今回は、フランス軍の迷彩ジャケットを分析します。
韓国製モデル品ですが、実際にアフリカで使用されている例があります。
やはり、フランスが宗主国だった国やその周辺に輸出されていたようですね。
今回のアイテムは中古品ですが、ある特徴がありますよ!
目次
- 1 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)とは?
- 2 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の全体及び細部写真
- 3 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の特徴とは?
- 4 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)まとめ
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1 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)とは?
その昔、フランス軍官給品のリザード迷彩服はとても入手困難でした。
(現在も流通しているとは言い難いですが。)
数が少ない上に高価だったので、貧乏マニアの私には手が出ませんでしたね。
そこで、どうしてもリザード迷彩の衣類を着たい者は、仕方なくモデル品を購入しましたよ。
私の記憶が確かなら、最初にリザード迷彩の戦闘服を製造したのは東京の老舗SHOP「N店」だったような気がします。
その後、東京の「TP店」が精巧な空挺スモックのモデル品を発売したりしましたが、やはり数が少なかったですね。
でも、大阪には別のモデル品が販売されていました。
それが今回のモデルです。
最初フランス製かなと思いましたが、実は韓国製でしたね。
パターンはともかく、雰囲気は良くできていたので、結構売れたのようです。
さてさて、それはどんなモデル品迷彩服なのでしょうか?
今回は、フランス軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の全体及び細部写真
前面
雰囲気はそれらしいですね。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
印字は消失していました。😞
でも、サイズが記載されていたはずです。
エポレット
僅かにテーパーのついたラウンドタイプです。
胸ポケット
垂直のジッパーで開閉
腰ポケット
ダットファスナーで開閉
袖
手首付近から急速にテーパーが付いています。
袖口はダットファスナーで開閉
ウエストのドローコード
袖の解れ①
縫製は、かなり甘いようです。
未使用品で入手しても要注意ですね。
袖の解れ②
袖の解れ③
迷彩パターン
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3 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の特徴とは?
迷彩は、ライトグリーンの生地に、レッドブラウンとダークグリーンも用いて、刷毛で一気に塗ったようなパターンを描いています。
でも、フランス軍のリザートパターンを忠実に再現している訳ではないですね。
(あくまでらしい雰囲気です。)
迷彩パターンの検証(韓国製の根拠)
今回のモデル
◯のパターンに注意
以前分析した韓国製フランス軍リザード迷彩スモックのモデル品
同じパターンというのがわかりますね。
この◯部分は、フランス軍官給品には存在しないパターンで、韓国製との識別点になっています。
つまり、それらしいパターンで誤魔化しているとも言えます。
(韓国製品らしいですね。)
生地は、他のリザード迷彩服モデル品にも使用されている、コットンのヘリンボーンツイルです。
薄くて丈夫…なはずなのですが、このモデルは少々…かなり弱いようです。
デザインは、正確にフランス軍のF 1戦闘服をコピーしていますね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、ウエストにはドローコードがあります。
全体的な縫製は、かなり甘くて使用中に解れてくる部分があるようですよ。
詰めの甘いお国柄と言ってしまえばそれまでですが、もしかしたら自国の軍隊衣料品もそうなのかな?…なんて心配してしまいますね。
(知ったことではありませんが…。)
4 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 韓国
・契約会社 不明
・製造会社 韓国
・材 質 コットン
・表記サイズ 不明
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約73センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約62センチ
・状 態 中古上品
・官民区分 民生品
・入手場所 大阪の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 フランス陸軍F1ジャケット(リザードパターン・韓国製モデル品)まとめ
じつは、フランス軍官給品にはF1戦闘服のリザード迷彩は存在しません。
(試作品や個人の特注品を除く)
でも、今回のモデルは、まあまあの雰囲気なので日本でもサバイバルゲームやファッションで使用している人がいましたね。
(アメリカ軍のウッドランド迷彩が主流の時代に、個性を出そうとしたようです。)
実際、F1戦闘服は使い勝手が良く、そのあたりは、ある程度忠実に再現されているので問題なさそうです。
一着の迷彩服としてみた場合、使える迷彩服と言えるのではないでしょうか?
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプなどなど、モデル品なので遠慮なく使えますね。
ただ、さらなる忠実度が求められるヒストリカルゲームでの使用は控えましょう。
注意点は、縫製が甘いことです。
もしかしたら、今回のモデル(のロット?)のみかもしれませんが、ハードな使用は要注意ですね。
今回は準備していませんが、トラウザースやキャップもあります。
ただ、今回のモデルも2021年現在、品薄です。
しかしネットオークションや、フリマではたまに見かけますよ。
(フランス軍実物…などと嘯いて出品されている場合もあるので要注意です!)
欲しいあなたは、諦めないで探してみましょう。
アフリカなどの国で使用されているバージョンを探してみたいと思います。
今回は、フランス軍官給品には存在しない韓国製リザード迷彩戦闘服を分析しました。
次回は、カンボジアの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
(20210625更新)
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参考:他の韓国製モデル品はこちらです。⬇︎
フランス軍官給品のリザード迷彩服はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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