いつだってミリタリアン!

このブログでは、私がコレクションした軍装品の細部を公開、特徴を分析、解説します。狩猟、サバイバルゲーム、ヒストリカルゲーム(コスプレ)、野鳥観察、映画、アニメ、マンガ、イラスト、オークション、ファッションの参考になります。

旧ソ連の軍服 陸軍戦車兵用迷彩服(ブタン迷彩)とは? 0208 USSR ミリタリー

こんにちは!

今回は、旧ソ連軍の戦車兵用迷彩服を分析します。

「ブタン」と呼ばれる有名な迷彩ですが、今回のモデルは色調がちょっと変わっていますよ!

スポンサーリンク 

 

スポンサーリンク

   目次

1  旧ソ連の軍服 陸軍戦車兵用迷彩服(ブタン迷彩)とは?

1979年からソ連軍のアフガン侵攻始まったアフガン紛争。

当初ソ連軍はカーキ単色の戦闘服(4ポケットのアメリカ軍BDUタイプ)を着用していました。

乾燥した地域であったため、その程度で必要十分と考えられていたんですね。

(それまでのソ連軍は迷彩服の支給に消極的で、開発はしていましたが、使用は極端に限定されていました。)

しかし戦闘が激化するにつれ、単に目立たない色調の戦闘服を着ているだけでは、全く不十分な事に気付きます。

(軍事顧問としてベトナム戦争で北ベトナムを支援し、各種迷彩装備のアメリカ軍とさんざん対峙していたのに、いったい何を観ていたのでしょうね?)

各種戦闘で手痛い被害を受け、個人用迷彩服の必要性をも痛感したソ連軍は、急遽連邦内の国で開発されていた迷彩服を導入しました。

それが一蓮の「ブタン迷彩」でした。

一説によると、部隊や使用する地域で色調が違っていたそうです。

そんなブタン迷彩の、今回は戦車兵用の迷彩服になります。

どんな迷彩服なのでしょうか?

早速、確認していきましょう!

2  戦車兵用迷彩服の全体及び細部写真

ジャケット

前面

全体的に赤みが強い迷彩ですね。

f:id:akmuzifal6489:20191024072727j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191024072830j:image

 

前面裏側

左胸の白い三角生地は、ホルスターも兼用しています。
f:id:akmuzifal6489:20191024072941j:image

 

背面裏側

背面には何もありません。
f:id:akmuzifal6489:20191024072843j:image

 

エポレット

テーパー無しの太短いクサビ型です。

f:id:akmuzifal6489:20191024072924j:image

 

右胸スラッシュポケット

ダットファスナーで開閉
f:id:akmuzifal6489:20191024072700j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072928j:image

 

ダットファスナー金具
f:id:akmuzifal6489:20191024072748j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072932j:image

 

左胸スラッシュポケット

こちらはジッパーで開閉

f:id:akmuzifal6489:20191024072731j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072919j:image

 

ジッパープルタブの刻印
f:id:akmuzifal6489:20191024072812j:image

 

ポケット内部の生地は、マホガニーブラウンのゴムで内側がコーティングされていました。

なるほど、ピストルは水濡れ厳禁ですよね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072847j:image

 

袖口

マチはなくボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20191024072644j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072859j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072648j:image

 

裾は左右にスキャット…もとい、スリットがあります。
f:id:akmuzifal6489:20191024072913j:image

 

部隊マーク(?)黒のフェルトに硬質ゴムで盾と鹿をモールド
f:id:akmuzifal6489:20191024072710j:image

 

襟にあった金属製の記章(盾の後ろで交差するAK47)

裏側のコッターピンを曲げて固定

f:id:akmuzifal6489:20191024072722j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072839j:image

 

サイズ及びデータスタンプ
f:id:akmuzifal6489:20191024072903j:image

 

左胸の生地は、ストラップで前身頃と首付近に繋がっています。

重量物を支えるためのようです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072705j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072908j:image

 

右ポケットの内生地

何故かソ連時代はブルーが多いですね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072835j:image

 

袖裏側のナンバリング

生地の種類でしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20191024072639j:image

 

トラウザース

前面

迷彩で見え難いですが、ポケットは全てスラッシュポケットです。(フラップの有無あり。)
f:id:akmuzifal6489:20191024072945j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191024072851j:image

 

前面裏側

ポケット類は全て前面に装備
f:id:akmuzifal6489:20191024072653j:image

 

背面裏側

背面には何もありません。
f:id:akmuzifal6489:20191024072825j:image

 

前合わせはボタンとホックです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072735j:image

 

目立たないスラッシュポケット

左右にあります。
f:id:akmuzifal6489:20191024072740j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072744j:image

 

大腿部のスラッシュポケット

こちらは、フラップ付きです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072936j:imagef:id:akmuzifal6489:20191024072808j:image

 

膝の補強生地
f:id:akmuzifal6489:20191024072803j:image

 

臀部には逆ハート型の補強生地が❤️
f:id:akmuzifal6489:20191024072757j:image

 

ポケット生地のスタンプ

判読は難しいですね。おそらくジャケットと内容は同じでしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20191024072821j:image

 

ウェスト左右のサスペンダー用ループ

がんじょうな素材です。
f:id:akmuzifal6489:20191024072714j:image

 

裾のループ

やはりブーツ用のようです。
f:id:akmuzifal6489:20191024072753j:image

 

ホックの補強生地

ここがいい加減なら、ホックの強度で生地が破れてきますよね。
f:id:akmuzifal6489:20191024072817j:image

 

専用のベルトが付属していました。
f:id:akmuzifal6489:20191024072718j:image

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

迷彩は、タンにレッドブラウンとダークグリーンでアメーバ状や雲型のパターンを描いています。

以前分析したブタン迷彩のパイロットスーツは、レッドブラウンがライトブラウンでしたね。

これだけで印象が全く違って見えます。

生地は、薄くて目の粗い織り方で、軽量かつ通気性が良さそうです。

(アフガンを意識したのでしょうか?)

デザインは、オーソドックスなソ連系戦車兵用のスーツで、ジャケットやトラウザースのポケットは全て前面に設けています。

これは座った状態で使用できるようにとの配慮からです。

ジャケットは左胸ポケットがホルスター(拳銃のう)も兼務しています。

トラウザースの裾には、ゴム製のループがあります。

長いブーツを履くと、裾がどうしても出てきますよね。

それを防止するものです。 

4  製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度    1980年代

 ・製造場所                   ソ連

 ・契約会社                   ソ連

 ・製造会社                     〃

 ・材質                          コットン

 ・表記サイズ                48–3

                        (日本人のM〜L)

 ・各部のサイズ(平置)  ジャケット

                                  着丈 約66センチ

                                  肩幅 約48センチ

                                  身幅 約55センチ

                                  袖丈 約59センチ       

                           ウエスト 約43センチ

                                      トラウザース

                               着丈 約95センチ

                       股上 約29センチ

         股下 約71センチ

         裾幅 約21センチ                              

 ・状態                     中古上品

 ・官民区分              官給品

 ・入手場所              ヤフオク

5  まとめ

当時のソ連戦車(T–62、T–64、T–72)は外観の寸法を大きく変えず、装甲板の増強を車内方向へ求めたそうです。

だから車内はとても狭いそうで、一旦乗り込むと殆ど動けなかったそうです。

(同じく同系列の戦車を使用しているフィンランドでは、自動装填装置に衣類が引っ掛かり、砲弾の代わりに人間を装填する事例が多く発生したそうですよ。戦闘どころではありませんね。)

今回のモデルは、そんな狭い車内で機能的に動けるよう、工夫がなされているジャケットと言えます。

ただ気になるのは、ブタン迷彩の色調です。

想定される戦場はどこだったのでしょうね?

もしかしたら、対暗視装置用の迷彩服だった可能性もあります。

謎は尽きませんね。

旧ソ連時代のブタン迷彩は、数が激減しています。

ましてや戦車兵とかパイロットの装備は、更に数が少ないです。

見つけたら将来の為に、直ちに保護しましょう。

ただし歩兵用戦闘服は、ソ連崩壊後ウクライナでブタン迷彩が採用(もしかしてウクライナがブタン迷彩生地を製造していた?)されたことから、現在でもなんとか入手可能のようです。

歩兵用なら、概ねソ連時代のデザインを踏襲しているので、ヒストリカルゲームでは代替品としてそちらを使用すると良いでしょう。

 

今回は、旧ソ連軍の稀少な戦車兵用迷彩服を分析しました。

次回は、目にも鮮やかなドイツのパイロットスーツを分析します。

いえ、特別な装備ではありませんよ。

お楽しみに!

参考:旧ソ連軍ブタン迷彩のパイロットスーツ関連記事はこちらです。⬇︎

 旧ソ連軍の当時の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

 

他国の戦車兵装備関連記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

   ✳︎               ✳︎               ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

空色の帽子

空色の帽子

  • 遊佐 未森
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes