こんにちは!
今回は、かの天安門事件(64)で一躍世界的に有名になった、中国人民解放軍の比較的新しい迷彩服を分析します。
昨今の増強著しい中国の勢いは、個人装備品にも表れているようですよ。
今回はデッドストックです!
目次
- 1 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームとは?
- 2 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの全体及び細部写真
- 3 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの特徴とは?
- 4 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの製造とサイズのデータ
- 5 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームまとめ
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1 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームとは?
中国人民解放軍が個人用の量産迷彩服を採用したのは、1980年代でした。
同時並行で、各国軍の迷彩パターンの研究もしていたようで、自衛隊の迷彩服1型やイギリス軍のDPM、アメリカ軍のウッドランド迷彩風の生地を製造、各種被服を作りテストしていましたね。
そして1990年代に、明るい色調の九四式、九七式迷彩服を開発しました。
これは、なかなかの迷彩服でした。
今回のモデルは、その後2000年代に採用された一連のデジタル迷彩服の一種で歩兵用とされています。
同じパターンで色違いの航空兵、海洋兵、山岳兵用迷彩服なども装備されていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は迷彩服コレクターのみならず、現役自衛官のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの全体及び細部写真
ジャケット
前面
アメリカ軍のウッドランド迷彩BDUとよく似たデザインです。
前合わせはボタンのみです。ボタンは全て隠しボタン!
(渋いです!)
背面
濃淡がはっきりした迷彩ですね。
前面裏側
背面裏側
裏地に迷彩は殆ど透けていません。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
ポケット上の黒いマジックテープの用途は?
腰ポケット
同じく2個のボタンで開閉
袖口も2個のボタンで開閉、調整
袖口のタブ
入手したモデルは、ボタンホールの縫製はありましたが、ホールは開いていませんでした。
自分で開けるのでしょうか?難しいですね。
これがチャイナスタンダード?
前合わせのボタンとポケットのボタンは別物です。
襟には最初から黒いマジックテープが。階級章用でしょうか?
左袖にもポケットが。
こちらは1個のボタンで開閉
ポケット上に2本のテープでループがあります。
右袖にも2本のループが。用途は?
迷彩には誇らしげに「PLA」の刻印が。
ボタンはなんと迷彩です。
南アフリカ警察みたいですね。
ポケットのボタンも同様です。
ジャケットのサイズスタンプとボールペン書きのサイン?
ジャケット各部の力布 端切れで大胆に縫製
大陸スタンダード?
ウエストのドローコード
専用のオリーブ色ヘリンボーン生地でカバーされています。
腰ポケットは裾とテープで繋がっています。
スイス軍のスモックにもよく似たものがあったような…。
トラウザース
右側面 左右対象で、スラッシュポケット とパッチポケットがあります。
左側面 でも臀部にはポケットがありません。
右側面裏側
左側面裏側
ウエスト前面 前合わせはボタンのみ。
ウエスト背面
タック入りです。
お尻の四角い生地は、ポケットではありません。では、何でしょう?
膝ポケット
プリーツがありますが、あまり広がりそうにありません。
2個のボタンで開閉
腰のスラッシュポケット
トラウザースの裾にも絞るためのタブが。
マジックテープで開閉
トラウザースのサイズスタンプとボールペン書きで何かの番号
ウエスト裏側 力布に注意
股間には菱型に裁断された生地が。
これで多少でもゆったりするのでしょうか?
脇の通気孔
脇は袖まで細長い長方形の生地で縫製立体裁断?
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3 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの特徴とは?
迷彩は、ライトグレイをベースにブラウン、グリーン、ブラックで構成されています。
小さなダットを組み合わせて、葉のようなパターンを描いていますよ。
明暗がはっきりしていて、分裂効果がありそうです。
デザインは、アメリカ軍BDU系に近いですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケットのコートタイプです。
生地は、薄手ですが、丈夫そうなコットンツイルですね。
全般的な縫製は、繊細なところもありますが、見えないところは粗雑に作ってある、いわゆるチャイナスタンダード(手抜き)ですね。
全てが粗雑だった1980年代の迷彩服と比べると、格段に向上しているように思います。
でも…この仕立てで良いのでしょうか?
4 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームの製造とサイズのデータ
・製造年又は契約年度 2008年
・製造場所 中国
・契約会社 中国
・製造会社 〃
・材質 コットン(推定)
・表記サイズ 175/92–96
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約59センチ
トラウザース
ウエスト 約40センチ
着丈 約109センチ
股下 約80センチ
股上 約29センチ
裾幅 約22センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォームまとめ
前作の九四、九七式までは、一部に人民服や旧ソ連系のデザインが垣間見られましたが、この07式では一気に近代化したような印象です。
そういえば、熊のプーさんで人気の習近平さんも、人民解放軍創設90周年記念パレードで、これと同じ迷彩服を着用していましたね。
(戦闘車両もこの迷彩だったような気が…。)
ご自慢の迷彩服なのでしょうか?
この迷彩も日本のフィールドで効果を試してみたいですね。
これが日本で入手できるようになった当時は、結構高値で売買されていましたが、現在は価格が下がってきました。
今は誰でも入手できるようになって良かったですね。
情報では、アメリカ軍のマルチカムに似た迷彩服が採用されたようです。
モデルチェンジではないと思われますが、今後の動向に注意しましょう。
今回のテーマは「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」です。
また、現役自衛官のあなたには、今回の記事を参考にして、識別眼を養ってほしいですね。
今回は、中国人民解放軍の迷彩服を分析しました。
次回は、陸上自衛隊の特殊な迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の中国人民解放軍の装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
(20200920追記)
勇ましい中国人民解放軍の若い兵士の動画がアップされていました。
【#中国】
— NEKO😺 (@usapepe) 2020年9月20日
インドとの国境に送られ、赤ん坊のように泣き出す人民解放軍🙄
インド軍、強いからね。 https://t.co/6Rv25zGWw0
これからインド軍と戦うので、怖いでしょうね。
(しかも殴り合い!)
いつでもしわ寄せは、前線の兵士ですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
参考:偉い人(プーさん)らしいです。
同じ迷彩服を着用していますね。Tシャツは単色のようです。
産経新聞より引用
対抗する台湾軍の装備はこちらです。⬇︎
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