こんにちは!
今回は、イタリア軍の一つ前の砂漠用迷彩服を分析します。
イタリアも各国の例にもれず、既存迷彩服のカラーを変更して製造したようですね。
なんとなく…パスタやスイーツの色合いに似ている気がするのは、私だけでしょうか?
今回はデッドストックです!
目次
- 1 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)とは?
- 2 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の全体及び細部写真
- 3 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の特徴とは?
- 4 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の製造とサイズのデータ
- 5 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)まとめ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)とは?
イタリア軍は、永らく第二次大戦中に開発した迷彩パターンを採用していましたが、1980年代からはアメリカ軍のリーフパターンまたはウッドランドパターンに似た新しい迷彩パターンを採用しました。
(まるで、虎の威を借る狐ですね。)
これは、通常の森林地帯などで使用する色調でした。
ところが湾岸戦争の開始で、砂漠用迷彩服開発の必用性を痛感したイタリアは、すぐさま開発に乗り出します。
その方法は、当時の各国の同様、既存の迷彩服の色調を変えて臨時に砂漠用迷彩服を開発するという手法でした。
そうやって製造されたのが今回のモデルです。
現在の目で見ると、同時期他国の砂漠用迷彩に比べると、迷彩の色調に少々疑問点があります。
でも背に腹を変えられないイタリア軍は、しばらくこの迷彩服を使用していましたね。
さてさて、どんな迷彩服なのでしょうか?
迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の全体及び細部写真
ジャケット
前面
なんと、胸ポケットがありません。
グリーンが目立つ迷彩ですね。
背面
前面裏側
内ポケットが左右にありますね。
胸ポケットの代わりでしょうか?
背面裏側
ジャケットタグ
胸ポケット
二枚のマジックテープで開閉
前合わせはジッパーとマジックテープです。
前合わせのボタン
カーキのプラスティック製
ネイムタグと階級章用タグ
右袖ポケット
マジックテープで開閉
左袖ポケット
こちらもマジックテープで開閉
襟の星マーク
袖
補強生地があります。
脇には大きな通気孔が。
袖口はマチ付きで、ボタンで開閉・調整
ウエストは最初から絞ってあります。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
トラウザースタグ
前合わせはジッパーとボタンです。
ジッパー
刻印は「YKK」ではなくて「KCC」です。
パロディでしょうか?
右側面ポケットレイアウト
臀部、腰、膝にそれぞれあります。
臀部のポケット
やはりマジックテープで開閉
膝ポケット
こちらはマジックテープとジッパーで開閉
(砂が入らないように?)
膝ポケットのジッパー
歯はプラスティック製です
ポケットジッパーは無刻印
膝の補強生地
裾はゴムが内蔵されています。
左肩部隊パッチ(ワッペン)用マジックテープ
何故かOD(オリーブドラブ)です。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の特徴とは?
迷彩は、ベージュをベースにライトブラウン、グリーン、ディープパープルで葉や海藻のようなパターンを描いています。
グリーンの面積が多いのが特徴ですね。
(どこで使用する事を想定していたのでしょう?)
生地はおそらくコットンとポリエステルの混紡ツイルで、薄くて軽量です。
通気性も良さそうですよ。
デザインは、一見一般的なBDUタイプと思いきや、ジャケットの胸ポケットがありません。
しかし裏側に内ポケットが設けられていますよ。
なかなかないデザインですね。
もしかしたら、ボディアーマーやベスト型ウェブの使用を想定しているのかもしれませんね。
4 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2002年
・製造場所 イタリア
・契約会社 イタリア
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 56
(日本人のXL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約77センチ
肩幅 約51センチ
身幅 約64センチ
袖丈 約70センチ
トラウザース
ウエスト 約46センチ
股上 約34センチ
股下 約75センチ
裾幅 約11センチ
着丈 約105センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 イタリア陸軍M92砂漠用迷彩服(デザートリーフパターン)まとめ
やはりこの迷彩も、日本で使用するには季節やフィールドが限定されそうです。
しかし、敢えて目立つ方向でのサバイバルゲーム使用とか如何でしょうか?
また、人間には目立ちますが、野生動物には効果があるかもしれませんよ。
野鳥観測、狩猟などに使ってみるのも良いかもしれませんね。
意外とファッションに使えるかもしれませんね。
嬉しいことに、イタリア本国では新型デザートパターンが採用されているので、今回のモデルは余剰品が民間業者へ払い下げられているようです。
日本にも多く輸入されているので、現時点では入手が容易です。
購入する場合は、必ず試着してサイズを確かめましょう。
今回は、イタリア軍のちょっと前の砂漠用迷彩服を分析しました。
次回は、ノルウェーの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:イタリアが参考にしたアメリカ軍迷彩服はこちらです。⬇︎
他のイタリア陸軍装備はこちらです。⬇︎
第二次大戦中の迷彩装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
昨夜の仕事帰りに、歩道で動けなくなっているカタツムリさんを発見しました。
雨は止んでいましたが、冷たい強い風が原因だったのでしょうか?
人間や自転車に踏まれたら大変なので、人が通らない側溝に避難させました。
いつかまた会えるかなあ…?
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク