今回は、1990年代のロシア陸軍迷彩ユニフォームを分析します。
驚くべき迷彩パターンが採用されていました。
勿論、今回の迷彩服も開発における経緯は不明です。
でもロシア軍に何があったのでしょうか?
中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
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1 ロシア陸軍リバーシブル迷彩ユニフォーム(ドイツ武装親衛隊類似迷彩タイプ)とは?
旧ソ連時代末期からそんな雰囲気がありましたが、現在のロシア軍は多種多様な迷彩服を採用、運用していますね。
いろんな役所が軍隊を持っていたりするので、差別化を図っているのでしょうか?
でも同じ作戦に従事している部隊でも、数種類の迷彩服が混在している場合がありますね。
まさにイメージは「混沌」です。
そんな中、1994年9月にロシア北オセチアで発生したベスラン学校占拠事件がありました。
そのニュースを見ていたとき、事件を鎮圧するため出動したロシア軍兵士が着用していた迷彩服に衝撃を受けました。
何故なら、それはとても見覚えのある迷彩パターンだったからです。
今回のモデルは、その迷彩服になります。
旧ソ連時代に、散々痛めつけられたドイツ武装親衛隊の迷彩パターンを採用していますね。
もしかしたら効果を優先させたのかも?
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、ロシア軍マニアのみならず、ドイツ武装親衛隊マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面(春夏側)
背面
前面裏側(秋冬側)
背面裏側
胸ポケット
ボタンで開閉
ボタンは全て小さいカナディアンタイプです。
タグ
なんと表形式です。
斬新ですね。
ポケットの中の生地も同じ迷彩です。
腰ポケット
胸ポケット同様、ボタンで開閉。
袖口にはゴムを内蔵
指に掛けるループが縫い付けられていますね。
肘の補強生地 大面積です。
偽装用ループも各所に付いています。
フードにもループが沢山あります。
裏面 同じ迷彩生地でドローテープが作られています。
各ボタンの周辺にはスリットがあって、ボタンを裏側に移動させることができます。
これはナイスアイデアですね。
ポケット内の生地は、全て迷彩生地です。
トラウザース(オーバーパンツ)
前面(春夏側)
背面
前面裏側(秋冬側)
背面裏側
前合わせはボタンとホックです。
ウエストのドローコードも表裏に出せますよ。
左のループは、サスペンダー用ですね。
腰ポケット
ボタンで開閉
膝ポケット
こちらもボタンで開閉
膝の補強生地
臀部のポケット
ボタンで開閉
ウエストにはゴムを内蔵
ベルトループ、ドローコードも準備されています。
臀部の補強生地
大面積です。
トラウザースにも偽装用ループがありました!
裾は、表側(春夏側)の生地が裏側まで回り込んでいます。
ジャケットは完全リバーシブルですが、トラウザースは違いましたね。
前合わせのボタンとホックは、裏側で使用する場合とても使いづらそうです。
所々、プリントがずれて白い生地が見えているのが、泣けてきますね。
着用例
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3 その特徴とは?
迷彩パターンは、まるで武装親衛隊スモックと同じ!…と言って良いほど似ています。
(正確には、僅かにパターンや色調が変わっていますね。)
しかも白色生地の両面に違うパターンを描くというのも、同様ですね。
これは渋い迷彩です。
デザインこそ、通常の4ポケット(トラウザースは6ポケット)ですが、随所に独自の工夫が見られます。
特筆すべきはボタンで、全てカナディアンタイプですが、殆どのボタンが裏側に移動できます。
これにより、両面に同じボタンを装備する必要はなくなりました。
この発想は斬新ですね。
全体的な縫製は、荒い部分と丁寧な部分が混在した面白い仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 ロシア
契約会社 ロシア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 170/48–50
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約77cm
肩幅 約58cm
身幅 約70cm
袖丈 約65cm
トラウザース
ウエスト 約34cm
(最大約44cm)
股上 約37cm
股下 約75cm
着丈 約106cm
裾幅 約15cm
〜22cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品?
入手場所 ヤフオク
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
アメリカには、第二次大戦中にドイツで実際に武装親衛隊のスモックを製造していた人がいるそうですね。
もしかしてロシアにもいて、迷彩服の製造に携わっているのでしょうか?
そんな印象があります。
(まずあり得ないですけどね。。)
まさに、現代に蘇ったドイツ武装親衛隊スモック!
あるいは、武装親衛隊の亡霊…とも言えそうです。
でも憎くきドイツ軍に祖国を蹂躙されたロシアが、この迷彩服を採用するなんて…。
意外な気がしますが、「良い物は何でも採用する」という方針だったのかもしれませんね。
もし、その考えが今も生きているなら、ロシア軍…やはり侮れません。
それはともかく、この迷彩は日本のフィールドでも抜群な効果がありそうです。
今回のモデルは、上下揃っているというのが嬉しいですよね。
サバイバルゲームではアンブッシュに。
(フード付きなので、本来はスナイパー用の迷彩服かもしれませんね。)
野鳥観察では、迷彩のハットを入手したら完璧です。
さすがの鳥さんも、「何か居るけど、何だろう?」なんて思うかも。
この迷彩服も防寒性能は殆どありませんので使用する季節には要注意です。
残念ながら、今回のモデルも市中に出回っている数は少なく、かつ高価です。
でも、中古品なら比較的安価に入手できる場合がありますね。
諦めず気長に探してみましょう!
今回は、世界的に有名な迷彩パターンを採用した、ロシア軍の迷彩リバーシブルユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに。
(20241127更新)
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参考:武装親衛隊の迷彩スモックに関する記事はこちらです。⬇︎
ドイツ武装親衛隊迷彩に影響を受けたと思われる迷彩服の記事はこちらです。 ⬇︎
他のロシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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