こんにちは!
今回は、懐かしい(?)陸上自衛隊(一部海上自衛隊や防衛大学校でも)使用されていた戦闘服(作業服)を分析します。
元の持ち主がカスタム化していましたよ。
目次
- 1 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)とは?
- 2 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の全体及び細部写真
- 3 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の特徴とは?
- 4 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の製造とサイズのデータ
- 5 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)まとめ
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1 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)とは?
太平洋戦争でアメリカ(のみ)に敗北した日本は 、戦後軍隊の所有をGHQから禁止されます。
彼らは日本人の潜在能力に恐怖し、その能力を日本人自らが封じ込める施策を我々に施したのですね。
(恐ろしいですね。それは憲法、教育、マスゴミ等々に及んでいて、一部は現在も続いていますよ。)
しかし朝鮮戦争の勃発と、それに伴う共産勢力の直接的な拡大を防止するため、自分達が示した方針に矛盾する「日本再軍備化」に踏み切りました。
本当に自分勝手な国ですよね。
そして発足したのが「警察予備隊」でした。
その後「保安隊」、「自衛隊」と名称を変えて現代に至るのは、皆さんもご存知の通りです。
一方個人装備は、当初アメリカ軍供与品及び旧軍装備品の混用から始まり、アメリカ軍装備の簡略国産化を経て、日本オリジナルの装備を開発してきました。
そんな中、4ポケットのジャケットタイプからモデルチェンジしたシャツタイプの作業服が今回のモデルになります。
陸上自衛隊の4ポケット作業服に関する記事はこちらです。⬇︎
新しい作業服は、見た目スッキリでしたが、欠点も多かったですね。
どんな作業服なのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の全体及び細部写真
上衣
前面
バッグに入れてきたので、シワシワになってしましました。
後日、アイロン当てて再度写真を撮りなおしたいです。
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
エポレット
若干のテーパー付きの楔形です。
胸ポケット
ボタンで開閉
ボタンホールは、ポケットフラップに縫い付けられています。
ジッパースライダーには桜のマークが。
メーカーは「YKK」です。
袖口
2個のボタンで開閉、調整
ボタンは、当然ですが陸上自衛隊用の官給品です。
糸で縫うところが凹んでいて、糸が擦り切れないように工夫されています。
背面裏側の背中上部
二重になっています。
サイズスタンプ
ジッパー スライダー 背面
肘の補強布は、内側に縫い付けられています。
下衣
前面
背面
前面裏側
背面裏側
裾の白い糸は?
前合わせはボタンです。
タグ
腰ポケット
ポケット裏側の力布
裾上げされていました。でも、糸が「白」って…。
膝の補強布は、内側に縫い付けられています。
サイズスタンプ
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3 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の特徴とは?
生地のODは、洗濯を繰り返すと次第にグレイに近付くタイプと、グリーンに近付くタイプがあります。
今回のモデルは、グリーンに近付くタイプのようです。
珍しいところでは、北海道で官給品のノーアイロン(こちらは茶色味が強いです。)も見たことがあります。
デザインは、上衣の裾がYシャツのようなカットになっています。
上衣を下衣の中に入れるタイプですね。
(若い方には受け入れられないかもしれません。でも昔は常識でしたよ。)
全体的には、これまで分析したいわゆる「熊笹迷彩」の迷彩服1型と全く同じです。
迷彩服1型の記事はこちらです。
4 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)の製造とサイズのデータ
・製造年又は契約年度 1981年
・製造場所 日本
・契約会社 国内会社
・製造会社 国内会社
・材質 コットン
ビニロン
・表記サイズ 1
・各部のサイズ(平置) 上衣
着丈 約81センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約61センチ
下衣
ウエスト 約46センチ
着丈 約103センチ
股下 約69センチ
股上 約35センチ
裾幅 約23センチ
・状態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手方法 東京のイベントで購入
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5 陸上自衛隊作業服(ODシャツタイプ)まとめ
諸先輩方は4ポケットタイプ作業服に対し、「だらしなく見える」「みっともない」と口を揃えておっしゃいますね。
だからの改善だったのでしょうか?
確かにビール腹(私です!)でなければ、軽快かつすっきりとした外観になります。
しかし、匍匐時に下衣に泥が入る、体温調節が難しい(熱がこもる)、上衣がずり上がってくるので修正が面倒…などの欠点もありましたね。
この後に採用された、迷彩服2型は2ポケットで上衣も4ポケット型より短く長く、表出しにも下衣に入れることもできるので便利ですね。
今回のモデルは、諸説ありますが1960年代中期に作られたと言われています。
迷彩服2型採用が1990年代でしたので、約30年もの長い間、大きな改造なく使われたことになりますね。
良く言えば物持ちの良い、悪く言えば何も考えていなかった…とも言えそうですね。
おそらく隊員からも、各種改善提案が提出されたと思うのですが、とうとうモデルチェンジはありませんでした。
これが昔の日本、昔の自衛隊だったのですね。
でも現在は本当に装備が良くなりました。
時代は大きく変わったようです。
今回のモデルを、わざわざネットや店舗で購入する人は居ないでしょう。
でも私にとっては、この作業服は大切な思い出です。
着用することはありませんが、初心を忘れないように、時々引っ張り出して確認しようと思います。
(できれば…裾上げしていないものが欲しいですね!)
今回は、年配者をノスタルジックな気分にさせる陸上自衛隊の作業服を分析しました。
次回は、北欧の有名な迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:その後に採用された迷彩服2型に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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