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【アメリカの軍服】空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)とは? 0509 🇺🇸ミリタリー

こんにちは!

今回は、アメリカ軍のパイロットスーツを分析します。

以前も同じモデルを分析しましたが、タグのない今ひとつ説得力のないものでした。

でも今回はタグも残っていて、使用感の少ない極上品(又はデッドストック?)になります。

残念ポイントもありますが、キレイですよ!

   目次

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1  アメリカ空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)とは?

1950年代に開発され、その後概ね西側(東西冷戦時の呼称ですが…。)のパイロットスーツの原型ともなったK–2B。

 

西側のみならず、東側の一部やその後のモデルにも大きな影響を与えましたね。

(勿論自衛隊も、暫くよく似たデザインのパイロットスーツを使用していました。)

 

その後ベトナム戦争を戦い抜き、難燃繊維製のCWU–27Pが採用される1970年代まで使用されました。

 

世界的に大人気のK–2Bですが、今回のモデルはアメリカ空軍の本土防空隊や練習機部隊が使用したオレンジ色のモデルになります。

 

一説には、パイロットがベイルアウト(緊急脱出)して野山や海に降りた場合に、より発見し易くなるようにとの配慮から採用されたとか?

 

さてさて、それはどんなパイロットスーツなのでしょうか?

今回は、パイロット装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  アメリカ空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)の全体及び細部写真

全体前面

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前面上半身
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前面下半身
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全体背面
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背面上半身
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背面下半身
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前面上半身裏側
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前面下半身裏側
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背面上半身裏側
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背面下半身裏側
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タグ

1961年度契約品です。
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襟周りレイアウト
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胸ポケット

角度が付いていてジッパーで開閉
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ウエストのサイズ調整タブ

ダットファスナーで開閉

何故か一部の  ダットファスナーは表面の塗料が剥がれていますね。
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メインジッパー

上下から開くだ塗るジッパーですが、上部のスライダーには革タブが付いています。

メーカーは「CONMAR」
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袖ポケット

ジッパーで開閉
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立体裁断で少し曲がっていますね。

袖口はダットファスナーで開閉
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腰のスリット

ジッパーで開閉
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右膝ポケット

水平のジッパーで開閉
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左膝ポケットとナイフポケット

膝ポケットは垂直に近いジッパーで開閉
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ナイフポケットはダットファスナーで開閉

ハトメにはナイロン製のコード(紐)が結びつけられています。

これは、パラシュートナイフを結びつけておくもの。
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パラシュートナイフの一例

ご覧の通り、ハンドル下端にコードを通すホールがあります。

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ふくらはぎポケットと足首ジッパー

ポケットは左右にあって、水平のジッパーで開閉

足首ジッパーはマチがあって垂直のジッパーで開閉
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ウエストのタック

上半身と下半身では本数が違いますね。
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今回のモデルの製造ミス

カッタータグを内側に縫い込んでしまっていました。

(生地の向こう側に四角い形が見えます。)

そのタグを固定するスティープラー(ホチキス)が身体側に剥き出しで、このままでは肌に刺さります。

しかも内側のカッタータグ(厚紙製)は、縫い直さない限り取り出し不能!

この状態(殆ど未使用)で、現在まで残っていたのはこのせいでしょうか?
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3  アメリカ空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)の特徴とは?

生地はインディアン・オレンジよ呼ばれるカラーのコットンでギャバジンに似たものです。

軽量で丈夫、通気性も抜群です。

(日本やドイツも同じ様な生地を採用していましたね。)

 

この時期まだ難燃繊維は研究中でしたが、コットンはナイロンに比べて難燃性が ありますね。

 

デザインは、セージグリーンのK–2Bと同じです。

構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、膝ポケット×3、ふくらはぎポケット×2、左袖ポケット、腰スリット×2です。

(この内膝ポケットの一つは、パラシュートナイフポケットになります。)

 

背面にポケット類が一切ないのが、パイロットスーツや戦車兵用スーツの特徴ですね。

 

全体的な縫製は丁寧かつ正確で、地上軍のものとは仕立てが違っているように思えます。

パイロットはどこの国も大切にされていますね。

4  アメリカ空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)の製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度    1961年

 ・製造場所                   アメリカ

 ・契約会社                   アメリカ

 ・製造会社                        〃

 ・材質                          コットン

 ・表記サイズ               M–R

                                   (日本人のL)

 ・各部のサイズ(平置)  

                                    着丈  約159センチ

                                    肩幅  約48センチ

                                    身幅  約56センチ

                                    袖丈  約64センチ

                             ウエスト  約50センチ

                                    股下  約71センチ

                                    裾幅  約18センチ

 ・状態                        中古極上品

 ・官民区分                 官給品

 ・入手場所                 沖縄の専門店

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5  アメリカ空軍パイロットスーツK–2B(インディアンオレンジ・完全版)まとめ

いつ観ても、インディアン・オレンジの生地は派手ですね。

これなら、海でも山でもすぐに発見されそうです。

 

一説によりますと、オレンジ色は野生動物には見えづらいのだとか?

もしそうでしたら、狩猟などには使えそうですね。

(誤射も免れるかもしれません。)

 

また、この派手さを利用してファッション やバイカーのスーツに使用するのも面白いかもしれませんね。

 

生地が薄くて肌触りも良く、通気性も良いので残暑厳しい今の季節におすすめです。

 

ただ官給品のK–2Bでしかもインディアン・オレンジのモデルは中古品でも数が減っています。

また、高額になりつつもありますね。

入手が年々困難になっているようです。

 

しかし、安心してください。

国産のモデル品がありますよ。

こちらならサイズも種類があって、官給品より安価なようです。

実用目的の方は、こちらを入手された方が良いかもしれませんね。

 (SHOPによっては現在セール中だったりします。)

 

ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?

 

今回は、アメリカ空軍の古いパイロットスーツを分析しました。

次回は、旧ソ連のパイロットスーツを分析します。

お楽しみに!

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参考:アメリカを含む世界のパイロットスーツはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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Twitterで「なるほど !」と思った画像です。

下り坂では、いかに抵抗(今回は空気抵抗)を減らすか?というのが求められるのでしょうか?

 

本当のレースだったら勝敗がどうなったのか知りたいですね。

(…でもスクーターはあまり変わらないと思いますが…。 )

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

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