良いオーバーパンツがあればセットアップ完了ですね。

 

手の甲側

迷彩生地とストラップ

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手のひら側  

ブラックのレザー製
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右手人差し指にはスリットが。

トリガー用でしょうか?
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サイズタグとスタンプ

(1956年度契約品?)
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ストラップのダットファスナー  エンボス加工のOD塗装
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