今回は、1990年代のカナダ陸軍AFVスーツ(カバーオール)を分析します。
この種の装備で、カナダ軍物は珍しいですよね。
隣国の影響を、とても受けているようですよ!
中古品ですが程度は良好です!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 カナダ陸軍AFVスーツ(カバーオール)とは?
AFVとは「アーマード・ファイティング・ビークル」の略で「装甲戦闘車両」という意味です。
つまり、戦車や装甲車のことですね。
カナダ陸軍は、イギリス連邦国でありながら、独自の兵器および装備体系を維持しています。
戦後こそイギリス系装備だったのですが、現在の戦車はなんとドイツのレオパルド!
セレクトが渋いですね。
でも、戦車兵の装備はドイツとはまるで違うモデルを採用していますよ。
今回のモデルは、そんなカナダ陸軍の戦車(AFV)兵用のスーツになります。
どこかで見たデザインですね。
さてさて、それはどんなAFVスーツなのでしょうか?
今回は、カナダ軍装備マニアのみならず、安全な作業つなぎをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面全体
前面上半身
前面下半身
背面全体
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
裏側のほぼ全面にライニングがあります。
前面下半身裏側
背面上半身裏側
背面下半身裏側
タグ
ランドリーマークがカラフルで判り易いですね。
(ちょっとカワイイ感じです。)
エポレット
若干のテーパー付きクサビ型です。
胸ポケットとポケット上のペン(?)ポケット
ポケットはジッパーで開閉
ウエストの調整タブと腰スラッシュポケット
左内股にある縦長のポケット
アメリカ軍のフライトジャケットにも良く似た所に、よく似たポケットがありますね。
左大腿部ポケット
ジッパーで開閉
ウエストの調整タブ
マジックテープで調整
バックルで後方へ折り返して留める方式
フロントのジッパーは、上下から開くダブルジッパーです。
これは助かりますね。
カバーオール必須のジッパーです。
ジッパーは全てブルーイング(黒染め)されています。
袖は、Yシャツのように袖口と手首にボタンが。
背中にはレスキュー(救助)用のハンドルが縫い付けられています。
これは、気絶した乗組員をハッチから引っ張り上げるときに使用します。
他国のようにハーネスではないところが新しいですね。
珍しく内ポケットがありました。
マジックテープで開閉しますが、強力で片手では開きません。
裾は旧ソ連/ロシア系装備のように二重裾になっています。
でもループはなくて、ドローコードです。
カナダ国籍マーク
サブデュード(低視認性)ですが、パステル調です。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地は、OD(オリーブドラブ)で少々厚めのノーメックス(難燃繊維)です。
同じノーメックスを使用していても、糸の太さやカラーで印象が全く変わってきますね。
カナダ軍は、落ち着いたODになっていますよ。
デザインは、アメリカ軍のフライトジャケトをベースに、不必要なポケットを排しています。
また、カナダ独特の改良も施されていますね。
ポケットはすべて前面又は側面に設けられていて、背面にはありません。
特筆すべきは裾の処理で、二重になっています。
外観上の識別点は、エポレット、胸のペンポケット、そしてこの二重裾ですね。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 1994年
・製造場所 カナダ
・契約会社 カナダ
・製造会社 〃
・材 質 ノーメックス
・表記サイズ 7036
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約153センチ
肩幅 約43センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約62センチ
ウエスト 約48センチ
股下 約75センチ
裾幅 約22センチ
・状 態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 1(容易)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
今回のモデルを実際に着用してツーリングしました。
夏でしたが、通気性は抜群でしたよ。
パイロットスーツも良いですが、このAFVスーツは逆にポケットが少なくて使い易かったですね。
特に、腰のスラッシュポケットは、ちょっとした物を入れておくのに必要十分な容量がありました。
ジッパーで開閉しないところも、すぐに使用できて快適でしたよ。
使えるカバーオールですね。
勿論、ツーリング以外でもファッション、釣り、サバイバルゲーム 、スモックと合わせて野鳥観察にも十分に使用できそうですよ。
惜しむらくはトイレ時に少々問題がありますが、暖候期なら無問題ですよね。
(場合によっては、いちいち脱がなくてはいけません。)
ノーメックスのカバーオールなので、火災などの災害時にも使えそうです。
(過信は禁物ですが…。)
また洗濯機で丸洗いできるのも助かります。
アメリカ軍のCVCスーツが氾濫していますが、ちょっと個性を出したい方におすすめですよ。
今回は、カナダ軍の装甲戦闘車両乗組員のスーツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221029更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:今回のカバーオールとペアで使用する防寒着はこちらです。⬇︎
他国の戦車兵用装備関連記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク