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上富良野の思い出!【自衛隊装備品】陸上自衛隊リバーシブル防寒外被(防寒外衣・上衣のみ)とは? 0261 🇯🇵 ミリタリー

今回は、1970年代の陸上自衛隊防寒外被(防寒外衣)を分析します。

リバーシブルで、大戦中のアメリカ軍被服の影響を受けているようですよ。

これも懐かしい装備ですね、先輩!

(でも、もう用途廃止になっていますね。)

中古品で使用感がありますが、まだ着られそうです!

   目次

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1  陸上自衛隊リバーシブル防寒外被(防寒外衣・上衣のみ)とは?

自衛隊と保安隊の前身である警察予備隊が発足した当時は、一部を除いて殆どの個人装備はアメリカ軍から供与されたものを使用しました。

 

防寒装備も同様で、当初はアメリカ軍の山岳兵が用いたマウンテンパーカーやスキーパーカー(いずれもリバーシブル)を使用していましたね。

 

しかし1960年代になると、使用にともなう損耗を補うために、そしてより使い易さを求めて新しい装備が開発されました。

 

それが今回のリバーシブル防寒外被(防寒外衣)です。

 

本来はラクダ色…もとい、キャメルカラーの専用ライナーがあるのですが、一身上の都合により行方不明(…そもそも、単体で着用可能なので、シェルとは別に仕舞った?)なので、見つけ次第アップします。

 

さてさてライナーはありませんが、それはどんな衣類なのでしょうか?

 

今回は、陸上自衛隊装備マニアのみならず、雪上で効果的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

 OG側前面
所々油汚れがあります。
(クリーニング済)
シェルのカラーから中期型です。f:id:akmuzifal6489:20191214104737j:image

 

OG側背面
フードの ダットファスナーに注意
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ホワイト側前面
前合わせはジッパーのみで、両面にストームフラップはありません。
ホワイト面は、使用に伴って裾や袖が汚れてきますね。
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ホワイト側背面
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胸ポケット
ダットファスナーで開閉
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腰ポケット
こちらも  ダットファスナーで開閉
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ウエストのドローコード
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袖口
ゴムが内蔵されています。
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フード前面のダットファスナー
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フード後面にはOD側、ホワイト側共に複数のダットファスナーがあって、使用しない時にはロールアップできます。
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ジッパーは「YKK」のブラス。
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OG側腰ポケット
ダットファスナーで開閉
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ウエストのドローコードは、ホールで裏表両側に出すことができます。
金属製のハトメ付き。
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ダットファスナーのOD面
(濃緑色です。海軍機色ぽいですよ。)

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OD側袖口
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タグ
外観の使用感に比べて、キレイに残っていますね。
タグは、ホワイト側の左胸ポケット内にあります。1970年代陸上自衛隊防寒外被(暴漢外衣)タグf:id:akmuzifal6489:20191214104734j:image 

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3  その特徴とは?

生地は、イギリス軍の極地用スモックのように細い糸で緻密に織られたギャバジンとよく似ています。

 

ただし、コットンとレーヨンの混紡ですね。

 

シェルのカラーは、OG(オリーブグリーン)なので中期型になります。

(最初期型は、よりブラウンの強いOD(オリーブドラブ)でした。)

 

これは紫外線による褪色 などではなく、最初から違っているようですよ。

(厳正な品質管理で有名な自衛隊衣料品ですが、こんな誤差は珍しいですね。)

 

デザインは、OG側が右腰にポケット×1、ホワイト側には左右の胸ポケット、右腰ポケットのコートタイプです。

 

ホワイト側にポケットが多く、雪上での使用がメインの衣類ですね。

 

OG側、ホワイト側とも、他色での迷彩はありません。

 

フードには、前面にダットファスナー×3で首元を締めることができ、袖にはゴムが内蔵されています。

 

防寒着とセットで、手首をスッポリ覆うミトンが配布されるので、通常の袖よりこちらの方が使い勝手がよいですね。

 

今回のモデルはサイズが3号ですが、実寸は1号くらいあります。

 

戦闘服の上にライナーを着用し、その上に防寒外被(防寒外衣)を着るので表記サイズよりとても大きく造ってありますよ。

 

全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確で、日本の高い技術で仕立てられています。

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1979年

・製造場所     日本

・契約会社     日本

・製造会社      〃

・材  質     コットン

          レーヨン

・表記サイズ    3号

         (日本人のL〜XL)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約75センチ

          肩幅 約52センチ

          身幅 約60センチ

          袖丈 約58センチ

・状  態     中古並品

・官民区分     官給品

・入手場所     北海道の専門店

・入手難易度    3(困難)

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5  まとめ

今回の防寒外被(防寒外衣)は、セーター、ライナーとセットで運用するため、このシェルのみでは、防寒性能は低いです。

 

しかし、積雪地においては、ある程度の迷彩効果がありそうですね。

 

とは言え、一般の方がわざわざ探して購入するほどのものでもなさそうです。

 

探してらっしゃるあなたは、関東方面の老舗か、ネットオークションを狙ってみましょう。

 

さて、1980年当時この防寒外被(防寒外衣)は個人貸与ではなくて、部隊装備でした。

 

そのため、冬季演習の度に貸与されるので、毎年違うものを使用する場合もありましたよ。

 

昨年は新品だったけど、今年は廃品間近のボロボロだった…なんて事もありましたね。

 

ライナーや、ミトン(大手袋)、オーバーパンツ(下衣)も同様でした。

 

みんなボロボロで、使っていた当時は「…こりゃあ次も負けるわ!」なんて雪まみれの上富良野演習場で思っていました。

 

現在では立派な装備が個人に支給されていますね。

 

本当に羨ましいです。

(でも何故かちょっと寂しくもあります。)

 

じつは、今回オーバーパンツ(下衣)も分析する予定でしたが、あまりにも汚れているため断念しました。

 

いつか、もっとキレイなものを入手して、分析したいですね。

  

今回は、古の陸上自衛隊防寒外被(防寒外衣)を分析しました。

 

いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20221030更新)

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参考:同時期の陸上自衛隊防寒装備関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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