今回は、2000年代の中国共産党人民解放軍特殊部隊の迷彩ユニフォームを分析します。
暗く、細かい迷彩は、中国共産党の暗黒面を連想させる物ですね。
どうやら人民解放軍も、順調に「迷彩服の沼化」に向かっているようです。
今回は、バリバリのデッドストックですよ!
目次
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1 中国共産党人民解放軍特殊部隊迷彩ユニフォーム(夏用・ダークリーフパターン)とは?
中国共産党もロシアに負けず劣らず、沢山の種類の迷彩服を製造していますね。
1980年代から始まっているようですが、大きく分けて地域別に開発しているようです。
その経緯は不明ですが、陸、海、空、海兵隊のみならず、山岳地などの地域別にも向けた迷彩服を開発していますね。
各地を不法に占拠するなどして、広大な領土していることからその土地にあった迷彩服を採用するのは当然なのかもしれませんね。
ただ、かつてイギリスが租借していた香港付近で駐屯していた人民解放軍は、かつては特殊部隊で編成されていたという説があります。
そんな特殊部隊の装備は、やはり一般的な装備ではなく特別なものが支給されていたようですよ。
今回のモデルは、その特殊部隊用とされる迷彩ユニフォームです。
その頃の主力であった97式などとは全く違った迷彩が採用されていますね。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、中国共産党人民解放軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
あくまでも暗い迷彩ですね。
色調がグレイに見えますが、グリーン系です。
背面
裾とヨークは、生地を90度立てて使用されていますね。
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみですが…
正面裾には2個のボタンが…
やはり人民服系のデザインですね。
サイズ及び品名のスタンプ
99式でしょうか?
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンで開閉
中央にプリーツ付き
袖
右袖だけにある2本のループ
ペン用でしょうか?
ウエストのサイズ調整タブ
生地番号でしょうか?
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはホックとジッパーです。
所属記名等のスタンプ
2004年度契約品でしょうか?
前合わせのジッパーは、なんと上下から開くタイプ。
右側面レイアウト
腰スラッシュポケットのみのシンプルなデザイン
ウエスト背面中央には、2本のベルトループ
ウエスト内側には、滑り止め加工が。
やはり生地の番号のようです。
生地はとても柔らかく、持ち上げるとフニャフニャですね、
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3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地に、タン、濃淡二色のグリーン、ブラックグレイで細い雲や葉のようなパターンをプリンとしています。
一部の生地に、明るいグリーンがブラウンぽく変色しているところがありますね。
(これが意図的なのか誤差なのかわかりませんが…。)
全体的には暗い迷彩ですが、所々にあるタンが、分裂効果を発揮しているようです。
暗い森の中では、効果のある迷彩と言えます。
(今回の迷彩は、他国のフルコピーではなく、中国共産党オリジナルですね。)
生地はポリエステルで、とても柔く、軽いのが特徴です。
また通気性も良さそうですね。
デザインは、人民服タイプでシンプルです。
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2で、ウエストにはサイズ調整タブがあります。
トラウザースは、腰スラッシュポケット×2のみで、人民解放軍装備に多い裾のサイズ調整タブは省略されていますよ。
全体的な縫製は、多くの人民解放軍装備より丁寧で、強度もそれなりにあるようです。
同じ迷彩服の中には、襟を整えるためのプラスティック製のガイドや、生地の間にペーパーなどが挟んであるものも。
ちょっと高級な感じですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 中国共産党
契約会社 中国共産党
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
表記サイズ 4
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約65cm
肩幅 約47cm
身幅 約58cm
袖丈 約28cm
トラウザース
ウエスト 約45cm
着丈 約106cm
股上 約33cm
股下 約73cm
裾幅 約24cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
19890604
今回のモデルには、「99」「04年07月」というスタンプがありました。
ということは、型式が99式で、2004年度契約品くらいになるのでしょうか?
正確なところはわかりませんが、興味深い数字ですね。
とても薄い化繊なので、通気性や速乾性は抜群なようです。
(逆に吸湿性が問題かも?)
まさに暑い華南地方での活動用迷彩服ですね。
暗い迷彩ですが、熱帯雨林では効果がありそうです。
一体どんな任務に使用されたのでしょうね?
(おそらく、きな臭い任務なのでしょう!)
さて今回のアイテムですが2000年代には、方々でよく見かけていました。
というのも、2007年以降には新型の07式迷彩ユニフォームの支給が開始されたせいもあり、余剰となったり用途廃止になったものが、市場に流れていたようです。
でも、さすがに2021年現在では全く見かけなくなりましたね。
それでも、どこかに売れ残っているかもしれません。
コレクションしたいあなたは、諦めず探してみましょう。
今回は、中国共産党の怪しい迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、怪しいものもあるのですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230412更新)
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参考:他の中国共産党の装備はこちらです。⬇︎
🇨🇳中国共産党(PLA) カテゴリーの記事一覧 - いつだってミリタリアン!
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Twitterで見つけました。
六四天安門事件、1989年6月4日中国での民主化デモと軍・警察の衝突事件。民主化支持の胡耀邦元総書記の死を契機に抗議運動が天安門広場で拡大。融和に失敗した結果、軍が天安門に突入、武力介入による鎮圧に至り学生などの民主化デモ隊に多数の死者を出した。現在の中国ではこの事件はタブーとされる。 pic.twitter.com/ijom55qi29
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2021年6月4日
読んでいただき、ありがとうございました。
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