今回は、1990年代のアメリカ軍腕時計を分析します。
このモデルは、文字通り「アダナック」と呼ばれていますね。
契約年度から、湾岸戦争からイラク戦争の時期に支給されたモデルと推測できます。
今回のアイテムも中古品ですが、程度は極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ軍一般兵科用腕時計(ADANACモデル)とは?
まだクォーツなどの電池式時計がなかったベトナム戦争当時、アメリカ軍は画期的な腕時計を兵士に支給しました。
有名な「使い捨て時計」ですね。
(最近、日本の有名100円ショップが、外観を真似たクォーツ式の腕時計を販売していましたね。チープな感じがよくできていました。)
腕時計がまだ貴重だった時代に、必要最小限の機能とSPECで製造、壊れたらメインテナンスせずに捨ててしまう…この発想は当時のどこの軍隊にもありませんでしたね。
当時のSPECとしては日差(24時間の誤差)が1分以内で合格品だったようです。
逆に言えば、そんな時計でも十分戦闘に役立った…ということですね。
時は流れ、現代ではクォーツ式時計の普及により、月差(30日の誤差)数秒になったことから、戦闘の様相も大きく変わってきました。
全く同時に作戦することができるようになり、より正確かつ効果的な攻撃ができるようになりましたね。
正確な時計の普及により、ずっと手巻き時計だったアメリカ軍も、暫時クォーツ式時計を採用するようになりました。
今回のモデルは、そんなアメリカ軍が採用したクォーツ式時計の一つのモデルですね。
各種軍用時計を製造している、カナダの有名メーカー製で、独特のモデル名が付いているのが特徴です。
さてさて、それはどんな腕時計なのでしょうか?
今回は、ミリタリーウォッチコレクター初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
表面
ケースの一部がリューズまで張り出していて、リューズガードを兼ねていますよ。
(アメリカ軍はこのデザインを気に入っているようですね。)
ベゼル(ケースについている外側の目盛)は回転式で、2地点の時間表示が可能。
裏面
電池蓋はコインで開けられます。
左側面
右側面
SPEC刻印
1990年度契約品です。
1番上段にはメーカー名が。
バネ棒ではなく嵌め殺しのシャフトです。
専用バンド
ナイロン製
(別モデルのものです。今回のモデルはブラックでした。)
単にシャフトへ通すだけのシンプルなデザイン。
表
裏
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3 その特徴とは?
ミリタリーウォッチ(軍用時計)がそうであるように、このモデルも黒文字盤+白目盛&白針で、視認性は抜群です。
時間は24時間表示(24時間計ではありませんよ。)で、12時までの大数字の内側に、小数字で13時以降を記入してあります。
(アメリカ軍の戦後の時計には、この表示が多いですね。)
文字盤の外側には、回転式ベゼルで別の12時間表示があり、ベゼルを回転させることで2地点の時刻を表示させることができます。
また、今回のモデルには日付表示があります。
風防ガラスはプラスティック製です。
ケースはステンレスの梨地(表面の艶を消した処理)で、ケースの一部がリューズまで張り出している、左右非対称なデザインです。
(これでリューズの保護をしているのですね。)
裏面には電池交換用の蓋がありますが、特別な工具を使用しなくても、コインで開けられるようになっています。
(これなら電池交換も自分でできそうですね。)
バンドの取り付け部は、一般的なバネ棒ではなく、固定されたシャフトですね。
(ここに一枚のバンドを差し込んで使用します。)
今回のモデルの他に、マイナーチェンジしている数種類のモデルがありますよ。
これはマニア情報なのですが、クォーツとはいえ日本製の時計と比べると、精度がやや落ちるということです。
また電池交換では蓋を開けて電池を取り出すのですが、注意しないと電池を取り出すときに電極や蓋を破損することもあるようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年
製造場所 カナダ
契約会社 アメリカ
製造会社 カナダ
各部のサイズ(平置)
縦 約48mm
横 約39mm
厚さ 約11mm
バンド幅 約19mm
作 動 クォーツ
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
モデル名の「アダナック(ADANAC)」は、逆から読むとカナダ(CANADA)になります。
面白いネーミングですね。
(メーカーは楽しんでいるのかも?)
機能的には一般のクォーツ式時計と同じなので、時間、日付合わせと、電池交換だけというのが気楽ですね。
(本来ならクォーツ式とは言え、定期的にオーバーホールした方が良いようですよ。)
でもコレクションとして保管しておく分には、電池を抜いて時計ケースに入れておくだけで大丈夫です。
実用する場合でも、視認性、耐久性は特に問題もなく、精度も日常生活に支障をきたすものではありません。
ただ、このモデルも2021年現在品薄ですね。
とは言え、まだ新しい時計なので、コレクションしたいあなたは諦めず根気よく探してみましょう。
(人気モデルなので、少々お高いかもです。)
今回は、アメリカ軍が採用したクォーツ式の一般兵科用腕時計を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240405更新)
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