あたたかいこんにちは!
今回は、アメリカ軍の防寒シャツを分析します。
その毛布のような生地から、兵士は「ブランケット(毛布)・シャツ」と呼んでいました。
現在は、廃番になっているようですね。
でも、今回のアイテムはデッドストックですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)とは?
- 2 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)の特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)まとめ
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1 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)とは?
1950年から始まった朝鮮戦争ですが、国連軍(主にアメリカ軍)を悩ませたものに、朝鮮半島の寒気があります。
アメリカ軍は、第二次大戦のヨーロッパにおけるドイツ軍との闘いで、ベルギーやドイツの寒さは経験していました。
しかし、そんな彼らでも朝鮮半島の寒さは度を超えていたようです。
それまで保有していた防寒装備は、質、量とも満足のいくものではなく、前線から寄せられるのはクレームと要望の嵐でした。
そんな状況を鑑みて、開発されたのが一蓮のM51シリーズです。
勿論それだけでは万全ではなく、それを補う装備も開発されましたよ。
その一つが今回のジャケットです。
無骨な外観に似合わず、暖かい装備となっていますよ。
さてさて、それはどんなシャツなのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニアのみならず、この冬使える暖かいシャツをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)の全体及び細部写真
前面
毛布みたいな生地…ではなく、毛布ですね。
背面
2本のタックが入っています。
これでウエスト付近もスッキリ!
背中上部で生地がX型に交差しているのが初期型の特徴です。
前面裏側
背面裏側
型の補強生地
右胸ポケット
ボタンで開閉
左胸ポケット
こちらはポケットフラップにスリットがあって、ペンが差せます。
(2本くらい差せそうです。)
ポケットの中にはペンポケットが。
袖口
マチなしでボタンで開閉
プリントされたタグ
一部消失していますが、辛うじて読めますね。
1953年度契約品です。
モデルによっては、赤文字もありますよ。(暗視装置対策?)
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3 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)の特徴とは?
生地は、OG(オリーブグリーン)ウール+ナイロン製の厚い生地でできています。
デザインは、当時のアメリカ軍のユーティリティジャケットとよく似ていますね。
エポレットなしの、胸に2ポケットです。
裾はストレートタイプ。
肩の補強生地の裁断が変わっていて、肩をすっぽりと覆うとともに、背中で交差させて縫製されています。
これが一大特徴的ですね。
また、前から見ると首辺りから腕の付け根にかけて、斜めのラインが入っているのも特徴です。
4 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1953年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ウール
ナイロン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約69センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約61センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 愛知県の専門店
5 アメリカ陸軍防寒ウールジャケット(OG–108・初期型)まとめ
後にアメリカ軍は、各部の寸法とボタンを変更するとともに、裁断も簡素化された後期型を採用します。
でもこの後期型を最後に、支給は停止されたようですね。
理由は不明ですが、各種セーター類が充実してきたこと、化学繊維の防寒素材(アクリルやポリエステルのフリースなど)が台頭してきたからでしょうか?
(実際にこのシャツを見ればわかりますが、とても重厚かつ贅沢な造りで、製造は手間が掛かりそうですよ。)
さて、実際にこのシャツを着用してみると、肌触りが良くて暖かいですね。
トレーナーなどの上に羽織ると、さらに暖かいです。
何よりコットンのように冷やっとしないのが良いですね。
また、フィールドジャケットをこのシャツの上に着用すると、真冬でもなんとかなりそうですよ。
サバイバルゲーム、野鳥観測では迷彩服の下に、バイカーの皆さんはA–2やG–1の下に着用してみてはいかがでしょうか?
(勿論、次第に寒くなる今の季節は、単体でもおすすめです。)
今回取り上げた初期型に関しては、最近数がめっきり減ってきました。
それでもまだ、デッドストックが販売されていたりしていますよ。
(購入する場合、初期型はステンシル消失の度合いを参考にしてくださいね。)
ところで、このシャツは朝鮮戦争中に現地を慰問したマリリン・モンローが着用していたことで有名です。
彼女はこのシャツについて、どんな印象を持ったのか、いつか聞いてみたいですね。(いつ?)
今回は、アメリカ軍の暖かい防寒ウールシャツを分析しました。
次回は、旧ソ連軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考1:朝鮮戦争中に現地へ慰問に行ったマリリン・モンロー
今回のモデルと同じウールシャツ(の女性版)を着ています。
(特徴ある肩のステッチで判別できますね。)
ネームタグを外した跡があるので中古品でしょうか?
パンツも官給品の女性用ウールトラウザースです。
大戦中に採用された、レギンス一体型のサービスシューズを履いていますよ。
素敵ですね💕
(ELLE Japanより引用)
参考2:この時代のアメリカ軍フィールドジャケット関連記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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