今回は、2000年代のフィンランド陸軍迷彩ジャケットを分析します。
おそらくフィンランド軍としては最も新しいモデルではないかと思われます。
効果的で特徴のある迷彩が素敵ですね!
残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 フィンランド陸軍M05迷彩ジャケット(夏パターン)とは?
これまでにも幾つかのフィンランド軍装備を分析してきましたが、やっと最も新しいモデルを分析することとなりました。
今回のモデルは、形式番号が示す通り、2005年に正式採用されたモデルです。
それまでの大きな斑点や雲型を主体とした迷彩パターンから、細かいパターンに替わった最初のモデルと言えます。
全く新しい迷彩なのですが、その配色は大戦中のドイツ武装親衛隊に似ていて、何か関係があるのでは?
…なんて邪推してしまいます。
面白いことに、ロシア軍も同じようなパターンの迷彩服を開発していることでも有名ですね。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、フィンランド軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
(途中に例の「国籍不明フィンランド迷彩服」の写真も掲載しました。比較できれば良いですね。)
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
肘の補強生地が目立ちますね。
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
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2007年度契約品です。
どうやらベルギー製のようですね。
襟はチンストラップで立てることができます。
身体の中心にあるのは階級章取り付け用マジックテープですね。
胸ポケット
垂直のジッパーで開閉
よく見るとダットファスナーの形は、ドイツ連邦軍の迷彩服に使用されているものと酷似していますね。
(もしかしてあの迷彩服も…?)
腰ポケット
こちらは角度がついているジッパーで開閉
右袖ポケット
極端な角度を付けて取り付けられています。
マジックテープで開閉
左袖のマジックテープ
部隊マークや階級章を装着するようです。
袖
袖口はマジックテープで開閉
ウエストと裾のドローコード
いずれも端末は固定されています。
肘の補強生地
裏側にあるのが珍しいですね。
フロントジッパー
驚くことに、アメリカの「CONMAR」製ですよ。
おまけ
以前分析した国籍不明のフィンランド迷彩服との比較
前面
迷彩は色調もパターンも、全く同じですね。
上:今回のモデル
下:国籍不明モデル
背面
上:今回のモデル
下:国籍不明モデル
迷彩生地だけで見れば、やはりフィンランド軍のものでしょうか?
今回のモデルはベルギー製というところに、何か原因がありそうですね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトブラウンをベースに、濃淡2色のグリーン、チャコールグレイを用いて、葉、雲型、斑点を描いています。
各色の境は、意図的に細かいギザギザにしてあって、とても複雑な迷彩になっていますね。
パターンはともかく、色味は本当にドイツ武装親衛隊の迷彩スモックに似ていますよ。
生地は一般的なツイルですが、目が細かいです。
防風性能もあるようですね。
デザインは、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケットのコートタイプで、袖ポケット以外はジッパーで開閉します。
面白いのは、肘の補強生地を内側に縫い付けてあるところです。
(陸上自衛隊の旧作業服(ODや1型迷彩のシャツタイプ)みたいですね。)
今回のモデルは、左胸ポケットジッパーのプルタブ(ナイロン製)が紛失していました。
これは、単品ではまず見つからないので困っています。
(やはり中古品でも完全品が欲しいですよね。)
全体的には縫製も丁寧で、さすが「ベルギー製」と言わざるを得ない仕上がりです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2007年
製造場所 ベルギー
契約会社 フィンランド
製造会社 ベルギー
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 854
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約82cm
肩幅 約57cm
身幅 約61cm
袖丈 約65cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
とても美しい迷彩ですね。
もはや軍装品の枠を超えて、芸術の域に達している感があります。
この迷彩服を着て、野山を歩いてみたい衝動に駆られますね。
日本のフィールドでも効果を発揮しそうですよ。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、コスプレ等に十分に使えそうです。
(狩猟は誤射に巻き込まれないようにしないとですね。)
秋にツーリングで使用しましたが、ポケットが多く、かつジッパーだったので何にストレスなく片手で瞬時に開閉できるので便利でした。
使える効果的な迷彩服と言えるでしょう!
ただ、やはり問題は入手方法です。
現時点では、オークションや大手ネットショップでは、まず見掛けません。
おそらく人気の商品で、入荷するやいなや、真っ先に売れていくのではないでしょうか?
でも中小のコアな専門店では、あるいは専用に取り扱っている所があるかもしれません。
高価にはなりますが、どうしても今欲しいあなたは、ネットで探してみてください。
気長に待ってもらえるなら、今回のモデルもオークションに出品する予定です。
(もう暫くお待ちくださいね。)
今回は、フィンランド軍の美しく効果的な迷彩服を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240512更新)
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参考:他のフィンランド軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルと同じ迷彩生地を用いた国籍不明迷彩服はこちらです。⬇︎
今回のモデルとよく似た迷彩のロシア軍迷彩服はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
ちょっと気になるニュースを観ました。⬇︎
中国産の食材は安くてよく利用していましたが、これからはちょっと考えたいですね。
勿論、中国だけではありませんよね。
かの国も要注意です!
読んでいただき、ありがとうございました。
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