本日は、D–Dayでしたね。
…ということで、今回はコレクションの中から第二次大戦中のノルマンディー上陸作戦におけるドイツ、アメリカ、イギリスの軍装品を紹介します。
コレクションの関係上モデル品も含まれています。
また全を網羅している訳ではありません。
でも、双方がどんな装備で相見えたのか一部でも知っていただければ嬉しいです。
目次
- 1 ノルマンディー上陸作戦とは?
- 2 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品の種類
- 3 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品の購入方法
- 4 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品まとめ
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1 ノルマンディー上陸作戦とは?
1944年6月6日、当時の連合軍が突如としてフランスのノルマンディーに上陸しました。
ドイツに占領されていた、ヨーロッパの解放が目的です。
(ドイツへの反攻の開始とも言われていますね。)
その概略は、映画「史上最大の作戦」に。
個々の戦闘の様相は。映画「プライベートライアン」その他に譲るとして、今回はその衣類や装備に目を向けてみましょう。
この当時の大まかな装備としては
・ドイツ軍
国防軍は制服を主体に迷彩スモック等で偽装。ただし迷彩スモックは少数。
(迷彩ツェルトバーン(テント兼ポンチョ)は標準装備)
武装親衛隊も国防軍と同様ですが各種迷彩服の支給率は国防軍より高い状況でした。
・アメリカ軍
戦闘に特化した専用の衣類を使用。
一部で迷彩服が使用されるものの、限定的。
・イギリス軍
基本制服で戦闘
特殊部隊、空挺部隊、一部の狙撃兵に迷彩服を支給
という特徴がありました。
今回は、制服以外の戦闘服を主に、一部パイロットの装備も準備してみましたよ!
(いずれも、まだまだ足りませんが…。)
さてさて、それらはどんな装備品なのでしょうか?
今回は、第二次大戦の各国装備品マニアのみならず、戦争映画ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品の種類
⑴ ドイツ軍
・武装親衛隊
リバーシブル迷彩スモック
大戦前から装備されている迷彩服ですね。
制服の上に着用します。
上衣だけですが、その素晴らしい迷彩によりあらゆるシーンで活躍しました。
映画「プライベートライアン」でも、大切な役のドイツ兵が色違いのスモックを着用していましたね。
入手難易度 5(まず無理:当時の官給品?)
関連記事:ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(レッドブラウンタイプ)
迷彩ユニフォーム
1944年ごろから使用されている上下セットの迷彩服です。
一説には瓦礫の中で最も効果を発揮するとか?
確かに全体的に茶色味の強い迷彩は、レンガ造の家屋が多いヨーロッパの瓦礫にぴったりです。
何故かモデル品は、袖より着丈が長いものが多いです。
入手難易度 3(困難:モデル品)
・国防軍
迷彩スモック
1930年代に採用されたツェルとバーン(テント)の迷彩パターンを用いて造ったスモックです。
使い方は、武装親衛隊のスモックと同じですね。
リバーシブルではありません。
迷彩パターンはイタリア軍のテントを参考にしたようです。
入手難易度 2(やや困難:モデル品)
・空軍
空挺迷彩スモック
当時のドイツ軍は、なんと空挺部隊は空軍所属でした。
これは空挺隊員専用の迷彩スモックで着丈が長いのが特徴です。
迷彩パターンは一見国防軍のスモックに似ていますが、全くの別物です。
入手難易度 3(困難:モデル品)
関連記事:ドイツ空軍空挺迷彩スモック
フライトジャケット
夏用のフライトジャケットです。
ドイツ空軍といえば、レザージャケットが有名ですが、コットン製もありました。
ノルマンディーでは当初ヨゼフ・プリーラー以下2機の戦闘機で連合軍を迎え撃ったとか。
そのあたりは映画「史上最大の作戦」でもちゃんと描かれていますね。
入手難易度 3(困難:モデル品)
⑵ アメリカ軍
・陸軍
M41フィールドジャケット
第二次大戦中のアメリカ軍を代表するフィールドジャケット
問題も多かったですが、大戦を通して使用されました。
映画「プライベートライアン」では、軍曹以外の全員が着用していましたね。
入手難易度 1(容易:モデル品)
関連記事:アメリカ陸軍M41フィールドジャケット
空挺ジャケット
空挺部隊専用のジャケット
映画「プライベートライアン」でもライアン本人が着用していましたね。
でも「史上最大の作戦」では、生地の色調を間違えて衣装が作られました。
ベトナム戦争当時に開発されたトロピカルコンバットユニフォームの始祖的存在です。
入手難易度 1(容易:モデル品)
関連記事:アメリカ陸軍空挺ジャケット
ウインターコンバットジャケット
(タンカースジャケット)
元々、冬季の防寒用ジャケットでしたが、機能性から多くの戦車兵に使用されました。
通称「タンカースジャケット」
映画プライベートライアンでは、ベテラン軍曹のみが着用していましたね。
暖かいので、一部のパイロットも着用。
入手難易度 2(やや困難:モデル品)
関連記事:アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)
兵・下士官用ウールシャツ
第二次大戦中のアメリカ陸軍を再現するドラマや映画では欠かせないシャツです。
兵や下士官(軍曹とか)に支給されました。
いくつかタイプがありますが、ウールなので防寒に適しています。
「プライベートライアン」でもアパムが着用していました。
入手難易度 2(やや困難:官給品)
関連記事:アメリカ陸軍下士官兵用ウールシャツ
士官用ウールシャツ
兵用とは違って仕立てや作りが良い士官(尉官以上)用です。
勿論、兵用より数が少ないですね。
入手難易度 3(困難:官給品)
関連記事:アメリカ陸軍オフィーサー用ウールシャツ
ウールトラウザース
主に兵や下士官が着用しました。
このモデルは1945年なので、厳密にいうとノルマンディー以降のものですね。
でも、こんなトラウザースでした。
ヨーロッパの6月は日本より気温が低いのでしょうか?
ウール装備が多いですね。
入手難易度 3(困難:官給品)
関連記事:アメリカ陸軍ウールトラウザース
ユーティリティーナイフ
一部で使用されました。
大きくて重いナイフです。
多種多様なナイフが使用されましたよ。
入手難易度 4(極めて困難:官給品)
関連記事:アメリカ軍ユーティリティーナイフ(ウエスタン社製)
M43フィールドジャケット
時期的に見ると、このジャケットも参加していると思われますが、確証はありません。
当時の傑作戦闘服ですね。
兵士のお気に入りでした。
入手難易度:3(困難:官給品)
関連記事:アメリカ陸軍M43フィールドジャケット
ダックハンターカモフラージュカバーオール
一部がノルマンディーで使用されたとの説があります。
でもドイツ軍の迷彩と混同して友軍相撃の恐れがあったので、使用は限定的でした。
入手難易度 3(困難:官給品)
関連記事:アメリカ陸軍迷彩カバーオール(ダックハンター・カーキタイプ)
・海兵隊
パラマリンスモック
ドイツの空挺スモックに影響されて造られたものです。
ノルマンディーで使用されたという説もあります。
数が少なく、一部の海兵隊空挺隊員に支給。
入手難易度 4(極めて困難:モデル品)
関連記事:アメリカ軍海兵隊空挺迷彩スモック(パラマリンスモック)
・陸軍航空隊
A-2レザーフライトジャケット
陸軍航空隊のパイロットやエアクルーに支給されていました。
風を通さないので、上空では重宝したようですね。
でも寒かったという証言もちらほら。
入手難易度 3(困難:モデル品)
A–17Aウォッチ
パイロットに支給されていた24時間時計です。
長時間フライトする輸送機や爆撃機のパイロット用という説があります。
一目で午前・午後がわかるのが特徴ですよ。
入手難易度 3(困難:モデル品)
A–554ウォッチ
同じくパイロットに支給されていた標準的な時計です。
文字盤のカラーや各針のバリエーションあり。
入手難易度 3(困難:モデル品)
関連記事:アメリカ陸軍航空隊腕時計A–554
⑶ イギリス軍
・特殊部隊
陸軍防風迷彩スモック
薄く軽量な生地で製造された迷彩スモック
制服装備のイギリス軍内でも、特殊部隊に支給されました。
ノルマンディーにも参加していたはずです。
でも本当の活躍は、戦後でした。
入手難易度 4(極めて困難:官給品)
関連記事:イギリス陸軍防風迷彩スモック
・空挺部隊
空挺サマーネシャツ(ネットタイプ)
空地部隊の専用シャツ
熱帯用との説もありますが、空挺部隊の標準装備でした。
ヨーロッパでも使用されました。
面白い装備です。
入手難易度 4(極めて困難:官給品)
空挺デニソンスモック
イギリス軍が開発した迷彩スモックですね。
大雑把な迷彩ながら、かなりの効果があるとの説も。
空挺部隊や狙撃兵に支給されました。
入手難易度 5(まず無理!)
関連記事:陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモック)
・空軍
IRVIN(アーヴィン)フライトジャケット
イギリス空軍のシープスキン製フライトジャケット。
暖かさに定評あり。
概ね全てのパイロットが着用しました。
入手難易度 3(困難)
関連記事:イギリス空軍レザーフライトジャケット(アーヴィンジャケット)
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3 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品の購入方法
以下の場所で購入が可能です。
・大手通販サイト
・ネットショップ
・ミリタリーショップ(実店舗)
・オークションサイト
・フリマサイト
・古着屋
できれば、実際に商品を見たり、購入前に試着するのがベストですね。
あらかじめ自分のシャツのサイズを計測しておくと、通販で購入する場合の参考になりますよ。
ただしドイツ軍の当時の官給品は、中古の普通車を購入するくらいの資金が必要です。
しかも程度の悪いものが多く、潤沢に資金運用ができるリッチなマニア以外は手を出さない方が無難なようです。
(でも、あなたにも入手できるチャンスは、きっと巡ってきます!それまで資金を貯めて待ちましょう。)
通常のヒストリカルゲームやその他の用途に使用する場合は、モデル品でも十分ですよ。
官給品、モデル品問わず、中古品は必ず現在のサイズ(実寸)、状態(破損、修理、褪色など)を確認して、納得した上で購入しましょう!
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4 ノルマンディー上陸作戦で使用された各国軍装品まとめ
結局、ドイツはこのD–Day後、約1年で連合軍に降伏してしまいました。
それを考えると、ノルマンディー上陸作戦は、やはり大きな意味のあった作戦だったのかもしれませんね。
(決断したアイゼンハワーは凄いです。…彼だからできたのでしょうか?)
ところで、今回はごく一部のアイテム紹介しかできませんでした。
でも、こうしてみるとドイツ軍個人装備の迷彩化がいかに進んでいたかというのがよくわかって興味深いですね。
(ドイツ軍は、当時の新型迷彩であるライバーマスターまでノルマンディーに投入したという説もありますよ。)
反面アメリカ軍は、そのあまりに大きすぎる規模から、全面的な迷彩服の採用に至りませんでした。
これも面白いですね。
さて、今回紹介した軍装品ですが、戦後に撮影された映画にもよく登場していますよ。
多くは衣装ですが、脇役が当時の官給品を使用している場合もあって驚くことがありますね。
DVDなどを視聴する場合は、画面を止めて確認するのも面白いかもしれません。
(これはくれぐれも一人での視聴時にしてくださいね。)
今回は、第二次大戦のノルマンディー上陸作戦をめぐる双方の軍装品を紹介しました。
いやー、軍装品って本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231218更新)
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参考:他の第二次大戦中の各国装備はこちらです。⬇︎
第二次大戦期(World war Ⅱ) カテゴリーの記事一覧 - いつだってミリタリアン!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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