今回は、1990年代のマレーシア軍迷彩ユニフォームを分析します。
以前トラウザースは分析しましたが、今回は上下セットの、それも空挺部隊用になります。
(迷彩は同じゼブラ迷彩なのですが…。)
残念ポイントもありますが、パッチ(ワッペン)付きで程度は極上ですよ!
目次
- 1 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)とは?
- 2 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の全体及び細部写真
- 3 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の特徴とは?
- 4 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の製造とサイズのデータ
- 5 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)まとめ
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1 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)とは?
かつての宗主国イギリスの影響を受けた個人装備だったマレーシア軍。
しかし最近は、アメリカ軍系を主体に、各国の良い部分を取り入れた装備を開発していますね。
個人装備でも、最近では効果的なデジタル迷彩を採用しているようですよ。
でも今回のモデルは、言わば「デジタル以前」の迷彩服になります。
独特の迷彩が魅力的で、デザインもどこかの国のコピーではなくて、マレーシア軍の工夫が効いている良質な戦闘服に仕上がっていますね。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、マレーシア軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の全体及び細部写真
ジャケット
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみです。
タグは…切り取られていました!😞
エポレット
殆どテーパーのないクサビ型です。
肩の補強生地
胸ポケット
ボタンで開閉
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
空挺パッチ(ワッペン)
袖
テーパー付き
肘の補強生地は面積の小さいタイプ
袖口はボタンで開閉
ボタンホールの付いたタブは幅広です。
裾裏側には、アルファベットや番号が。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
トラウザースにはタグが残っていました!😃
やはり何か番号が記入されていました。
認識番号でしょうか?
右側面レイアウト
腰スラントポケット
ベルトループはイギリス軍タイプ
ヒップポケット
ボタンと ダットファスナーで開閉
カスタムでしょうか?空挺専用なのでしょうか?
(また謎が一つ…🤔)
膝ポケット
こちらもボタン斗ダットファスナーで開閉
裾
テーパー付き
膝の補強生地
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3 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の特徴とは?
迷彩は、タンの生地にブラウンとグリーンを用いて葉や雲型を描き、最後にブラックの縞模様を横方向にプリントしたようなパターンですね。
この横方向のブラックラインがシマウマのストライプに似ているので、海外では「ゼブラパターン」と呼ばれていますよ。
生地は、コットンとポリエステル混紡ツイルのリップストップで、軽量かつ丈夫です。
ただし通気製は少々悪いようですね。
デザインは、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、1980年代のアメリカ軍BDUタイプですが、肩には補強生地があります。
(旧南ベトナム軍の各種戦闘服に似ていますね。)
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2で、こちらもアメリカ軍BDUに似ています。
ただし、ベルトループはピストルベルト(ウェブベルト、弾帯)が装着できるよう、幅広で長いのが特徴です。
(これはイギリス軍系装備の特徴でしたね。)
面白いのは、ヒップポケットと膝ポケットに、通常のボタンのほか ダットファスナーが追加されているところです。
(現時点ではカスタムかそうでないかは不明です。)
なるほど、これなら瞬時にポケットを開放できますよね。
全体的な縫製は、とても丁寧で正確、かつ強度も十分ですよ。
マレーシア人の勤勉さが出ているようです。
4 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2001年
・製造場所 マレーシア
・契約会社 マレーシア
・製造会社 〃
・表記サイズ 不明
(日本人のM〜L)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約52センチ
袖丈 約55センチ
トラウザーズ
ウエスト 約38センチ
着丈 約98センチ
股上 約30センチ
股下 約69センチ
裾幅 約20センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 マレーシア陸軍空挺迷彩ユニフォーム(ゼブラパターン・上下セット)まとめ
やはり迷彩服は、こうして上下揃えることによって、よりイメージがまとまってきますね。
トラウザースの回にも記しましたが、この迷彩も日本でどんな効果があるのか確認したいです。
今回は空挺パッチが縫い付けられているので空挺部隊用なのですが、一般兵科も同じデザインなのか気になりますね。
人間が古いのか、どうも昨今のシャツタイプ戦闘服は、腰ポケットを排して袖ポケットを増やしているところが馴染めないです。
実戦において匍匐などの便を考えると、シャツタイプがベストなのでしょう。
でも普段使いで使用する分には、胴体4ポケットタイプが使い易いのではないでしょうか?
そういう意味では、今回のユニフォームは使い勝手が良いように思います。
サバイバルゲームは勿論のこと、狩猟、野鳥観測、キャンプなどでも重宝しそうですよ。
ただやはり、日本で入手するのは困難なようです。
東南アジアに強いショップか、ネットオークション&フリマに網を張って、掛かるのを待ちましょう!
気長に待っていただけるなら、このユニホームも後日オークションへ出品する予定です。
もうしばらくお待ちください!
今回は、遅れ馳せながら、マレーシア軍迷彩ユニフォーム上下セット(完全品)を分析しました。
次回は、ドイツ軍の特殊服装を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のマレーシア軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました。
最新のマレーシア軍デジタル迷彩です。
マレーシア軍の迷彩
— 美魚(みお) (@usarmy_mio) 2018年12月15日
パッと見た感じ陸自迷彩に見える
結構遠い国だし陸自の迷彩を参考にしてるとは思えないけど… pic.twitter.com/ujVEn3dzwN
カッコいい迷彩ですね。
欲しいです!
読んでいただき、ありがとうございました。
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