今回は、マレーシア軍の迷彩ユニフォームを分析します。
デザインはともかく、迷彩パターンはイギリス系のようですね。
東南アジアでは珍しいパターンといえます。
今回のアイテムは中古ですが極上品ですよ!
目次
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1 マレーシア陸軍迷彩ユニフォーム(ブラッシュパターン)とは?
1963年に近隣の国と一緒にイギリスから独立したマレーシア。
半島と島に国土を持つ面白い国ですね。
東南アジアでは、強力な軍隊を保持していることでも有名です。
でもどちらかというと、世界中から使える武器や装備を集めてきてる印象がありますね。
ポーランドの戦車や装甲車、小銃はオーストリアのAUG、空軍に至ってはアメリカ製戦闘機と旧ソ連系戦闘機を運用しています。補給が大変でしょうね。)
個人装備においては、法則通り当初イギリス系でしたが、すぐにアメリカ系に変更されましたね。
でも今回のモデルは、デザインはともかくその迷彩パターンやボタンに、それとなくイギリスを感じるものになっていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
襟周りレイアウト
エポレットはテーパー付きのクサビ型。
ボタンはグリーンのプラスティック製でイギリス軍タイプの皿型です。
右胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットの上にはネイムタグ?
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
左胸ポケット
マレーシア軍のどこかの部隊?
袖
テーパー付き
袖口はボタンで開閉
面白いことに、マチ部分にボタンがありますね。
迷彩パターン
イギリス軍のデニソンスモックに雰囲気が似ていますね。
トラウザーズ
(追記:20210209)
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンですが…
ウエストには別のボタンが…
反対側にはボタンホールあり。
しかも連なった2個のボタンは…
ウエスト裏側から留めます。
(これは少々面倒ですね。)
タグ
サイズ表記は④
右側面レイアウト
ウエストのサイズ調整ストラップ?
でもこのままでは左右のストラップを留めることができません。
これはどうやって使うのでしょう?
腰スラントポケット
ヒップポケット
ボタンで開閉。
膝ポケット
こちらもボタンで開閉
ポケットフラップは全開にできます。
長くテーパーの付いたベルトループ
イギリス軍系のデザインですね。
股には円形の補強生地が!
裾にはドローコード(ゴム紐)を内蔵
プラスティックのロックあり。
使用されている小ボタン
ブラウンのプラスティック製
おまけの追記(20240416)
同モデルの中古品ですが、ポケットにカスタムが施されていました。
前面
胸・腰ポケットに小さなダットファスナーと手縫いで追加していますね…
こうすればポケットフラップが捲れ上がることが少なくなるかも?
(逆にアメリカ軍BDUが何故2個ボタンだったのか…という意味がわかりますね…)
このモデルにはマレーシア軍の国籍パッチと階級章(略章)が縫い付けられていました。
背面裏側には何やらナンバリングが!
個人の認識番号でしょうか?
その右側にはフェルトペンで何か記入されてました。
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3 その特徴とは?
迷彩は、カーキの生地にダークグリーンとマホガニーブラウンを用いて、刷毛で大まかに塗ったようなパターンを描いています。
そして所々、刷毛目を表現していますね。
どこかイギリス軍のデニソンスモックにも似たパターンです。
生地はコットンとポリエステルのツイルで、ごく一般的なものです。
デザインは、1980年代のアメリカ軍BDU(バトルドレスユニフォーム)に似ていますね。
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2でシンプルです。
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2です。
ウエストにはおそらくサイズ調整用のストラップだと思われるものがありますが、バックルはなく、ボタンもそのままでは使用できないものでした。
(用途は何でしょう?)
全体的な縫製は、よくある東南アジア製品に見られる粗雑さはなくて、確かな技術を感じさせる丁寧な仕立てですね。
強度も十分なようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 マレーシア
契約会社 マレーシア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 不明
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74cm
肩幅 約51cm
身幅 約56cm
袖丈 約60cm
トラウザーズ
ウエスト 約42cm
股上 約36cm
股下 約72cm
裾幅 約22cm
着丈 約103cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
メリハリの効いた迷彩なので、夏のあらゆるシチュエーションで使用できそうですね。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、マレーシア軍を再現するヒストリカルゲームなどなど、夢は膨らみます。
冬での使用は、その生地の薄さから躊躇しますが、着込むと春秋くらいなら何とかなりそうですね。
ただし、日本で見かけることは少ないです。
そもそもマレーシア軍の各種装備自体も目にする機会が少ないですね。
それでも大阪の「C店」などでは、時々見かけますので、探しているあなたはちょっと覗いてみましょう。
また、海外のオークションでは、比較的頻繁に出品されているようです。
今回のモデルはマレーシア本国ではすでにお役御免のようで、新しい各種デジタル迷彩が主流となっていますね。
もしかしたら、デッドストックがどこかから出てくるかもしれません。
気長に待ってみましょう!
私は、同迷彩のハット、そして存在は不明ですがフィールドジャケットを探してみたいと思います。
今回は、珍しいマレーシア陸軍の特徴的な迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240416更新)
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参考:他のマレーシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の東南アジア国の装備品はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見つけました。
こんな方法でも地球を確認することができるのですね。😃
これは色々と凄いな
— lain (@lain_the_wired) 2020年12月11日
個人的には青い地球の映像よりも落下していく映像の方が印象深かった
『「青い地球」撮影に成功していた 8年前、高校生が気球で打ち上げたカメラ見つかる』https://t.co/2OwmF0OAoT pic.twitter.com/w9hUIzhrwJ
カメラが見つかって本当に良かったです。👍
宇宙へ行ってみたいですね💕
読んでいただき、ありがとうございました。
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