いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーブログです。初心者コレクターの疑問点を解消します!

【旧ソ連の軍服】陸軍戦車兵用迷彩ユニフォーム(ブタン迷彩)とは?0208 USSR ミリタリー

今回は、1980年代の旧ソ連軍の戦車兵用迷彩服を分析します。

「ブタン」と呼ばれる有名な迷彩ですね。

でも今回のモデルは色調がちょっと変わっています。

実際に使用されていた中古品ですが、程度は極上ですよ!

   目次

スポンサーリンク 

 

スポンサーリンク

1  旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩ユニフォーム(ブタン迷彩)とは?

1979年からソ連軍のアフガン侵攻始まったアフガン紛争。

 

当初ソ連軍はカーキ単色のアフガンカと呼ばれる戦闘服(4ポケットのアメリカ軍BDUタイプ)を着用していました。

 

乾燥した地域であったため、その程度で必要十分と考えられていたんですね。

(それまでのソ連軍は迷彩服の支給に消極的で、開発はしていましたが、使用は極端に限定されていました。)

 

しかし戦闘が激化するにつれ、単に目立たない色調の戦闘服を着ているだけでは、全く不十分な事に気付きます。

(軍事顧問としてベトナム戦争で北ベトナムを支援し、各種迷彩装備のアメリカ軍とさんざん対峙していたのに、いったい何を観ていたのでしょうね?)

 

各種戦闘で手痛い被害を受け、個人用迷彩服の必要性をも痛感したソ連軍は、急遽連邦内の国で開発されていた迷彩服を導入しました。

 

それが一蓮の「ブタン迷彩」でしす。

 

一説によると、部隊や使用する地域で色調が違っていたそうですよ。

 

そんなブタン迷彩の、今回は戦車兵用の衣類になります。

 

多くの西側戦車兵のように、カバーオールではなく、セパレートなのが多白いですね。

 

さてさて、それはどんな戦車兵用ユニフォームなのでしょうか?

 

今回は、旧ソ連軍マニアのみならず、世界の戦車装備コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩ユニフォーム(ブタン迷彩)の全体及び細部写真

ジャケット

前面

全体的に赤みが強い迷彩ですね。

f:id:akmuzifal6489:20191024072727j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191024072830j:image

 

前面裏側

左胸の白い三角生地は、ホルスターも兼用しています。
f:id:akmuzifal6489:20191024072941j:image

 

背面裏側

背面には何もありません。
f:id:akmuzifal6489:20191024072843j:image

 

エポレット

テーパー無しの太短いクサビ型です。

f:id:akmuzifal6489:20191024072924j:image

 

右胸スラッシュポケット

ダットファスナーで開閉
f:id:akmuzifal6489:20191024072700j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072928j:image

 

ダットファスナー金具
f:id:akmuzifal6489:20191024072748j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072932j:image

 

左胸スラッシュポケット

こちらはジッパーで開閉

f:id:akmuzifal6489:20191024072731j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072919j:image

 

ジッパープルタブの刻印
f:id:akmuzifal6489:20191024072812j:image

 

ポケット内部の生地は、マホガニーブラウンのゴムで内側がコーティングされていました。

なるほど、ピストルは水濡れ厳禁ですよね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072847j:image

 

袖口

マチはなくボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20191024072644j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072859j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072648j:image

 

裾は左右にスキャット…もとい、スリットがあります。
f:id:akmuzifal6489:20191024072913j:image

 

部隊マーク(?)黒のフェルトに硬質ゴムで盾と鹿をモールド
f:id:akmuzifal6489:20191024072710j:image

 

襟にあった金属製の記章(盾の後ろで交差するAK47)

裏側のコッターピンを曲げて固定

f:id:akmuzifal6489:20191024072722j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072839j:image

 

サイズ及びデータスタンプ
f:id:akmuzifal6489:20191024072903j:image

 

左胸の生地は、ストラップで前身頃と首付近に繋がっています。

重量物を支えるためのようです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072705j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072908j:image

 

右ポケットの内生地

何故かソ連時代はブルーが多いですね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072835j:image

 

袖裏側のナンバリング

生地の種類でしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20191024072639j:image

 

トラウザース

前面

迷彩で見え難いですが、ポケットは全てスラッシュポケットです。(フラップの有無あり。)
f:id:akmuzifal6489:20191024072945j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191024072851j:image

 

前面裏側

ポケット類は全て前面に装備
f:id:akmuzifal6489:20191024072653j:image

 

背面裏側

背面には何もありません。
f:id:akmuzifal6489:20191024072825j:image

 

前合わせはボタンとホックです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072735j:image

 

目立たないスラッシュポケット

左右にあります。
f:id:akmuzifal6489:20191024072740j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072744j:image

 

大腿部のスラッシュポケット

こちらは、フラップ付きです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072936j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072808j:image

 

膝の補強生地
f:id:akmuzifal6489:20191024072803j:image

 

臀部には逆ハート型の補強生地が❤️
f:id:akmuzifal6489:20191024072757j:image

 

ポケット生地のスタンプ

判読は難しいですね。おそらくジャケットと内容は同じでしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20191024072821j:image

 

ウェスト左右のサスペンダー用ループ

がんじょうな素材です。
f:id:akmuzifal6489:20191024072714j:image

 

裾のループ

やはりブーツ用のようです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072753j:image

 

ホックの補強生地

ここがいい加減なら、ホックの強度で生地が破れてきますよね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072817j:image

 

専用のベルトが付属していました。
f:id:akmuzifal6489:20191024072718j:image

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

3  旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩服(ブタン迷彩)の特徴とは?

迷彩は、タンにレッドブラウンとダークグリーンでアメーバ状や雲型のパターンを描いています。

 

以前分析したブタン迷彩のパイロットスーツは、レッドブラウンがライトブラウンでしたね。

 

僅かな違いですが、これだけで印象が全く違って見えます。

 

生地は、薄くて目の粗い織り方で、軽量かつ通気性が良さそうです。

(アフガンを意識したのでしょうか?)

 

デザインは、オーソドックスなソ連系戦車兵用のスーツで、ジャケットやトラウザースのポケットは全て前面に設けています。

 

これは座った状態で使用できるようにとの配慮からです。

 

ジャケットは左胸ポケットがホルスター(拳銃のう)も兼務しています。

 

トラウザースの裾には、ゴム製のループがあります。

 

長いブーツを履くと、裾がどうしても出てきますよね。

 

それを防止するものです。 

 

全体的な縫製は、旧ソ連製にしては丁寧で強度もあります。

 

やはり戦車兵用だから、仕立てにも気を遣っているのでしょうか?

4  旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩ユニフォーム(ブタン迷彩)の製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1980年代

・製造場所     旧ソ連

・契約会社     旧ソ連

・製造会社      〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    48–3

         (日本人のM〜L)

・各部のサイズ(平置)

           ジャケット

          着丈 約66センチ

          肩幅 約48センチ

          身幅 約55センチ

          袖丈 約59センチ

           トラウザース

        ウエスト 約43センチ

          着丈 約95センチ

          股上 約29センチ

          股下 約71センチ

          裾幅 約21センチ

・状  態     中古上品

・官民区分     官給品

・入手場所     ヤフオク

・入手難易度    4(極めて困難)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

5  旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩ユニフォーム(ブタン迷彩)まとめ

当時のソ連戦車(T–62、T–64、T–72)は外観の寸法を大きく変えず、装甲板の増強を車内方向へ求めたそうです。

 

だから車内はとても狭いそうで、一旦乗り込むと殆ど動けなかったそうですよ。

(同じく同系列の戦車を使用しているフィンランドでは、自動装填装置に衣類が引っ掛かり、砲弾の代わりに人間を装填する事例が多く発生したそうですよ。戦闘どころではありませんね。)

 

今回のモデルは、そんな狭い車内で機能的に動けるよう、工夫がなされているジャケットと言えます。

 

ただ気になるのは、ブタン迷彩の色調です。

 

想定される戦場はどこだったのでしょうね?

 

もしかしたら、対暗視装置用の迷彩服だった可能性もあります。

 

謎は尽きませんね。

 

ところで旧ソ連時代のブタン迷彩は、数が激減しています。

 

ましてや戦車兵とかパイロットの装備は、更に数が少ないですね。

 

勿論、絶滅危惧種なので、見つけたら直ちに保護してあげましょう。

 

ただし歩兵用戦闘服は、ソ連崩壊後ウクライナでブタン迷彩が採用(もしかしてウクライナがブタン迷彩生地を製造していた?)されたことから、現在でもなんとか入手可能のようです。

 

歩兵用なら、概ねソ連時代のデザインを踏襲しているので、ヒストリカルゲームでは代替品としてそちらを使用すると良いでしょう。

 

今回は、旧ソ連軍の稀少な戦車兵用迷彩服を分析しました。

次回は、目にも鮮やかなドイツのパイロットスーツを分析します。

いえ、特別な装備ではありませんよ。

お楽しみに!

(20210607更新)

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

参考:旧ソ連軍ブタン迷彩のパイロットスーツ関連記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

旧ソ連軍の当時の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

他国の戦車兵装備関連記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

 

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

 

     ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

空色の帽子

空色の帽子

  • 遊佐 未森
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes