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フォークランド戦争にも参加?【イギリスの軍服】空軍パイロットスーツ(Mk.14A)とは? 0319 🇬🇧 ミリタリー BRITISH AIR FORCE(RAF)FLIGHT SUIT MK.14A(COVERALL・OD・NOMEX)1980S

今回は、1980年代のイギリス空軍パイロットスーツを分析します。

何処かで見たことのあるカラーと材質ですが、デザインは独特ですね。

おそらく見た目のカッコ良さを追求したのでは?

…でも、このスーツをカッコ良いと思うか、思わないかは、貴方次第です!

中古品ですが程度は極上ですよ!

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   目次

1  イギリス空軍パイロットスーツ(Mk.14A)とは?

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第二次大戦初期のいわゆる「バトル・オブ・ブリテン」で、数に勝るドイツ空軍の進撃を食い止めたイギリス空軍(RAF)。

 

しかし、その後のドイツ本土爆撃では、爆撃機の被害を恐れて夜間爆撃のみを実施。

(昼間爆撃は、アメリカ軍が担当)

 

しかも、わざわざ避難民で溢れている都市を選んで爆撃するなど、英国人のずる賢さと残忍さを代表する空軍になってしまいました。

 

戦後は、イギリスが航空業界の拡張に失敗、それに続くポンコツ軍用機の量産などにより、イギリスとイギリス空軍は世界の趨勢から取り残されていきます。

 

イギリス空軍に何があったのでしょうね?

 

現在もなお、戦闘機の国産開発はできておらず、トーネードもタイフーン(?機名が悪い?)もヨーロッパ諸国との共同開発に甘んじています。

(ただし航空機用エンジンの開発は世界でもトップクラスですね。)

 

そんなイギリス空軍のパイロット装備は、アメリカ軍の合理的な装備を見慣れた日本のマニアには、奇異に感じる物が多いですね。

 

被ると重くて自由に顔の向きを変えられないヘルメット、第二次大戦中のレザージャケットのデザインを基にしたフライトジャケット等々…。

 

なんかよくわからないです。

 

今回のパイロットスーツも、必要性の有無を考えざるを得ないデザインや装備がありますよ。

 

さてさて、それはどんなパイロットスーツなのでしょうか?

 

今回はイギリス軍装備マニアのみならず、世界のパイロット装備をコレクションしているあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面全体f:id:akmuzifal6489:20200215110841j:image

 

前面上半身
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前面下半身
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背面全体
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背面上半身
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背面下半身
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前面裏側上半身f:id:akmuzifal6489:20200217130401j:image

 

前面裏側下半身
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背面裏側上半身
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背面裏側下半身
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タグ
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襟は一般のスーツやブレザーみたいなデザインです。
チンストラップやタブはなくて、どうやら開襟のまま使用するようですね。
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エポレットはスクエアタイプでマジックテープで開閉します。
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ジッパーはDPMスモックにも使用されていいる「NZ」製
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前身頃には6個の  ダットファスナーが設けられています。
用途は?
胸ポケットは角度が付いていて、ジッパーで開閉。
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腰のスラッシュポケット
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膝のパッチポケット
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ふくらはぎのマチ付きパッチポケット
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前合わせは、上下から開くダブルジッパーです。
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腰のスラッシュポケットには、  マジックテープで開放するスリットがあります。
その部分にはホワイトのコットンで力布が準備されています。
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膝ポケットはとても複雑で、上部が  マジックテープで開閉(一番下のコンパートメント)
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膝内側もマジックテープで開閉(一番上のコンパートメントです。)
地図や書類を入れるためでしょうか?開放されています。
外側には2本のペンポケットも!
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下部もマジックテープで開閉(真ん中のコンパートメント)
用途不明のマジックテープが中にあります。
都合、この膝ポケットはペンポケットも含めると5個のポケット集合体になります。
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裾のパッチポケットもマジックテープで開閉
フルレンジでとても強力です。
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足首はジッパーで開閉できます。

ダメ押しで、  マジックテープのタブも付属
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左袖のペンポケット
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袖口はマジックテープで開閉・調整
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ウエストにもサイズ調整タブがありますが、調整量は少ないです。
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襟裏にはステンシルで何か記入されていました。
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3  その特徴とは?

生地はODのノーメックス(難燃ナイロン)で、アメリカ軍のCVCカバーオールやジャケットに酷似しています。

 

何か情報共有とか、生地をアメリカに注文したとかいう経緯があったのでしょうか?

 

薄くて通気性が抜群です。

 

各ジッパーの裏側にはちゃんと当て布がありますね。

(これでジッパーが熱くなっても安心です。)

 

デザインは、イギリス軍独特のスーツのような襟を持つタイプで、下半身にポケットを集中させています。

 

特に膝前面のポケットは、とても凝った造りで、ここまでする必要性があるのか疑問ですね。

 

おそらく長らく空軍を保有しているので、独特のノウハウというか、技術の蓄積があるのでしょう!

(形式番号が、Mk.14というのもイギリス軍らしいですね。つまり14番目のパイロットスーツなのでしょうか?)

 

全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、イギリス軍らしい上質な仕立てです。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1980年代

製造場所    イギリス

契約会社    イギリス

製造会社     〃

材  質    ノーメックス

       (難燃ナイロン)

表記サイズ   3

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

       着丈 約142cm

       肩幅 約49cm

       身幅 約58cm

       袖丈 約56cm

     ウエスト 約44cm

       股下 約63cm

       裾幅 約21cm

状  態   中古上品

官民区分   官給品

入手場所   ヤフオク

入手難易度  3(困難)

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イギリス空軍 RAF ブラウングリーン エアクルーカバーオール(USED)577DU

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5  まとめ  

今回のモデルで、どうしてもわからないのは、襟の処理です。

 

何故この襟を採用したのか?

 

サバイバルベストやライフプリサーバーなどから首を守るためのものでしょうか?

 

少なくとも防寒目的ではなさそうですね。

 

襟に疑問は残りますが、その他に関しては変わったデザインではなく、普通に使えそうですよ。

 

実際に着てみた印象は、肌触りなどはCVCカバーオールに似ていますね。

 

通気性は良いですが、一種のナイロンですので繊維に吸湿性がないのも同じですね。

 

とはいえ、真夏のツーリング、サバイバルゲーム  、キャンプなどに使えそうです。

 

特に膝ポケットは、(おそらくパイロットもそうだと思いますが)地図などを入れてたまま見ることができるので、応用すれば意外と使い道があるかもしれません。

 

さて、このパイロットスーツですが、いくつかタイプがあるようですね。

 

最近では、もっとグリーン系カラーのモデルも見たことがあります。

 

まだまだ新しいスーツですので、今でも極上品が入手可能ですよ。

 

ただ、やはりパイロット装備なので、プレミア価格で販売しているSHOPもあります。

 

注意してくださいね。

 

今回は、イギリス空軍のちょっと前のパイロットスーツを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20240305更新)

参考:他のイギリス軍パイロット装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

 各国軍のパイロットスーツに関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

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