今回は、かの天安門事件(64)で一躍世界的に有名になった、中国人民解放軍の比較的新しい迷彩服を分析します。
2000年代の装備ですね。
昨今の増強著しい中国人民解放軍の勢いは、個人装備品にも顕れているようですよ。
今回はデッドストックです!
目次
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1 中国人民解放軍陸軍07式迷彩ユニフォーム(森林用)とは?
中国人民解放軍が個人用の量産迷彩服を採用したのは、1980年代でした。
これは81式と呼ばれるイギリス軍のDPMを原型とした効果的な迷彩(リバーシブル)が特徴でしたね。
同時並行で、各国軍の迷彩パターンの研究もしていたようで、自衛隊の自衛隊1型迷彩類似パターンやイギリス軍のDPM、アメリカ軍のウッドランド迷彩風の生地を製造、各種被服を作りテストしていましたね。
そして1990年代に、明るい色調の94式、97式迷彩服を開発しました。
これは、なかなかの迷彩服でしたね。
今回のモデルは、その後2000年代に採用された一連のデジタル迷彩服の一種で森林用とされていますよ。
同じパターンで色違いの航空兵用、海洋兵用、山岳兵用なども装備されていますね。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は迷彩服コレクターのみならず、現役自衛官のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
アメリカ軍のウッドランド迷彩BDUとよく似たデザインです。
前合わせはボタンのみです。ボタンは全て隠しボタン。
(渋いです!)
背面
濃淡がはっきりした迷彩ですね。
前面裏側
背面裏側
裏地に迷彩は殆ど透けていません。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
ポケット上の黒いマジックテープの用途は?
腰ポケット
同じく2個のボタンで開閉
袖口も2個のボタンで開閉、調整
袖口のタブ
入手したモデルは、ボタンホールの縫製はありましたが、ホールは開いていませんでした。
自分で開けるのでしょうか?難しいですね。
これがチャイナスタンダード?
前合わせのボタンとポケットのボタンは別物です。
襟には最初から黒いマジックテープが。
階級章用でしょうか?
左袖にもポケットが。
こちらは1個のボタンで開閉
ポケット上に2本のテープでループがあります。
右袖にも2本のループが。用途は?
迷彩には誇らしげに「PLA」の刻印が。
ボタンはなんと迷彩です。
南アフリカ警察や韓国軍みたいですね。
ポケットのボタンも同様です。
ジャケットのサイズスタンプとボールペン書きのサイン?
ジャケット各部の力布
余った端切れで大胆に(雑に?)縫製。
これが大陸スタンダード?
ウエストのドローコード
専用のオリーブ色ヘリンボーン生地でカバーされています。
腰ポケットは裾とテープで繋がっています。
韓国製の製品にもよく似たものがあったような…。
トラウザース
右側面
左右対象で、スラッシュポケット とパッチポケットがあります。
左側面
でも臀部にはポケットがありません。
右側面裏側
左側面裏側
ウエスト前面
前合わせはボタンのみ。
ウエスト背面
タック入りです。
お尻の四角い生地は、ポケットではありません。
では、何でしょう?
膝ポケット
プリーツがありますが、あまり広がりそうにありません。
2個のボタンで開閉
腰のスラッシュポケット
トラウザースの裾にも絞るためのタブが。
マジックテープで開閉
トラウザースのサイズスタンプとボールペン書きで何かの番号
ウエスト裏側
力布に注意
股間には菱型に裁断された生地が。
これで多少でもゆったりするのでしょうか?
脇の通気孔
脇は袖まで細長い長方形の生地で縫製立体裁断?
着用例
偉い人(プーさん)らしいです。
今回のモデルと同じ迷彩服を着用していますね。
Tシャツは単色のようです。
産経新聞より引用
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグレイの生地にブラウン、グリーン、ブラックの四角いダットで構成されています。
小さなダットを組み合わせて、葉や雲のようなパターンを描いていますね。
明暗がはっきりしていて、分裂効果がありそうです。
デザインは、アメリカ軍BDU系に近いですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケットのコートタイプです。
生地は、薄手ですが、丈夫そうなコットンツイル。
全般的な縫製は、繊細なところもありますが、見えないところは粗雑に作ってある、いわゆるチャイナスタンダード(手抜き)ですね。
それでも、全てが粗雑だった1980年代の迷彩服と比べると、格段に向上しているように思います。
でも…この仕立てで良いのでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2008年
製造場所 中共
契約会社 中共
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 175/92–96
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74cm
肩幅 約47cm
身幅 約57cm
袖丈 約59cm
トラウザース
ウエスト 約40cm
着丈 約109cm
股下 約80cm
股上 約29cm
裾幅 約22cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
前作の94式、97式までは、一部に人民服や旧ソ連系のデザインが垣間見られましたが、この07式では一気に近代化したような印象を受けますね。
そういえば、熊のプーさんで人気の習近平さんも、人民解放軍創設90周年記念パレードで、これと同じ迷彩服を着用していましたね。
(戦闘車両もこの迷彩だったような気が…。)
ご自慢の迷彩服なのでしょうか?
この迷彩も日本のフィールドで効果を試してみたいですね。
これが日本で入手できるようになった当時は、結構高値で売買されていましたが、現在は価格が下がってきました。
現在では誰でも入手できるようになって良かったですね。
情報では、アメリカ軍のマルチカムに似た迷彩服が採用されたようです。
モデルチェンジではないと思われますが、今後の動向に注意しましょう。
(後にイギリス軍MTPのコピーということが判明しました。)
今回のテーマは「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」です。
また、現役自衛官のあなたには、今回の記事を参考にして識別眼を養ってほしいですね。
今回は、中国人民解放軍の森林用デジタル迷彩服を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230714更新)
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参考:他の中国人民解放軍の装備に関する記事はこちらです。⬇︎
対抗する台湾軍の装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
勇ましい中国人民解放軍の若い兵士の動画がアップされていました。
【#中国】
— NEKO😺 (@usapepe) 2020年9月20日
インドとの国境に送られ、赤ん坊のように泣き出す人民解放軍🙄
インド軍、強いからね。 https://t.co/6Rv25zGWw0
これからインド軍と戦うので、怖いでしょうね。
(しかも殴り合い!)
いつでもしわ寄せは、前線の兵士ですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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