今回は、1990年代のカナダ陸軍フィールドジャケットを分析します。
独特のデザインが面白いですね。
今回は専用のライナーが付属していました。
中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
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1 カナダ陸軍防寒ジャケット(MKⅡ・コンバットコート・ダークOD・ライナー付)とは?
当初はイギリスとフランスの植民地、その後イギリス連邦国、そして1982年に本当の意味での独立国となったカナダ。
多くの文化が入り混じった複雑な歴史がありますね。
カナダ軍の装備も当初はイギリス系でしたが、それをベースに強力な隣国の影響を受けて独自の進化を遂げていますよ。
今回のモデルは、そんなカナダ軍が採用した冬用のフィールドジャケットになります。
「MKⅡ(マーク2)」という型式が与えられていますね。
でも同じ型式でも仕様の違うモデルがあります。
今回のモデルは生地が独特の織り方と色調で、ライナー付きなのが特徴です。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、カナダ軍装備マニアのみならず、夏以外の3シーズンで使用できる個性的なジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
独特の濃いOD生地が素敵ですね。
フロントのボタンはやや右にオフセットされています。
背面
ウエストには数本のタックあり。
前面裏側
不明瞭ですが左胸に内ポケットがあります。
背面裏側
襟周りレイアウト
前見頃の合わせが中央からオフセットされていますね。
襟は襟裏にあるチンストラップで立てることができます。
前合わせはジッパーとボタン。
ジャケットタグ
タグ下には兵士の名前(?)が!
内ポケット
マジックテープで開閉。
エポレット
テーパー付きのクサビ型。
ボタンで開閉。
胸ポケット
ボタンで開閉。
小銃(ライフル)のマガジンパウチ(弾納)も兼務。
腰ポケット
こちらもボタンで開閉。
ポケットフラップに余裕があって、ポケット内容物が多くなっても対処可能。
腰ポケットの中には、ナイロンの小ポケットが2個あり。
(左右とも)
珍しいデザインですね。
フロント前面に出ているドローコードとロック
ドローコードはカーキのナイロン製。
ロックはODのプラスティック製でスプリングを内蔵。
袖
袖口はボタンで開閉・調整
裾のドローコード
背面のタック
これでウエストが絞られていてエレガントですね。
カナダ国籍パッチ
ジッパーは「YKK」のブラス。
さすがカナダ軍、正しい選択ですね!
前見頃のボタン大
ブラックのプラスティック製。
糸ではなく生地のストラップで縫い付けられています。
エポレットやポケット用ボタン(小)
こちらもブラックのプラスティック製。
生地のストラップで縫い付けられています。
首付近にあるライナー取り付け用タブ
ナイロン製。
袖裏側のライナー用ボタン
前見頃裏側には、ライナー取り付け用のボタンホール付きフラップあり。
ライナー
前面
(ジャケットに装着して撮影)
背面
(ジャケットに装着して撮影)
前面裏側
背面裏側
ライナータグ①
フランス語が並記されているのがカナダらしいですね。
ライナータグ②
ライナーの袖口
ニットが付属しています。
ライナー袖口裏側
ライナーをジャケットに装着するためのタブがあります。
ライナー用ボタン
ODのプラスティック製。
他のボタン同様、生地のストラップで縫い付けられています。
ライナーはシェルのフラップ下に取り付けます。
ライナー装着時
前面
少々厚みが増しているのがおわかりいただけるでしょうか?
背面
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3 その特徴とは?
生地は、OD(オリーブドラブ)とブラックのミックスでやや暗い色調です。
オリーブグリーンの生地を使用しているモデルが多い中、異色の生地が採用されていますね。
(もしかして陸軍以外のモデルでしょうか?)
材質はコットン/ポリエステルのサテン似た織り方で、軽量ですが防風性能は高そうですよ。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケットで、腰ポケットの中には2気室の小ポケットあり。
一方ライナーは、カーキに近いODのキルトで、とても軽量であることからインターライニング(中綿)はポリエステルのようです。
全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確でカナダ軍らしい上質な仕立てですよ!
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 カナダ
契約会社 カナダ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
ナイロン
表記サイズ 7042
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約49cm
身幅 約61cm
袖丈 約65cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
隣国にアメリカがあって交流もあったと思いますが、有名なM65フィールドジャケットとは違うデザインを採用しているのが面白いですね。
どちらかというとイギリス軍P60スモックを改良・発展させたイメージがあります。
(とはいえ、カナダ陸軍の標準的なデザインではあります。)
ところで今回のモデルを着用して、4月中旬にバイクツーリングしてみました。
外気温は平均12℃くらいでしたが、アメリカ軍M65フィールドジャケット(専用ライナー付)よりも防風性能に優れ、60Km/h前後では全く風の侵入はありませんでした。
ポケットも多く、内ポケットもあるので使い勝手は抜群ですね。
(でも腰ポケット内の小ポケットは、もう少し浅い方が使用しやすいかも?)
使えるフィールドジャケットと言えそうです。
また市中を見ても着用している人がいないのもポイント高いですね。
(襟も普通ですし、生地カラーは個性が強調できそうです。)
嬉しいことに、この優れたフィールドジャケットは現在でも大手通販サイトで入手可能です。
ライナーの有無、生地の違い、仕様の違うモデルもありますが、逆にじっくり探せば自分好みの個体を見つけることも可能です。
もちろん有名ミリタリーショップでも在庫していますし、確率は低いですがリサイクルSHOPにもあるかもしれません。
探しているあなたは、可能な限りお店を廻ったり、サイトを隈なくチェックしてみましょう!
私は今回のモデルに対応した防寒トラウザーズを探してみたいと思います。
今回は、カナダ陸軍の優れたフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のカナダ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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