今回は、1960年代のアメリカ空軍フライトジャケットMA-1を分析します。
以前分析した有名メーカー復刻モデル品MA-1の元ネタですね。
復刻モデルでは再現できない独特の雰囲気が魅力です!
中古品で使用感や破損もありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ空軍フライトジャケットMA-1(8279D・1968年)とは?
もはや日本でも冬季衣料品の定番と化したMA-1。
アメリカ空軍の官給品のみならず、ありとあらゆるモデル品が販売されて、いつでもどこでも誰でも着用できる稀有な軍物ジャケットになっていますね。
特に国産有名モデル品メーカーから、当時の官給品を忠実に再現した高級モデル品。
MA-1本来の特徴を完備し、支給された当時のパイロットの気持ちを追体験させてくれる素晴らしい製品が多いですね。
また入手困難な初期型から中期型がモデル化されているのも嬉しところです。
ところが日本のこんなモデル品販売状況を見ていた、アメリカの官給品納入メーカーが1990年代に自社で製造していたMA-1を復刻しましたよ。
今回のモデルは、その復刻されたモデルの原型になります。
勿論、同じメーカーのMA-1ですよ!
さてさて、それはどんなMA-1なのでしょうか?
今回は、アメリカ空軍装備マニアのみならず、古着を華麗に着こなすファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアアウト
フロントジッパー
刻印は「SCOVILL」
スライダーの裏表にプルタブのあるタイプ。
前合わせはジッパーのみ。
背面裏側のループには持ち主(兵士?)の名前が!
内ポケット
B-15以来の伝統でしたね。
内ポケット内部の生地はコットンツイルの生成りです。
脇には一部ライニングが入っていない部分あり。
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
ポケット内部は起毛した毛布のような生地。
(でも使用にともない、起毛部分は殆どなくなっています。😅)
タグ
左ポケット内部にあります。
⬜︎部分のフォントが違っていますね。🤔
袖
立体裁断?ですね。
袖ニット
短いタイプですね。
左袖ニットは破損していました。😭
(でも、ニットは消耗品!😃)
袖ポケット
ペン用のキャップは購入時から入っていませんでした。
袖ポケットのジッパー
こちらも刻印は「SCOVILL」
襟ニット
かなりの使用感あって、ニットが皮脂で変色しています。
(ニットは消耗品!)
反面裾ニットはキレイ。
右袖ニットの破損😭
(ニットは消耗品②!)
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3 その特徴とは?
シェルはセージグリーン、ライニングはインディアンオレンジのナイロン製で、両面とも細い糸で緻密に編まれていますよ。
そのため防風効果は高いですね。
インターライニングは分厚いウールパイル製で、重量があります。
(MA-1の場合は、独特のモコモコ感を醸し出していますね。)
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、内ポケット×2、袖ポケットで、襟、袖、裾にはニットを配しています。
…ですが、今回のモデルは購入当初からニットに変色・破損がありました。
ここで復刻品と比較してみましょう!
外観
今回のモデル
経年変化でシェルのカラーが変色しているのはご愛嬌…ということで。😅
同社の復刻モデル前面
胸のマジックテープは、さる事情によります。😅
今回のモデル背面
復刻モデル背面
外観はとてもよく再現していますね。
でも復刻品は、少々整いすぎている感があります。
タグ比較
今回のモデルタグ
契約年度は復刻品と違っていますが、近い製品ということで…。😅
復刻品タグ
タグは、官給品がほぼ中央揃えで一部のフォントを変更しているのに対し、復刻モデルは左揃えで全て同じフォントです。
これは識別できるように敢えてフォント変えてあるのでしょうか?
またタグの生地も違っていますね。🤔
全体的な縫製は、とても荒く不正確ですが、強度は抜群です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1968年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ナイロン
ウール
表記サイ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約57cm
肩幅 約49cm
身幅 約61cm
袖丈 約59cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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メール便可 米軍 MA-1 リストリブ デッドストック デッドストック【グレー】
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5 まとめ
今回偶然入手できたMA-1が、ちょうどアルファ社の復刻モデルと同時期だったので比べてみましたが、これはなかなか面白かったですね。
アルファ社が真面目に復刻していている…というのを理解することができました。
逆に使い込まれた中古MA-1は、筆舌に尽くしがたい迫力があることも確認できましたね。
ところで、当ブログではミリタリーグッズコレクター初心者や軍物ファッションマニアの参考になるよう官給品及びモデル品に関わらず
- デッドストックまたは未使用品
- 中古品ならなるべく程度の良い個体
について記事にしています。
今回は、官給品とモデル品(復刻品)を比較しましたが、いくら忠実に再現しても所詮は復刻品。
迫力という点では当時の官給品に遠く及ばないものがありますね。
また精密な復刻版と言えど、使用を重ねることにより官給品のような迫力が出る…とは必ずしも断言できないことを考えると、中古品のみをコレクションする手もありそうですね。
幸いにもMA-1の初期型以外では、まだ当時の官給品が大手通販サイトでも入手可能なのが助かりますね。
(勿論有名ショップなどでも官給品は入手可能ですよ。)
そういう意味で今回のモデル(中期型MA-1)は、フライトジャケットのコレクションを始める上でも、打ってつけのアイテムと言えそうです。
まだ入手されていないあなたや、フライトジャケットコレクションをこれから始めるあなたは、まずMA-1から始めてみましょう!
私は、やはり各サブタイプのデッドストックを集めてみたいと思います。
今回は、近年復刻されたMA-1の原型とも言えるモデルを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240118更新)
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参考:今回のモデルを製造メーカーが復刻したモデルに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のMA-1に関する記事はこちらです。⬇︎
各国のフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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