今回は、1990年代のカンボジア陸軍迷彩ユニフォームを分析します。
なかなか興味深い迷彩ですね。
これは…使える迷彩服かも。
今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 カンボジア陸軍迷彩ユニフォーム(グリーンDPM)とは?
カンボジアは、自衛隊が初めて参加した国連の平和維持活動だったことでも有名ですね。
まだまだポルポト派の残党が闊歩している、言わば危険地帯へ実戦経験ゼロの陸上自衛隊員を派遣する…ということで、多くの議論が交わされました。
最終的には国会で、機関銃2丁の武装が認められたのですが…それを聞いた時に私は強いショックを受けました。
国は自衛隊員の命をなんだと思っているんだろう…という不信感に苛まれましたね。
勿論、戦争に行くわけではなく、あくまで国連活動の一環なのですが…。
でも、もし攻撃されたら機関銃2丁で何ができるのでしょうか?
誰を守れるのでしょうか?
幸い自衛官の犠牲は出なかったのでまだ良かったのですが、まさに薄氷を踏む行為だったと今でも思っています。
政府はやはり自衛隊を「暴力装置」とか「人柱」にしか考えていないことがよくわかりました。
(いつか…倍返ししたいですね!)
さて、今回のモデルはそのカンボジアが国連平和維持軍を受け入れた当時の装備になります。
言わば新生カンボジア軍のための迷彩服とも言えますね。
迷彩は有名なDPMなのですが、カンボジア独自の工夫がありましたよ!
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、DPMマニアのみならず、森林で効果的な迷彩服を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
襟周りレイアウト
エポレット
僅かにテーパーの付いたクサビ型です。
胸ポケット
中央にプリーツ付き
アメリカ軍のジャングルファーティーグに似たデザインですね。
ボタンで開閉。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖
ほぼストレートですね。
袖口はボタンで開閉
マチはありません。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
タグと検査(?)スタンプ
右側面レイアウト
ウエストのサイズ調整ストラップはナイロン製。
金属製のバックルは、なんとスチール製でした!
(普通はブラスとかが多いですね。)
ヒップポケット
ボタンで開閉
スラントポケット
膝ポケット
ボタンで開閉
プリーツは2段です。
ジッパー
刻印は「ISE」
ブラスにメッキしてあります。
ボタン
アメリカ軍タイプですが、シュッとしていますね。
裾のドローコード
パラシュートコードのようなナイロン製です。
部隊パッチ(?)
アンコールワットですね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、イギリス軍が開発したDPMと同じパターンを採用していますが、構成色の一つであるダークイエロー(またはタン)の色調を意図的グリーンに変えていますね。
配色は、ライトグリーンの生地に、グリーン、ブラウン、ブラックを用いて、刷毛で丸く塗ったようなパターンを描いています。
(ダークイエロー(またはタン)をライトグリーンに変えただけで、大きく印象が変わりますね。)
因みに、カンボジア軍には通常カラーのDPMも存在していますよ。
生地はコットンのリップストップで、薄いながら頑丈です。
ただ、今回のモデルは肌触りがガサガサしていますよ。
(いくつか種類があるそうですが…。)
デザインは、アメリカ軍がベトナム戦争時代に開発したジャングルファーティーグを参考にしているようです。
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2。
トラウザーズが、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2で、裾にはドローコードが内蔵されています。
全体的な縫製は、やや雑ですが強度は十分です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 カンボジア
契約会社 カンボジア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 不明(Ⅱ?)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74cm
肩幅 約47cm
身幅 約56cm
袖丈 約59cm
トラウザーズ
ウエスト 約45cm
股上 約32cm
股下 約73cm
裾幅 約22cm
着丈 約102cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
オリジナルのDPMも素晴らしい迷彩でしたが、言わば「グリーンDPM」ともいえるカンボジア軍の迷彩もなかなかですね。
(この手があったのか!…と感動しました。)
アメリカ軍がベトナム戦争時代に開発したERDLグリーンリーフに匹敵する熱帯雨林用の迷彩服と言えそうです。
勿論、日本の森林地帯でも効果が高そうですよ。
夏季のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測にはピッタリなのではないでしょうか?
(あまりにも効果が高いので、悪用厳禁です。)
惜しむらくは、今回のモデルも数が少なく全く出回っていないということですね。
でもカンボジア本国では、今回のモデルの後に「数種類の迷彩服が登場している」との情報もあります。
もしかしたら、今後は余剰品が民間業者に払い下げられる(?)かもしれませんね。
購入は、有名SHOPはともかく、ネットオークションなどが、より安価に入手できそうです。
諦めず、探してみましょう!
私は例によって、ジャングルハットや、存在は不明ながらフィールドジャケットを探してみたいと思います。
今回は、珍しく効果的なカンボジア軍の迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240808更新)
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参考:今回のモデルが参考にした迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
アメリカ軍がベトナム戦争中に開発した各種ジャングルファーティーグに関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました。
現在のカンボジア軍は、アメリカ軍のウッドランド迷彩の類似迷彩を採用しているのですね。
カンボジア軍
— แรมโบ้(らんぼー) (@rannnobou) 2020年10月21日
SKS持ってたり、56式やら81式やら銃器が混在してたり、スリングが明らかにスポーツバッグとかのスリングらしきものだったり…https://t.co/zi4UE8AGgK pic.twitter.com/LeGvFmKtPn
いつか、これも入手したいですね。😃
(あと、確かデジタル迷彩もあるはずです。)
ブログは続くよ、どこまでも!
読んでいただき、ありがとうございました。
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