今回は、1980年代のデンマーク陸軍M58フィールドジャケットを分析します。
古い型式のモデルですが、つい最近まで使用されていましたよ。
明るいオリーブグリーンの生地に心が和みますね。
カチッとした仕立てがそのままデンマークの国民性を表しているようです。
今回のモデルは、まさかのデッドストックですよ!
目次
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1 デンマーク陸軍M58フィールドジャケット(OG・寒候期用)とは?
世界の軍隊…特に陸軍の歴史を丁寧に調べていくと、超大国より小国の方が平均的に迷彩服採用が早いことに気付きます。
迷彩大国のドイツは例外としても、日本やイギリスは1960年代、ベルギーやフランスに至っては1950年代に迷彩服を量産していました。
でもアメリカ軍では1980年代、旧ソ連軍に至ってはとうとう最後まで迷彩服は限定使用でしたね。
やはり大規模の軍隊を所有する超大国は、新しい個人装備を陸軍の全兵士に支給するとなると、かかる費用も莫大なものになるので躊躇してしまうようですね。
でも、例外もあります。
その一つがデンマークです。
デンマークが迷彩服を本格的に採用したのは1980年代との説がありますね。
(限定使用は1970年代からのようですが…。)
デンマーク軍が採用した迷彩服(冬用)
それまでは、他国同様OD(オリーブドラブ)やOG(オリーブグリーン)系のグリーン装備だったようです。
今回のモデルは、そんなデンマーク軍が1950年代に採用し、迷彩服採用後もしばらく併用していた単色のフィールドジャケットになります。
タグから末期生産品のようですよ。
地域的には珍しく、アメリカ軍のフィールドジャケットを参考にしているようです。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、デンマーク軍装備マニアのみならず、春先にも使用できる手軽なジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ずっと倉庫に保管されていたので、折シワが付いていますね。
各ポケットのデザインが独特です。
背面
とても明るいオリーブ色で心が和みます。
前面裏側
目立たないですが、ほぼ全面にコットンポプリンのライニングがあります。
内ポケットはありません。
背面裏側
背面のボタンに注意
襟周りレイアウト
開襟にすると襟が大きく拡がるのが特徴です。
前合わせはボタンのみです。
タグ
1984年度契約品です。
王冠のプリントが秀逸ですね。
エポレット
テーパーなしのラウンド型です。
胸ポケット
開口部には角度が付いています。
ボタンで開閉(隠しボタンになっています。)
腰ポケット
こちらもボタンで開閉。
こちらは表出しボタンですね。
ポケット口は、胸ポケットとは逆に角度が付いています。
袖
ややテーパー付き
袖口はボタンで開閉・調整
マチ付きです。
ボタンは全て共通で、やや濃いオリーブ色のプラスティック製ですね。
(M43タイプ)
襟裏のボタン
専用のフード用
(フード…見かけないですね😞)
ウエストのドローコード
単純な作りのロックです。
裾のドローコード
ロックはプラスティックのドーナツタイプです。
背面裾裏側には大きいポケットが。
2個のボタンで開閉
デンマークの国籍パッチ(ワッペン)
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3 その特徴とは?
生地は明るいOG(オリーブグリーン )のコットンサテンで、やや厚く重量もあります。
生地はアメリカ軍のM43フィールドジャケットに似ていますね。
(防風性能が高そうです。)
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、背面裾裏側の大型ポケットです。
袖口や前身頃はボタンで開閉しますよ。
イメージ的には、アメリカ軍M43フィールドジャケットをベースに、イギリス軍のデニソンスモックの特徴を加味した感じですね。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で強度も十分ですね。
本来なら、単体で着用できるライナーがあるはずなのですが、入手できませんでした。
(入手できたら追記します。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1984年
製造場所 デンマーク
契約会社 デンマーク
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 7382 9298
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約48cm
身幅 約59cm
袖丈 約61cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
デザインやジャケットの立ち位置は、アメリカ軍M43ジャケットに似ていることから、下に着るセーターやシャツを調整することで、春や秋の微妙な気温に対応できそうですね。
何より、他のフィールドジャケットにはない明るい色調が魅力(?)です。
(…とはいえフランス軍のM47ジャケットほどではありませんが…。)
ポケットも多く、大きな隠しポケットもあるので何かと便利ですね。
薄い迷彩スモックを携行すれば、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測などにも十分使用できそうですよ。
またファッションにも使えそうですね。
やや厚みのある生地なので、日本の真夏はともかく他のシーズンでは十分使用できそうです。
ところで一時期このジャケットは品薄でした。
見つかっても中古品でボロボロが多かったですね。
でも最近、デッドストック含む多くの中古品が販売されているということは、もしかしたらデンマーク本国で大量に払い下げられたのかもしれません。
(現在、中古品なら大手通販サイトでも取り扱っていますね。)
今後の入荷状況に期待しましょう!
私はHBT生地製のモデルを探してみたいと思います。
今回は、古くて新しいデンマーク軍のフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240221更新)
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参考:他のデンマーク軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のデンマーク軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
記事中に出てきた各種装備に関する記事はこちらです⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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