今回は、1990年代の韓国陸軍ユーティリティージャケットを分析します。
アメリカ軍の衣類を参考にしているようですね。
でも、韓国オリジナルの装備もありました。
いずれも中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 韓国陸軍ユーティリティージャケット(OD単色)2種とは?
北朝鮮軍の奇襲から始まった朝鮮戦争で、危うく北朝鮮に占領されそうになった韓国。
それを救ったのはアメリカ軍を中心とする国連軍でした。
特にアメリカ軍は、韓国の赤化統一を防ぐために多数の兵士を投入し、犠牲者も国連軍参加各国の中では最も多かったですね。
戦闘こそアメリカ軍マッカーサーの奇想天外な「仁川上陸作戦」で形勢を逆転。
その後予想外だった中国共産党人民解放軍の援助もありましたが、なんとか引き分けに持っていって休戦に漕ぎ着けました。
その影響からでしょうか?
韓国軍はアメリカ製の兵器や類似した軍装品を開発していますね。
(元々韓国に軍隊がなかったので、強いアメリカ軍に擬態したのかもしれません。🤔)
今回のモデルは、比較的近年のユーティリティージャケットで、アメリカ軍のウールシャツやOG–107ユーティリティーユニフォームを参考にしているようです。
でも、韓国軍伝統の装備もしっかり残していますよ!
今回は佐官クラスが使用した官給品と私物のテーラーメイドの2種類を準備しました。
さてさて、それはどんなユーティリティージャケットなのでしょうか?
今回は、韓国軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
⑴ 官給品
前面
背面
前面裏側
胸のフラップ(?)に注意!
背面裏側
襟周りレイアウト
胸のフラップ細部
ボタンで開閉
(片側は縫い付けられています。)
これの用途は?
データスタンプ
前見頃裾裏側にあります。
1990年度契約品ですね。
エポレット
テーパーなしのクサビ型
胸ポケット
ボタンで開閉。
部隊マーク(?)パッチ
三角パッチは手縫い。
袖
ややテーパーの付いた単純な筒です。
袖にもパッチの縫い痕が!
ボタンはOGのプラスティック製
階級章などは丁寧にミシン縫いされています。
⑵ テーラーメイド(私物)
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
最上段のボタンが省略されていますね。
どうやら開襟で使用するようです。
エポレット
テーパー付きのクサビ型ですが長いタイプ。
よく見るとボタンの色がいくつか違っていますね。
胸ポケット
ボタンで開閉
袖
やはり単純な筒です。
裏側の胸元にはボタンが!
このモデルは胸元のフラップが取り外すことができました。
やはりカスタムモデルでしょうか?
部隊マーク(?)の刺繍
階級の刺繍
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3 その特徴とは?
生地はOGのコットンとポリエステルの混紡で、柔らかく肌触りが良い上質なものです。
薄く通気性が良いことから、夏季用だと思われます。
少佐用は官給品、大佐用は私物のテーラーメイドのようです。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2のシャツタイプでとてもシンプルですね。
過去にアメリカ軍が装備したウールシャツやユーティリティージャケットを参考にしているようです。
デザイン比較
今回のモデル
アメリカ軍ウールシャツ
https://www.military-spec-an.com/entry/USARMYOfficerwoolshirtusedgood
アメリカ軍OG–107ユーティリティージャケット
https://www.military-spec-an.com/entry/USUtilityshirt2nddeadstock
全体的なデザインは、ウールシャツをベースに、袖や生地の色調はユーティリティージャケットのデザインを取り入れているようです。
胸元にはいずれもフラップがあって、官給品は縫い付け、テーラメイドはボタンで取り外しができます。
これは、もしかしたら大戦中のアメリカ軍HBTジャケットに用いられていたガスフラップ(毒ガスの侵入を防止するフラップ)の名残なのかもしれませんね。
全体的な縫製は、官給品は少々雑で強度も足らないようですが、テーラーメイドはとても正確かつ丁寧で、高級な仕立てですね。
面白いのは、テーラーメイドながらも、色調の違う数種類のボタンが使用されているところです。
この辺りが「‘韓国製」の詰めの甘さ…なのかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 韓国
契約会社 韓国
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 1(官給品)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
官給品
着丈 約77cm
肩幅 約45cm
身幅 約58cm
袖丈 約61cm
テーラーメイド
着丈 約70cm
肩幅 約47cm
身幅 約56cm
袖丈 約55cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 東京のイベント
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
柔らかい生地は、着やすくて身体にフィットしますね。
ただとても薄いので、真冬ではかなり着込まないとつらいですが、夏なら無問題ですね。
化繊混紡なので水濡れしても乾燥が早そうです。
1990年代といえば、韓国軍でもウッドランド系迷彩服の支給が始まった頃ですね。
そのため今回のモデルのようなOG単色装備は早々に破棄されたのかもしれません。
2022年現在では、なかなか目にする機会がありません。
韓国軍の古着は、すぐに専門業者に払い下げられて、全世界で販売されているという情報もあります。
(アフガにスタンでもタリバン兵士が韓国軍ウッドランド迷彩シャツやジャケットを着用していましたね。)
あるいは第3国で見つかるかもしれません。
韓国軍装備マニアのあなたは、ぜひトラウザーズも入手して当時の韓国軍を再現してみてください!
今回は、韓国陸軍のユーティリティージャケット2種を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240923更新)
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各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
真実の歴史です。⬇︎
これを見つけたらRT。心に刻む✨ https://t.co/BL1bLk8qkW
— 🇯🇵Wakakong🍊 (@wakakong) 2022年1月23日
読んでいただき、ありがとうございました。
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