今回は、1970年代の旧西ドイツ空軍パイロットスーツを分析します。
懐かしいオレンジモデルですね。
アメリカ軍のパイロットスーツが原型のようです。
まさかのデッドストックですよ!
目次
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1 旧西ドイツ空軍パイロットスーツ(その2)とは?
その昔、洋の東西・体制の東西を問わず、自国内のみで活動する国軍パイロットはオレンジ系のパイロットスーツを着用する場合が多かったですね。
これは、もしベイルアウト(脱出)などをして、山岳地帯や海にパラシュート降下した場合、やがて来る救難機や捜索隊に発見され易くするとの配慮から選ばれていました。
一方、作戦で他国(敵地)を飛ぶ場合は、グリーンやグレイ系のスーツを着用する場合が多いですね。
(オレンジでは目立ってしまい、後々面倒な事になるかもしれません。)
今回のモデルは、西ドイツ国内のみでの使用に限定されたパイロットスーツになります。
やはりデザインはアメリカ軍のパイロットスーツを参考にしているようですね。
でもドイツ空軍独自の装備もありましたよ!
さてさて、どんなパイロットスーツなのでしょうか?
今回は、ドイツ空軍装備マニアのみならず、世界のパイロット装備コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体型前面
鮮やかなオレンジ色です。
前面上半身
前面下半身
全体型背面
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
前面下半身裏側
背面上半身裏側
背面下半身裏側
うなじのタグ
メインタグ
1976年度契約品です。
胸付近のレイアウト
胸ポケット
ジッパーで開閉
ジッパーもオレンジに塗装されていますね。
ウエストの調整タブ
ダットファスナーで調整
ダットファスナー表面の反射防止加工がドイツらしいですね。
右膝のポケットとクリップ
クリップは両脚にあります。
ポケットは水平に開閉
前見頃のジッパーは、当然上下から開けられるダブルジッパーです。
左膝のポケットとクリップ
両クリップとも皮革がオレンジに染められています。
ふくらはぎポケット
裾
マチ付きでジッパーで開閉
クリップ
表面はレザーに覆われています。
かなりキツくて、手で広がらないくらいです。
左袖のシガレットポケット
ベースの形はドイツ独特ですね。
袖口
こちらもマチ付きです。
国籍マーク
ジッパーは全て「OPTI」
肩には補強生地が。
パラシュートハーネス用でしょうか?
(そういえばアメリ軍のパイロットスーツにもありました。)
脇の通気孔
何故か金属製ハトメの色が2種類
腰のジッパー
スリットで、スーツの下にあるポケットが使用できます。
前見頃のジッパーの裏にはストームフラップ(ウインドシールド)が。
各部に貼ってある紙タグ
未使用品の証です。
本来は使用前に取り外すもの。
着用例
同じくドイツ空軍のフライトジャケットとあわせて1970年頃の装備を再現!
このカラーがマッチしていない所が魅力ですね!
(…と思うのは私だけ?)
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3 その特徴とは?
生地は、緻密に織られたコットン(ギャバジン?)で軽量です。
カラーは、アメリカ軍の規格(MILSPEC)でいうところの「インディアンオレンジ」と呼ばれるものになります。
(何故インディアンなのでしょう?)
でも色調は、僅かに違っていて今回のモデルはやや赤味が強いですね。
デザインは、アメリカ軍が1950年代に開発した、やはりコットン製のK–2Bというモデルを原型にしているようです。
各ポケットや、ウエストのタブ、腰のジッパースリットに共通点があります。
でも左内股にある、縦長のポケットは採用されていませんね。
一方ドイツ独自の改良もあり、左袖ポケット、両膝のクリップがそれに当たります。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、強度も十分です。
さすがドイツ製ですね。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 1976年
・製造場所 旧西ドイツ
・契約会社 旧西ドイツ
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ 166/96
(日本人のM)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約150センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約53センチ
袖丈 約58センチ
ウエスト 約47センチ
股下 約73センチ
裾幅 約14センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
ご存知の方も多いと思いますが、かつては空海自衛隊もパイロットスーツはオレンジでしたね。
じつは、アメリカ軍の本土防空隊も、かつてはオレンジのパイロットスーツが支給されていましたよ。
また、ワルシャワ条約機構でもオレンジ系のスーツを着用している例もありますね。
一時期は、万国(?)共通の装備だったのでしょうか?
どうやら各国とも、大切なパイロットの為に工夫していたようですね。
さて、実際にこのスーツを着用してみると、後の難燃繊維製のスーツより肌触りが良く、吸湿性もあって快適でした。
ポケットが沢山ありますが、どのポケットも重量物やかさばる物を入れると、途端に違和感が出て少々不快になるので注意が必要です。
薄く、軽い物を入れるのが良さそうですね。
生地の色調から、サバイバルゲームや野鳥観測には不向きかもしれません。
シティユースも勇気が必要ですね。
ですが、夏場のバイクでの使用には良いかもしれません。
(目立つ事間違い無しです。)
バイクの場合、これは一種の安全対策とも言えるでしょう。
(各種プロテクターも忘れずに!)
生地が薄いので夏場仕様ですが、幸いアメリカ軍の防寒パイロットスーツ(CWU–1P)でもオレンジのモデルがあります。
トータルでコーディネートしてみては如何でしょうか?
今回は、ちょっと昔の眩しい旧西ドイツ空軍パイロットスーツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221006更新)
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参考:旧西ドイツ空軍装備関連の記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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