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斜め方向のパターンが珍しい!【ロシアの軍服】陸軍迷彩ユニフォーム(VSR・ショフィールド迷彩)とは? 0262 🇷🇺 ミリタリー RUSSIAN ARMY CAMO UNIFORM(VSR PATTERN)1990S EXPORT MODEL

今回は、2000年代のロシア陸軍迷彩ユニフォームを分析します。

以前もソ連軍時代の同じパターンの迷彩を分析しましたが、今回はロシア軍時代のものになります。

でも違う箇所もいくつかありましたよ!

中古品ですが程度は極上です!

   目次

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1  ロシア陸軍迷彩ユニフォーム(VSR・ショフィールド迷彩)とは?

その昔、世界は大きく二つの勢力に分かれていました。

 

一つは、アメリカを代表とする「西側」、いわゆる資本主義(自由主義)の国々。

 

もう一つは、旧ソビエト社会主義共和国連邦を代表とする「東側」の社会主義(共産主義)の国々です。

 

お互いの勢力は、第二次大戦前後に核兵器を保有し、核の使用をチラつかせながら睨み合っていました。

 

これを「東西冷戦」と言います。

(なんか893の出入り前みたいですね。実際双方とも893国家ですから仕方ないですね。)

 

しかし、社会主義の限界からソ連が崩壊、東側諸国は指導国を失い一時バラバラになります。

 

当時の旧ソ連では国のシステムが根本から崩壊し、軍隊の維持もまま成らない状況でした。

 

今回のモデルは、そんな時代に旧ソ連で開発されたモデルですが、その後に復活した(?)ロシア軍でも製造された面白い迷彩ユニフォームになります。

 

それまでも、数種類の迷彩服を採用していた旧ソ連軍ですが、それをロシア軍が引き継いだ形ですね。

 

さて、どんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?

 

旧ソ連時代と何が変わったのでしょうか?

 

今回はロシア軍装備マニアのみならず、日本のフィールドでも効果的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

ジャケット
前面
やはり、斜めに流れる迷彩ですね。f:id:akmuzifal6489:20191214090017j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側

迷彩は、僅かに透けています。
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前合わせはボタンのみです。
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エポレットはテーパーなしの太短いクサビ型です。
旧ソ連時代のモデルより太いですね。
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胸ポケット
ボタンで開閉。
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腰ポケット
ボタンで開閉。
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袖ポケット
こちらはマジックテープで開閉
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袖口はマチ付きでボタンで開閉
肘の補強生地は楕円形ですね。
(2枚で構成されています。)
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脇の通気孔
ボタンホールタイプで4個。
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アクションプリーツはとても浅いです。
ただの飾りかもしれませんね。
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タグ①
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タグ②
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後付けの輸出用タグ
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内ポケットは両側にあって、何故か段違いです。
面白いですね。
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内ポケット下はフリー
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ウエストと裾のドローコード
ソ連/ロシア系の一本ループ方式
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トラウザース

前面
ウエスト前面のタックに合わせて、ウエストから裾までミシンで細く縫ってあります。
これなら、アイロンを当てなくても、シャキッとして見えますね。
各国の軍装でも、時々見かける処理ですよ。
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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはボタンのみです。
旧ソ連時代に常備していたホックは無くなっていますね。
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右側面
腰のスラントポケットと膝のパッチポケット
膝ポケットは2個のボタンで開閉。
臀部にポケットはありません。
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ウエストの調整タブ
ボタンはポケット用とは違うタイプ。
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ウエスト部裏側
グレイのポケット生地。
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裾にはボタンで取り外し可能のストラップが。
これとは別に、ドローコードも準備されています。
やはり長いブーツを使用するための必需品ですね。
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トラウザースのタグ
こちらも3種類あります。
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もう一枚、別のタグが。
裏側を表にして縫い付けられている?
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ウエスト調整タブのボタン
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3  その特徴とは?

迷彩は、黄色味の強いカーキの生地に、グリーンとブラウンでたなびく雲や葉の様なパターンを描いています。

 

やはりソ連時代と同様、パターンが斜めに流れているのが特徴ですね。

 

でもよく見ると、パターンも色調も旧ソ連時代の製品と違っていますよ。

 

迷彩比較
今回のモデル(背面)f:id:akmuzifal6489:20191222072259j:image

 

旧ソ連時代のモデル
(褪色あり)f:id:akmuzifal6489:20191222072215j:image

よく見るとパターンは僅かに違っていますね。
色調が違うのは、褪色もありますが、元々の生地色や染料の色調と質が違うようです。

 

生地は、やや薄いツイルですが、旧ソ連時代より良質で肌触りがとても良いです。

 

生地もあきらかに別物ですね。

(グレードアップされているような印象です。)

 

一方デザインは大きく変わっていません。

 

ジャケットは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2のコートタイプ。

 

トラウザースは、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2でシンプルです。

 

長いブーツを使用する想定で造られているので、トラウザースの裾には、ボタンでループになるストラップが縫い付けられていますね。

 

面白いのは、背中のアクションプリーツです。

 

とても浅くて、機能していません。

(ここは手を抜いた感じです。)

 

全体的な縫製は、少々雑で不正確ですね。

 

ある意味、旧ソ連時代からのスタンダードな仕立てとも言えます。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 2000年代

製造場所    ロシア

契約会社    ロシア

製造会社     〃

材  質    コットン

        ポリエステル

表記サイズ   不明

     (日本人のL〜XL)

各部のサイズ(平置)

      ジャケット

     着丈 約81cm

     肩幅 約51cm

     身幅 約58cm

     袖丈 約65cm

      トラウザース

   ウエスト 約45cm

     股上 約30cm

     股下 約80cm

     着丈 約110cm

     裾幅 約24cm

状  態   中古上品

官民区分   官給品

入手場所   兵庫県の専門店

入手難易度  3(困難)

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5  まとめ

迷彩の色調が鮮やかな今回のモデルは、日本のフィールドでも効果が高そうですね。

(効果を確認したいです。)

 

旧ソ連時代末期の、粗末な生地で製造されたモデルとは違い、より使いやすくなっているようです。

(ロシア軍…侮れませんね。)

 

サバイバルゲームは勿論、狩猟や野鳥観察にも十分使えそうですよ。

 

面白い所では、旧ソ連時代のヒストリカルゲーム(コスプレ)に使ってみるのはどうでしょう?

 

ところで今回のモデルは、英語表記のタグが後から縫い付けられていました。

 

どうやら普通に輸出されているようです。

 

でも、現時点では、SHOP、ネットでもあまり見かけません。

(見かけてもめちゃ高価ですよ!)

 

既にロシア本国では、フローラ迷彩、デジタルフローラ迷彩が主流となっていて、今回のモデルは用途廃止になっていると思ったのですが…。

 

入手を考えている方は、もう少し様子をみましょう!

 

もしかしたら、軍からさらなる放出があるかもしれません。

 

今回は、ロシア陸軍の迷彩ユニフォーム(VSR・ショフィールド迷彩)を分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に面白いですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20230416更新)

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参考:旧ソ連時代のVSR迷彩服はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

 他のロシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

旧ソ連軍時代の装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

  *     *     *

読んでいただき、ありがとうございました。

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