いつだってミリタリアン!

このブログでは、私がコレクションした軍装品の細部を公開、特徴を分析、解説します。サバイバルゲーム、ヒストリカルゲーム(コスプレ)、野鳥観察、映画、アニメ、マンガ、イラスト、オークション、ファッションの参考になります。

旧西ドイツの軍服 空軍パイロットスーツ(その1)とは? 0151 🇩🇪

こんにちは!

今回は、旧西ドイツ軍のパイロットスーツを分析します。

スーツと呼んでいますが、多くの場合ワンピース(カバーオール)のことを指します。

スポンサーリンク 

 

スポンサーリンク

   目次

1  ドイツの軍服  旧西ドイツ空軍パイロットスーツとは?

第二次大戦に敗れたドイツは、日本同様アメリカ指導支援の元に再軍備を開始しました。

当初は、兵器は言うに及ばず、個人装備もことごとくアメリカン・テイストに仕上げられてましたね。

(ただし、陸軍は若干の抵抗を見せました。アメリカ式の大雑把で万人向けの装備に我慢ならなかったのでしょうね。東西冷戦の最前線でしたし。)

再建空軍も同様で、アメリカ製戦闘機の装備からはじまり、パイロットもアメリカ軍の装備もしくは類似装備から始まっています。

(イギリス軍装備でなくて本当に良かったですね。)

しかし早い段階で、アメリカ装備をベースとしながらも、ドイツ流に改良していきました。

今回のモデルは、そんなドイツ空軍のパイロットスーツになります。

どんなスーツなのでしょうか?

早速確認していきましょう。 

2  スーツの全体及び細部写真

前面上半身と下半身

生地の色調がドイツしてますね。

ポケットが沢山あって一見便利なように思いますが…じつは…。

f:id:akmuzifal6489:20190828213622j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213642j:image

 

背面上半身と下半身

背面にはポケット等がありません。パイロットスーツの一大特徴ですよね。
f:id:akmuzifal6489:20190828213600j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213553j:image

 

前面裏側上半身と下半身

ストームフラップと腰のポケット生地に注意
f:id:akmuzifal6489:20190828213756j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213835j:image

 

背面裏側上半身と下半身

f:id:akmuzifal6489:20190828214202j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213745j:image

 

タグ表と裏  スーツはアラミド(難燃繊維)製です。
f:id:akmuzifal6489:20190828213544j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213828j:image

 

意味不明なタグ  使っていた兵士が付けたのでしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20190828213805j:image

 

エポレットはマジックテープで開閉
f:id:akmuzifal6489:20190828213727j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213751j:image

 

胸のパッチポケット  左右にあります。
f:id:akmuzifal6489:20190828213648j:image

 

脇下の通気孔  全部で6個開いています。
f:id:akmuzifal6489:20190828213902j:image

 

腰のジッパー  

アメリカ軍のK–2Bでは、ここはジッパーのみですが、このモデルは中にポケットが装備されています。
f:id:akmuzifal6489:20190828213849j:image

 

左ウエストのタブ  

これは左のみです。用途はなんでしょう?

反射防止加工のダットファスナーで開閉
f:id:akmuzifal6489:20190828213526j:image

 

前合わせはダブルジッパーです。男性には嬉しい装備ですね。
f:id:akmuzifal6489:20190828213635j:image

 

右足付け根の小さいポケット  マジックテープで半開きになります。

小さいループが3本

エマージェンシー用のナイフポケットでしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20190828213519j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213701j:image

 

そのフラップにはマジックテープで留めるタブが。用途は何でしょう?
f:id:akmuzifal6489:20190828213533j:image

 

左太腿のパッチポケット
f:id:akmuzifal6489:20190828213739j:image

 

左足のポケットと足首のジッパー
f:id:akmuzifal6489:20190828213719j:image

 

右足のポケットと足首のジッパー  こちらはポケットにペン差しが付いています。(2本用)
f:id:akmuzifal6489:20190828213607j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213712j:image

 

左袖ポケット  アメリカ軍ではシガレットポケット  ペン差しが付いています。(3本用)
f:id:akmuzifal6489:20190828213911j:image

 

袖口にもジッパーが。
f:id:akmuzifal6489:20190828213855j:image

 

背中にはアクションプリーツが付いています。
f:id:akmuzifal6489:20190828213732j:image

 

内側からアクションプリーツを見ると、特にゴムなどでテンションを掛けていません。
f:id:akmuzifal6489:20190828213655j:image

 

ウエストには左右にボタンが。本来なら、ボタンホールの付いたゴムテープがあって、ウエストを任意に絞ります。(ゴムテープは購入時から紛失してました。)
f:id:akmuzifal6489:20190828213814j:image

 

ジッパーのメーカーは「riri」
f:id:akmuzifal6489:20190828213842j:image

 

腰のジッパー裏に付いているポケット  ジッパーに直結ではありません。
f:id:akmuzifal6489:20190828213514j:imagef:id:akmuzifal6489:20190828213629j:image

 

ドイツ空軍のマークと国家紋章  

本当はイエローではなくてゴールドらしいですよ。
f:id:akmuzifal6489:20190828213616j:image

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

セージグリーンを基調とするアメリカ軍パイロット装備に対し、ドイツ空軍はグレイ系というところが一線を画していてカッコ良いですね。

生地は濃いブルーグレイのノーメックス製です。

デザインは、アメリカ軍のパイロットスーツを基に、細部を改良しています。

でも、用途不明なものもありますね。

面白いのは腰のジッパーで、アメリカ軍のパイロットスーツではジッパーのみですが、今回のモデルはちゃんとポケットが準備されているところです。

襟の先端が丸くなっているのは、超音速で射出脱出した際に、襟の高速な振動で怪我をしないようにとの配慮から採用されました。

こんな襟は、主要各国や海上自衛隊のパイロットスーツにも採用されていますよ。

4  製造とサイズのデータ

   ・製造又は契約年度       1986年

   ・製造場所                      旧西ドイツ

   ・契約会社                      旧西ドイツ

   ・製造会社                             〃

   ・材質           アラミド(ナイロン系)

   ・表記サイズ                175–185/105

   ・各部のサイズ(平置)

                                  着丈  約140センチ

                                  肩幅  約45センチ

                                  身幅  約57センチ

                                  袖丈  約57センチ

                           ウエスト  約50センチ

                                  股下  約66センチ

                                  裾幅  約19センチ

   ・状態                    中古良品

   ・官民区分             官給品

   ・入手方法             大阪専門店で購入

5  まとめ

このスーツは通常、下着の上に着用します。

生地が薄く、通気性も抜群なので、この季節は特に重宝しますね。

ちゃんとしたプロテクターを付けると、バイクも快適ですよ。

しかし汗をかくと、生地の繊維が汗を吸収しないので、ベトベトしてきますね。

また、ポケットが沢山ありますが、調子に乗って物を入れると、素肌に当たって不快になったり、動きづらくなったりするので注意が必要です。

今回のモデルを開発した責任者には不本意かもしれませんが、このスーツが最も活躍するのはキャンプです。

おそらくノーメックス生地の耐用年数は過ぎていると思いますが、燃やされても炭化するだけで、通常のナイロンのように高温のまま溶けて火傷をすることもありません。

(このモデルではありませんが、生地の一部を燃やして確認しました。)

また、いざと言う時は、袖口や足首にジッパーが付いているので、直ぐに捲り上げることができるのもポイント高いです。

キャンプファイアや焚き火では、ベストなスーツかもしれませんよ。

化繊なので、水濡れしても乾燥が早いのも助かりますね。

購入する場合は、程度を確認することは勿論ですが、SHOPや出品者によっては、パイロット装備ということでプレミア価格で販売や出品されている場合もあります。

探せばまだまだ安価な良品が見つかりますので、気長に、根気よく探しましょう。

参考:同時期の旧ソ連軍のパイロットスーツの記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

今回は、旧西ドイツ空軍のパイロットスーツを分析しました。

次回は、ギリシャ軍の迷彩服を分析します。お楽しみに!

               ✳︎               ✳︎               ✳︎

読んでいただき、ありがとございました。