こんにちは!
今回は、陸上自衛隊のリバーシブルのジャケット(ジャンパー)を分析します。
リバーシブルジャケットといえば、迷彩服1型生地で製造されたモデルが有名ですね。
でも、少数ですが迷彩服2型生地のモデルも製造されました。
でも通常のリバーシブルジャケットとは違うところがありましたよ!
目次
- 1 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)とは?
- 2 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の全体及び細部写真
- 3 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の特徴とは?
- 4 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の製造とサイズのデータ
- 5 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)まとめ
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1 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)とは?
この装備は、元々貧弱な官給品装備を補う目的で、民間業者が開発(おそらく隊員の要望から)したものです。
陸上自衛隊では、1960年代に迷彩服1型が開発されましたが、驚くべきことにそれから約30年以上も迷彩の防寒装備は開発されませんでした。
今から考えると、恐ろしい事ですよね。
何故なら、演習期間の状況中は規則で「迷彩装備」しか着用できませんでした。
これはあきらかに矛盾です。
迷彩装備が支給されていないのに、迷彩装備を着用しなければならないなんて…。
降雪の多い地域では、官給品リバーシブル防寒外被が使用できましたが、そうでない地域は隊員の創意工夫で乗り切っていたのですね。
そして1990年代に迷彩服2型が開発されましたが、やはり当初は迷彩防寒装備の開発・支給が遅れていました。
今回のモデルはそんな時期に、やはり民間業者で開発された防寒装備になります。
リバーシブルジャケットとしては、標準的なデザインですが、新しい工夫もありますよ。
さてさて、それはどんなジャケットなのでしょうか?
今回は、自衛隊マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の全体及び細部写真
迷彩側前面
迷彩パターンは僅かに官給品と違っています。
迷彩側背面
OD側前面
こうしてみると、同種のアメリカ軍衣料品に比べて着丈が長いですね。
お腹を完全カバーします。
OD側背面
迷彩側襟元
迷彩側腰ポケット
迷彩側裾ニット
迷彩側袖ポケット
脇の下のデザイン
袖ニット
ポケット内部はライトグレイのHBT(ヘリンボーンツイル)生地
迷彩側にタグはありません
背中のアクションプリーツ
インナーライニング(中綿)を内蔵しているので、やや厚みがありますね。
メインジッパー
スライダーのプルタブが一枚タイプ
プルタブはレールで裏面に移動できます。
OD側うなじタグ
OD側襟元
OD側腰ポケット
OD側腰ニット
脇の下のデザインも迷彩側と同じです。
袖ニット
アクションプリーツはポリエステル一枚のみなので、迷彩側に比べてペラペラです。
OD側袖ポケット
こんな風に、完全リバーシブルです。
OD側には左腰ポケット内に簡素なタグがあります。
材質や製造会社の記載はありません。
ジッパーはメイン、袖とも「YKK」
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3 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の特徴とは?
迷彩生地はおそらくコットン/ポリエステル混紡で、官給品生地ではありません。
(勿論、難燃加工はありません。)
パターンも官給品と比べて、少し違っているようです。
配色は、ライトカーキの生地に、ライトグリーン、レッドブラウン、ブラックで斑点を描いています。
イメージ的には迷彩服2型生地をよく再現していますね。
一方OD(オリーブドラブ)側は、薄いポリエステル製です。
特筆すべきは、迷彩側とOD側との間にインナーライニング(中綿)があります。
(おそらくポリエステル製)
そのため腰ポケットは両面で独立していますよ。
(通常は、貫通ポケットで、ポケット内側の生地は一枚ですよね。)
デザインは、襟、袖、裾にニットでMA−1タイプで、これは他の陸上自衛隊レバーシブルジャケットと同じようなものです。
完全リバーシブルで、迷彩側、OD側ともストレスなく着用できますよ。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、安心できます。
(さすが日本製!)
4 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン
・表記サイズ 2
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約68センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約60センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 モデル品
(PX品)
・入手場所 陸上自衛隊駐屯地
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5 陸上自衛隊リバーシブルジャケット(迷彩服2型生地PX品)まとめ
実際に着用してみると、インナーライニング(中綿)がある分、暖かいですね。
また意図したものではありませんが、使わない側の腰ポケットは内ポケットとして使用可能です。
袖のポケットも使用しない面では隠しポケットになりますね。
コートタイプに比べて、気軽に羽織れるのも魅力です。
(車やバイク移動が多い方には便利?)
ODとのリバーシブルなので、迷彩服に嫌悪感を持つ方と会う場合(…があるかどうかは別にして)に便利ですよ。
用途としては、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、釣り、1990年代の陸上自衛隊を再現するコスプレ(ヒストリカルゲーム)などあらゆるシーンでに使えそうですね。
ただ、キャンプなどに使用する場合、火気には十分注意してください。
(迷彩服2型生地は、全てが難燃加工済みという認識は誤りです。)
今回のモデルは、少し前に製造されたものなので、コットンとがが使用されていますが、最近の製品は全てポリエステル製もあるようです。
現在もなお、細々と製造されているのでPX(陸上自衛隊駐屯地内売店)などで購入可能です。
製造業者などがネットでも販売しているので、いつでも誰でも購入できそうです。
(しかし、いずれもやや高価です。)
勿論、数は少ないですがネットオークションなどでも出品されていますよ。
購入する場合は、サイズ表記が旧タイプ(熊笹時代)の場合が多いので、必ず試着してサイズ感を確認するようにしてくださいね。
今回は、PX品ながら、優れたリバーシブルジャケットを分析しました。
次回は、少し前のイタリア軍迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の陸上自衛隊リバーシブルジャケットの記事はこちらです。⬇︎
陸上自衛隊迷彩服2型関連装備はこちらです。⬇︎
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新型Cウイルスの影響で、人間の活動が不活発になった結果、インドでは大気汚染がかなり改善されたというニュースを観ました。
ある街では、もう何十年も見られなかったヒマラヤの山々が見られるようになったとか。
このニュースを観た時に、ある漫画のセリフを思いだしました。
「人間の数が1/100になったら、垂れ流す毒も1/100になるのだろうか…」です。
新型Cウイルスの起源は諸説ありますが、もしかしたら人間ではなく、もっと壮大な「何か」が地球の未来を守ろうと、ふと思って遣わせたものかもしれませんね。
だとしたら、皆で協力して1/100に中に残りたいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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