今回は、1960年代のアメリカ軍のフライトジャケットMA–1を分析します。
以前、A社の1968年型復刻モデル品を分析しましたが、今回は同メーカー製造の官給品になります。
程度の良いMA-1だったのですが、購入動機は別のところにありましたよ!
(今回のアイテムは中古品で、一部お見苦しい写真がございます。🙇♂️)
目次
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1 アメリカ空軍フライトジャケットMA-1(8279D・1963製造品)とは?
長くコレクションを続けていくと、節目節目で記念的なアイテムに出会うことがあります。
それは、時に探していた迷彩服だったり、偶然遭遇したレアアイテムだったりしますね。
でも私はそれらの他に、ある暗号を持っていて、その暗号に沿ったアイテムを入手することにしています。
その暗号とは…あなたはもうお気付きですね。
それは「1963」(昭和38年)です。
実は、私の誕生年なんですよね。
やや中途半端な年代ながら、「同い年」に何故か親近感を感じてしまいます。
特に自衛隊やアメリカ軍のアイテムは、かなり正確に製造年または契約年度が表記しているものがあり、つい見つけて程度が良ければ購入してしまいますね。
今回のモデルも、製造は1963年、契約年度は1964年でしたよ。
この頃は、いわゆるベトナム戦争の初期に当たります。
まだまだ、アメリカが輝いていた頃のジャケットですね。
1950年代から使用されているMA-1としては、5番目の型になります。
さてさて同い年のMA-1とは、どんなものなのでしょうか?
今回は、フライトジャケットマニアのみならず、1963年(昭和38年)生まれのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
A社のMA-1は丸いフォルムが特徴ですね。
背面
前面裏側
経年変化でしょうか?
内ポケット下部が中央に寄っていますね。
背面裏側
コットン/ウールのインターライニング(中綿)のせいで、モコモコで重量があります。
前合わせはジッパーのみです。
ストームフラップのステッチはジグザグです。
(ストレートも欲しいですね。)
襟周りレイアウト
A社の製品は、襟ニットが極端に短いものがありますね。
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
ポケット内部の生地は、起毛したグレイのウール製?
タグ
1963年製造、1964年度契約品です。
ダットファスナー
ブラス製でグレイの塗装
左袖のシガレットポケット
袖
ややテーパー付き?
袖のニット
やはり破損していますね。
でも、ニットは個別に販売されています。
(修理もできますよ!)
裾ニット
裾ニットは、後部が破損していました。
背中のステッチもあります。
三角形のパッチ(ワッペン)を縫い付けていた跡がありました。
アメリカ本土防空で使用していたF-102またはF-106の部隊でしょうか?
肩の縫い後から、佐官クラスが使用していたようですね。
内ポケット
ダットファスナーで開閉
前面裏側、ストームフラップ付近のステッチ
かなり雑ですね。
ジッパー
表裏で使用できるタイプ
刻印は「CC」
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3 その特徴とは?
シェルは、セージグリーンのナイロン製で、最初期型などから比べると、かなりグリーンが強いですね。
(モデルによっては、オリーブグリーンのシェルもあるようですよ。)
ライニングは、オレンジで一応リバーシブルですが、オレンジ側には袖ポケットがないなど、不完全リバーシブルですね。
インナーライニング(中綿)は、ウールとコットンで、分厚く、重量があります。
(ここは賛否の分かれるところですね🤔)
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、内ポケット×2、袖ポケットで、襟、袖口、裾にはウール製のニットを装備しています。
もはや日本では定番のデザインですね。
胸ポケットの中は、起毛した生地で、ハンドウォーマーも兼ねています。
(モデルによっては、毛布生地が使用されていますよ。)
全体的な縫製は、かなり雑でステッチの線などは揃っていないところもありますが、とにかく頑丈です。
過酷な使われ方をして、袖などが擦り切れる場合もありますが、
反面、破損しやすいウール製ニットは、何とかしてもらいたい所ですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1963年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ナイロン
コットン
ウール
表記サイズ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約59cm
肩幅 約48cm
身幅 約60cm
袖丈 約60cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
アメリカ軍に各種衣料品を納入しているメーカー製なのですが、かなり雑な造りに驚きますね。
「とりあえず、頑丈だったら良いんだよ!」
そんな製造者の声が聞こえてきそうです。
(でも、軍装品はそんなものなのかもしれませんね。)
そして、やはりニットの破損がありました。
(購入する場合は、よくチェックしましょう。修理もできますが…。)
ところで、1963年後暫くしてから、ベトナム戦争は激化・泥沼化して アメリカは次第に暗くなっていきましたね。
そういう意味では、今回のモデルは、まだアメリカが「古き良きアメリカ」だった頃の証人なのかもしれません。
ぜひニットを修復し状態を回復させ、これからの人生を共に生きていきたいジャケットです。
因みにアメリカ軍でいうところの1963年のアイテムは、M51シリーズになります。
また、フライトジャケットではL-2B、N-2B、N-3B、WEP、G-1、などがありますが、まだまだ集まっていません。
今後も積極的に収集して、いつかブログで紹介したいですね。
同い年…大好きです!
今回は、自分と同い年のアメリカ空軍のフライトジャケットMA-1を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230109更新)
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参考:他のアメリカ空軍フライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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