今回は、1970年代の旧西ドイツ国境警備隊の迷彩ジャケットを分析します。
…とはいえ、第二次大戦中のドイツ軍マニアには、見覚えのある迷彩ですよね。
(殆ど軍服なのでは?)
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 旧西ドイツ国境警備隊迷彩ジャケット(完全版?)とは?
旧西ドイツ国境警備隊の個人装備は、かなり異質です。
何故なら、ヘルメット、水筒、雑のう(ヒップバッグ)、おまけに迷彩服まで第二次大戦中のドイツ国防軍にそっくりでしたから。
(カラーやデザインは微妙に違っていたりしましたが…。)
西ドイツ陸軍も当初は大戦中のドイツ軍類似迷彩を装備していましたが、早々に廃止されましたね。
(軍としては、一刻も早くナチスの影を払拭したかったのでしょう。気持ちはわかります。)
ところが警察組織である国境警備隊は、つい最近まで(今でも?)ナチス時代に類似した装備を使用していました。
面白いですね。
軍ではなくて警察だからOK…と考えたのでしょうか?
詳細は不明ですが今回のモデルは、そんなナチス時代の特徴を色濃く残す迷彩ジャケットになります。
じつは以前も同じモデルを分析しましたが、不完全なものだったのでリベンジです。😃
(でも…残念ポイントもあります。😞)
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、コアなBGSマニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
シンプルです。
サイズは「50」
エポレットはなくて、階級章を取り付けるループとボタンがあります。
ボタンは反射防止加工済みのアルミ製
胸ポケット脳は生地が二重になっています。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケット
2個のボタンで開閉。
左袖ポケット
国境警備隊を示すパッチ付き
(ショッカーではありませんよ!)
ダットファスナーとマジックテープで開閉
中にはペンポケットが。
袖
肘に楕円形の補強生地あり。
袖口はボタンで開閉・調整
背中上部も生地が二重になっています。
上半身上部の二重になっている生地は、裏側に防水素材をコーティングしてあります。
少々の雨なら耐えられそうですね。
脇の通気孔
ウエストのアルミ製ベルトキーパー金具(フック)
第二次大戦中からよく似たフックを使用していますね。
その裏側
ボタンはウエストの絞り調整用
その上にある垂直のリボンが、ベルトキーパー金具の補強バンド。
背面右腰付近には、雑のう取り付け用のDリングとループがあります。
裏側から見えるスリット
通気孔でしょうか?
内ポケット
ボタンで開閉
前身頃裏側裾にある救急包帯(ファーストエイドドレッシング)用のポケット
今なら携帯電話が入りますね。
ボタンはODのプラスティック製ですが初期型なので割れやすいですね。
左袖ポケット裏側
生地を貫通した ダットファスナー
実際の着用例
https://t.co/sgswW5XTZb
— Southwood (@Southwood_) 2020年10月5日
昔のドイツの人がG1という超かっこいい鉄砲を持っています pic.twitter.com/iJyyNBDUSq
80年代のドイツ連邦国境警備隊(BGS)隊員の写真
— LEONPIN🏳️🌈 (@LEONPIN_GAMES) 2019年11月18日
BGSは戦後西ドイツの組織でありながらも旧ドイツ国防軍の雰囲気を色濃く残していた
ドイツ国防軍がWW2後も解体されず残っていたらこうなってたんだろうなぁ…() pic.twitter.com/gVpSf2Mb4w
主にジャケットのみ使用されていますね。
大戦中のドイツ軍風な感じが、なんか良いですね!
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3 その特徴とは?
迷彩は、色調が大戦中のウォーターパターンに似ていますが、パターンは寧ろスプリンター迷彩に近いようです。
配色は、タンの生地にオリーブドラブとレッドブラウンでガラス破片のような模様、雲型、大きい斑点を描き、その上から濃いオリーブドラブで先端の鋭い縦破線をプリントしていますね。
破線以外の各色は、境目を細かい斑点にして、ボカシを加えてありますよ。
生地はコットン製のサテンに似たもので、厚く防風性能が高そうです。
(逆に通気性は悪そうですね。)
デザインはエポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2、左袖ポケット、前身頃裾裏側に小ポケットで、肩前後は生地が二重になっています。
特筆すべきは、ウエストにベルトをキープする金具を付けられるように複数の穴があることです。
大戦中ドイツ軍制服などにもみられる処理ですね。
前回のモデルでは、左袖ポケットのフラップが乱雑に切り取られていましたが、今回のモデルは完全に残っています。
一方、右袖口は調整用ボタンが1個しかなく(通常3個あります。)、しかも紛失したのではなく、最初から取り付けられてなかったようです。
(力(ちから)ボタンも、官給品ではありませんでした…😞)
それでも全体的な作りは流石ドイツ製といったところで、縫製も真面目で強度も十分です。
ちょっと凝りすぎの感もありますが、品質は高いですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 旧西ドイツ
契約会社 旧西ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 50
(日本人のL)
実際のサイズ(平置)
着丈 約77cm
肩幅 約48cm
身幅 約60cm
袖丈 約62cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
独特の迷彩パターン故、好みの分かれる迷彩ですが、意味の知っているマニアには堪らないアイテムですね。
じつはドイツでも日本でも、あまり効果のある迷彩とは思えませんが、今も高い人気を誇っていますね。
一着のフィールドジャケットとしてみた場合、雨対策も施されていてポケットも多いことから、使えるジャケットといえそうです。
でも、もう官給品から廃止されて推定30年くらい経つので、このジャケット自体は品薄です。
(同じ迷彩のスモックはさらに少ないですね。防寒パーカーなら、今でも入手可能ですが…。)
ただ、左袖ポケットを切り取ったモデルなら、まだ入手できる可能性が高いですね。
いずれにしても、旧西ドイツ国境警備隊迷彩服は絶滅危惧種なので、見つけたら取り敢えず購入しておきましょう。
私は、同じ迷彩でデッドストックのトラウザースを探して見たいと思います。
今回は、希少な旧西ドイツ国境警備隊の迷彩ジャケットを分析しました。
いやー警察装備も、本当素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231125更新)
※最近見つけましたが、このジャケットにも使用されている防水素材をコーティングされた生地が販売されています。
いよいよこの迷彩装備が本格的に払い下げが始まったようですよ。
この生地があったら、新しく各種モデル品を作ろうとする業者やマニアが出てくるかもしれませんね!
今後に期待しましょう!
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参考:他の旧西ドイツ国境警備隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
戦後間もなくに旧西ドイツ軍が装備した迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見つけた微笑ましい動画です。
今年2月にカリフォルニアで撮影された貴重な映像。コヨーテが小さく誘うようにジャンプすると、アナグマがのそのそと現れ、排水溝の奥へと消えていきます。
— エピネシス (@epinesis) 2020年9月21日
コヨーテとアナグマが共同で狩りを行うことは以前から知られていましたが、彼らの絆が感じられる素晴らしい映像です。pic.twitter.com/dPnLFHelIn
なんか、日本昔話のワンシーンみたいですね。
それで思い出したのですが、岐阜県高山市でもある年の祭り翌日、会場に行ってみるとタヌキとキツネがお酒飲んで寝ていた…と言う事例がありました。
(写真も撮られてました💕)
人間と動物も、彼らみたいにもっともっと仲良くなれると良いですね😍
読んでいただき、ありがとうございました。
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