今回は、1990年代のチェコ軍迷彩用迷彩ユニフォームを分析します。
他国のさ開くよう迷彩服もそうですが、このモデルも既存の迷彩服の色違いのようです。
リッチな装備が魅力ですね。
今回もデッドストックですよ!
目次
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1 チェコ陸軍砂漠用迷彩ユニフォームとは?
1918年に「チェコスロバキア主義」によりチェコとスロバキアによって建国されたチェコスロバキア。
その後、共産圏に組み入れられ、「プラハの春」を経験。
(ソ連軍のT–55戦車が怖かったですね。)
でも1993年に民主化して、またチェコとスロバキアに分かれました。
何がしたかったのでしょう?
そんな経緯はともかく、現在の両国は積極的に国連の活動に参加していますよ。
今回のモデルは、そんなチェコが、国連活動で使用した迷彩服になります。
スタンプから、旧チェコスロバキア時代に開発は終了していたようですよ。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
コートタイプは珍しいですね。
じつは一般的な迷彩ジャケットでも同じデザインがありますよ。
ウエストのベルトも珍しいですね。
背面
迷彩は、あきらかに既存のパターンの色違いですね。
前面裏側
背面裏側
迷彩は、僅かに透けています。
前合わせはジッパーとボタンです。
エポレット
胸ポケット
予めネームタグなどを取り付けるマジックテープが縫い付けられています。
ポケットフラップのボタンホールが、テープに設けられているのは珍しいですね。
腰ポケット
中はODのコーデュロイ生地
腰ポケット裏の生地は、バタつかないようストラップが縫い付けられています。
この処理何処かで見ましたね。🤔
袖口
ただの筒です。
シンプルですね。
ウエストのベルト
ボタンで取り外し可能です。
脇の通気孔
ボタンホールタイプです。
襟はチンストラップでスタンドカラーになりますが、ゆるゆるですね。
襟の裏には、ボタンが沢山付いています。
フード用でしょうか?
デッドストックだったので、階級章用のエポレットが付属していました。
国籍マーク等
文字はチェコ共和国に変更されていますが、国籍マークはチェコスロバキアのままですね。
裾のドローコードとチェコ軍を表すスタンプ
剣が交差するマークは、チェコスロバキア時代から使用されていましたね。
生地裏にはピンクのスタンプが。
これも何処かで見たことがありますね。
袖の中には、テープを利用した三段階のボタンホールがあります。
どうやらライナー用のようです。
改めて裏側を見ると、ライナー取り付け用のボタンホールがあります
襟裏側ボタンレイアウト
エポレットのボタンにも刻印されているチェコのマーク
(ボタンはライトブラウンのプラスティック製)
タグ
ウエストのドローコード
ベルトと二段階なんですね。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
トラウザースタグ
ウエスト裏側のスタンプ
左側面
腰のスラッシュポケットはポケットフラップがあります。
ヨーロッパの軍隊に多い形式ですね。
右側面
こちらは臀部にポケットがあります。
右ウエスト下の小ポケット
向かって左側は縫い付けられています。
角ポケットの状況
腰と臀部のポケットは2個のボタンで開閉
(膝ポケットも同様です。)
裾
アースブラウンテープ製のループがあります。
裾の一部を貫通させています。
珍しいデザインですね。
前合わせはボタンのみです。
股にはボタンホール型の通気孔が。
独特のデザイン(裁断)が面白いですね。
裾はループと同じ材質で補強されています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ベージュをベースにブラウンで、葉や破片のようなパターンを描いています。
これは、チェコ版ウッドランドともいえる通常迷彩の改造版で、他国のように多色を2色に省略したものですね。
迷彩比較(◯に注意。同じパターンなのが分かりますね。)
今回のモデル
チェコ軍一般迷彩服
生地は薄いコットンツイルで、ライニングはありません。
そのかわり、ライナーが装着できるように、一部にボタンホールが追加されていますよ。
デザインは、砂漠用としては珍しく着丈の長いコートタイプですね。
通常迷彩にも同じようなタイプのジャケットがあって、全くそのままのデザインを砂漠用でも採用したようです。
特筆すべきは、ウエストのベルトです。
これも珍しいですね。
トラウザースは、チェコスロバキア時代の「ゼットン迷彩」のデザインを踏襲していますよ。
でも生地が薄くなった分、全体的に軽量化が進んでいますね。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、高い技術で仕立てられています。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 チェコ
契約会社 チェコ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 172 94–100
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約91cm
肩幅 約50cm
身幅 約61cm
袖丈 約66cm
トラウザース
ウエスト 約49cm
着丈 約113cm
股上 約34cm
股下 約80cm
裾幅 約16cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
実際に着用してみると、ジャケットは僅かにサイズが大きいことも影響してか、着丈に違和感がありました。
正直、少々煩わしいですね。
砂漠用戦闘服といえば、短い丈のモデルが多く、慣れていないだけかもしれませんが…。
でも砂漠の遊牧民とかも、丈の長い服を着ていることが多いですね。
何かチェコが研究して、その結果を反映させたのかもしれません。
迷彩のベース色が明るいので、日本のフィールドでは目立つようです。
(鳥取砂丘で効果を試したいです!←変質者?)
でも今回のモデルは、コレクションに留めておくのが良いかもしれませんね。
ライナーを入手することができれば、冬場でもコートとして着用してみるのも一興かも。
真冬に砂漠用迷彩…アンバランスで面白いかもしれませんね。
(着用には勇気が必要ですが…。)
今回は、チェコ軍の砂漠用迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230509更新)
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追記(20191212)
同じ迷彩のヘルメットカバーを発掘(?)しました。
手の込んだ造りですね。
右面
左面
右面裏側
左面裏側
参考:他国の砂漠用迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
チェコスロバキア時代の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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