今回は、1990年代のフランス海軍防寒デッキジャケットを分析します。
日本でも大人気のジャケットで、モデル品まで発売されていますね。
残念ながら今回のモデルは…官給品です!(希少ですよ!)
中古品で残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 フランス海軍防寒デッキジャケット(ブルー・3ポケットタイプ)とは?
第二次大戦でドイツと日本にボコボコにされ、ボロボロになったフランス。
優秀な兵器をただ保有しているだけでは戦争に勝てないというよい見本でした。
そんなフランスを助けたのは、大国アメリカと、何かと仲の悪いイギリスでしたね。
特にアメリカは、戦中〜戦後を通して、多大なる支援をしています。
(第二次大戦〜インドシナ戦争のフランス軍主要兵器は、アメリカ製でしたよ。)
そんなフランス軍でしたが、アメリカ製の兵器や装備に大きなショックを受けます。
(敵対していたドイツ軍にもかなりショックを受けていましたが…。)
軍事後進国と見下していたアメリカの兵器は、生産性、操作性、耐久性、整備性に優れ、あまつさえ性能もそこそこだったからです。
個人装備も同様です。
ノルマンディーに上陸したアメリカ兵は、近代的なフィールドジャケットを着用していて、第一次大戦当時の古臭いウールの制服で上陸してくると予想していたフランス人の度肝を抜きました。
大戦後、フランスは自国の装備開発に対し、アメリカ軍装備を大いに参考にしたのは言うまでもありません。
今回のモデルは、そんなフランスがアメリカ海軍の水兵用デッキジャケットを参考に制作したジャケットです。
カーキ系モデルから、ブルーに変更され、同時に材質やデザインを近代化したモデルですね。
さてさて、それはどんな防寒デッキジャケットでしょうか?
今回は、フランス海軍装備マニアのみならず、暖かい防寒着をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
前見頃に縦のジッパーで開閉するポケットを加えているのがフランス軍らしいですね。
背面
前面裏側
ポリエステルのボアが、ほぼ全面にあります。これは暖かいですね。
裾のドローコードは最初から紛失していました。
背面裏側
袖は、本家アメリカ軍のN-1デッキジャケット同様、二重になっていますね。
前合わせはストームフラップ付きのジッパーのみです。
タグ
襟はチンストラップでスタンドカラーになります。
ボタンで開閉
ここもN-1に似ています。
脇の通気孔
金属製ハトメ
腰ポケット
ジッパーで開閉
胸ポケット
海軍マーク、ネーム用マジックテープ
ポケットはジッパーで開閉
左袖のペンポケット
袖口は二重になっていますが、ニットはシェルやライニングと一緒に縫い付けられています。
襟には専用フード装着用のジッパーがぐるりと一周取り付けてあります。
(フードは例によって特外中です。)
脇の裏側
コットン製の謎のループが。
ジッパーは全て「YKK」のプラスティックジッパーです。
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3 その特徴とは?
シェルは緻密に織られたコットンとポリエステルの混紡です。
アメリカ軍デッキジャケットのようなコットンのジャングルクロスではありません。
(初期のモデルにはジャングルクロスもありました。)
またライニングにポリエステルのボアが準備されていますね。
(これは暖かいですね。嬉しい装備です。)
デザインは、アメリカ軍が第二次大戦で使用したN-1デッキジャケットを参考にしています。
でも前身頃に垂直のポケットを設けたり、専用フードも装着できるよう襟裏にはジッパーを付けたり…と独自の改造も施されていますよ。
(でもフードのサイズはとても小さかったです…私の頭が大きいのでしょうか?)
全体的な縫製は、やや雑で、製造時期によっては強度が足りない場合もあります。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1992年
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 116
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約74cm
肩幅 約58cm
身幅 約71cm
袖丈 約64cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
各国海軍が支給しているデッキジャケットは、防寒性能の高いものが多いですね。
遮蔽物がない海上では、寒風がもろに吹き付け、兵士の体温を奪ってしまいます。
寒くて戦闘どころではないでので、当然のSPECなのかもしれません。
今回のモデルも、着用するとなかなかの暖かさですよ。
バイカーの皆さんにもおすすめです。
(スタンドカラーになるのが嬉しいですね。)
カラーがブルーになったのでボトムを合わせやすいですね。
じつは今回のモデルは、東京の有名な老舗ミリタリーショップで、まだ値札の付いていないものを強引に売ってもらったものです。
多量の商品を扱うその店舗でも、一着しかなかったので本当に希少品のようですね。
官給品は数が少ないので、自分に合うサイズを見つけたら、程度をよく確認して購入しましょう。
注意すべきは、同じサイズでも、他のフランス軍装備よりやや小さめに作られているということです。
必ず試着してみるか、ひとつ大きいサイズを選びましょう。
また、嬉しいことにモデル品も発売されています。
ちょっと型が違いますが、基本的な性能は大きく変わりません。
(むしろリッチな装備で防寒性能は上がっているかも…。)
気が早いですが、冬に向けて今から購入を計画してみましょう!
本格的に寒くなる前に購入するのがコツですよ!
今回は、着用すると暖かいフランス海軍のデッキジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240303更新)
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参考:今回のモデルが参考にしたアメリカ海軍N-1デッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のフランス軍デッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
フランス海軍のセーラージャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のフランス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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