こんにちは!
今回は、フランス空軍のフライトジャケットを分析します。
とても珍しいカラーです。
これは稀少かもしれませんよ。
目次
- 1 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットとは?
- 2 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの全体及び細部写真
- 3 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの特徴とは?
- 4 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの製造とサイズのデータ
- 5 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットまとめ
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1 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットとは?
国際連合(以下国連とします。)の歴史は意外に古くて、太平洋戦争開始後からアメリカ主体の根回しが始まり、1945年10月に当時の連合国間で発足しました。
つまり、連合国が枢軸国やその他の国を取り締まっていくためにできた組織ということですね。
(未だに続いていたりして…。)
面白いのは、第二次大戦初期に祖国をドイツに蹂躙され、他国で主な活動をしていたフランスや、ろくに戦争せず山奥に閉じこもっていた中国共産党が、国共内戦のどさくさでちゃっかり常任理事国として存在しているところですね。
より多くの犠牲を出した、アメリカ、イギリス、旧ソ連は悔しく思わなかったのでしょうか?
それとも、次の冷戦に備えて、同胞を確保したかったのでしょうか?
国連も…よくわかりませんね。
さて今回のジャケットは、そんな国連の活動に参加するために製造された、フランス軍のフライトジャケットになります。
おそらく、量産された官給品ではなく、PX品またはオーダーメイドではないかと思われます。
さて、どんなフライトジャケットなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの全体及び細部写真
前面
シェルが渋いライトブルーです。
ジッパーがオフセットされているのが古いモデルの特徴ですね。
背面
前面裏側
官給品ではライニングがブラックでしたが、このモデルはシルバーグレイです。
シェルにマッチしていますね。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
海軍型と同じですね。
ということは、形式の違いでは無く、年代の違いのようです。
ジッパーは、迫力の黒染めです。軍用の証ですね。
サイズタグ
下が解れていています。
メーカータグ
襟はチンストラップでスタンドカラーになりますが、やはりボアがないのでユルユルですね。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケットはスラントポケットで、フラップや ダットファスナーはありません。
左袖のペンポケット
官給品と同じしようですね。
袖口
ダットファスナーで開閉・調整
ジッパースライダー
メーカーの刻印
裾のダットファスナー
肩付近のステッチ
アメリカ軍のB–15に似ていますね。
例の裾付近のレイアウト
いつ見ても不思議です。
内ポケット
これもB–15に似ています。
例の段違いドローコード
短いコードは、ライトブルー。
各種ボタン
エポレットと襟ボア用
エレガント(?)な民生品です。
ダットファスナー裏側の刻印
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3 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの特徴とは?
シェルのカラーは、国連のシンボルカラーであるライトブルー(水色)です。
それも、少々グレイが混じっているので、落ち着いた色調になっていますよ。
デザインは、同時期のフランス海軍フライトジャケットと同じです。
やはり大戦中のアメリカ軍系フライトジャケットの影響を受けているようですね。
古いタイプのジャケットは、空海問わず前合わせはジッパーとボタンで制御するようです。
(袖も ダットファスナーで開閉でした。)
本来は襟に取り外し可能のボアがあるのですが、入手した時点で失われていました。
タグを見ると民生品と判りますが、仕立ては全く官給品と同じです。
材質や生地の質感は、官給品と変わらないので、同じラインで製造されたものかもしれませんね。
4 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 フランス
・契約会社 フランス
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン
・表記サイズ 3
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約67センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約61センチ
袖丈 約57センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品(?)
・入手場所 東京の古着屋
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5 フランス国連軍参加用空軍フライトジャケットまとめ
通常、国連の活動といえども、派遣される兵士はその国の装備をそのまま使用します。
でもヘルメットや帽子は、国連ブルーのものを使用することが多いですね。
また、各種車両もホワイトに塗装される場合が多いです。
しかし今回のジャケットのように、国連活動専用のフライトジャケットを製作するのは珍しいですね。
(スウェーデンや、デンマークでは、作業服に例があります。でも僅かですね。)
今回のジャケットには、下のパッチ(ワッペンが)が付属品として一緒に販売されていました。
国連軍パッチ(ワッペン)
硬質ゴム製です。
店長のお話では、内ポケットに入っていたそうです。
(本当でしょうか?)
ただ、このジャケットは、使用感が殆どありません。
ジャケットの準備はしたけど、使用しなかった…そんなイメージです。
不明な点が多々ありますので、これからも調査と継続したいと思います。
今回は、珍しいカラーのフランス空軍のフライトジャケットを分析しました。
次回は、国籍不明の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:フランス軍のコットンフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
各国のコットン、ウール又はナイロンフライトジャケットの記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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