今回は、1980年代の旧西ドイツ国境警備隊(BGS)の迷彩防寒パーカーを分析します。
以前分析した同じ迷彩ジャケットの上に着用する装備ですね。
見た目以上に暖かいパーカーです。
残念ポイントもありますが、デッドストックですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 旧西ドイツ国境警備隊(BGS)迷彩防寒パーカー(後期型)とは?
これまで、旧西ドイツ国境警備隊の迷彩装備を分析してきました。
そろそろ終盤(?)に近付いてきましたが、今回のアイテムは防寒パーカーです。
やはり第二次大戦中のドイツ国防軍の雰囲気を色濃く残す装備の一つですね。
今回のパーカーは、初期型のデザインを一部簡略化しつつ、パーツの強度を増した後期型になります。
さてさて、それはどんな迷彩防寒パーカーなのでしょうか?
今回は、ドイツ国境警備隊(BGS)マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
同時期の陸軍パーカーなどに比べて、かなり着丈が長いのが特徴です。
背面
右腰のDリングに注意。
前面裏側
右胸の内ポケットに注意。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
エポレットはありませんが、階級章取り付け用のボタンとループがあります。
胸ポケット
ボタンで開閉
腰ポケット
斜めでこちらもボタンで開閉
袖
手首から下にテーパーが付いています。
後期型なので肘の補強生地はありません。
袖口はボタンとすtラップで調整可能
袖口裏側には、ライナー用のループがあります。
ボタン用の力ボタンもありますね。
袖ポケット
ペンポケットで大判のフラップ付き
マジックテープとダットファスナーで開閉
このフラップに国境警備隊のパッチが縫い付けられるのですが、今回のモデルは丁寧に取り外されていました。😞
前合わせのボタンは、喉元まであります。
ダットファスナーはライナー用
ジッパー下部には、ストラップが縫い付けられていて、ジッパーを引き上げる際のサポート役を担っています。
ボタンは頑丈な肉厚の後期型です。
背面右腰の雑嚢(ヒップバッグ)取り付け用のDリング(アルミ)とループあり。
内ポケット
ポケット口に角度が付いていてボタンで開閉
ポケットは生地は90度横向きで使用されていますね。
タグ①
内ポケット裏側にあります。
前合わせ裏側には、ライナー用のボタンが多数
背中や肩のライニングには裏側にゴムをコーティングしてありました。
これは助かりますね。
ウエストは、ドローコードではなく、ボタンホールの付いたストラップで調整します。
背面裾裏側にあるタグ②
裾ドローコード
ジッパー
刻印は「OPTI」
脇の通気孔
金属製ハトメで4個
専用ライナー
前面
背面
前面裏側
裏側は、ほぼ全面にボアがあります。
背面裏側
内ポケット用スリット
タグ
袖口は二重になっています。
しかも…
最先端はブタンホールの付いたゴムで調整できます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩は、大戦中にドイツ国防軍で使用されていたスプリンター迷彩の変形パターンですね。
配色は、ベージュの生地にタン、オリーブ、レッドブラウンで、破片や斑点を描き、最後にブラックグリーンで縦の破線(レインドロップ)を描いています。
オリーブとレッドブラウンは互いに接触することなく、かつ境目を小さい斑点で不明瞭(ぼかし)にしていますね。
(手の込んだ迷彩ですよ。)
生地は、コットンのサテンで、厚く丈夫で重量があります。
(でも、防風性能は高いです。)
デザインは、ドイツ陸軍や海軍の単色防寒パーカーとほとんど同じですが、着丈が長いのが特徴です。
構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット、内ポケットです。
フードも含めたほぼ前面に、専用のボア付きライナーが装着できます。
(これでさらに暖かいですね。)
全体的な縫製は、正確かつ堅牢で、ドイツ人のものつくりに対する姿勢を垣間見ることができます。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
アクリル
表記サイズ 50
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約64cm
肩幅 約53cm
身幅 約60cm
袖丈 約100cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 浜松の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
スポンサーリンク
60s ヴィンテージ 旧ドイツ軍 BGS ウォーターカモ柄 ミリタリー ジャケット 古着 ★ メンズ XLサイズ相当 ビッグサイズ オーバーサイズ マルチカラー
スポンサーリンク
5 まとめ
実際に着用すると、ドイツ軍の単色パーカーとほぼ同じデザインなので、とても暖かいですね。
今回のモデルは、さらに着丈が長いのでスタジアムパーカーのように風が強いところでも足までしっかり防寒してくれますよ。
(ドイツ軍パーカーには、着丈の長いモデルも存在していました。そういう意味だったのですね。)
ただし、着用して走り回る場合は裾が長いので、少々煩わしいです。
サバイバルゲームよりは、野鳥観測やキャンプが向いているのかもしれませんね。
迷彩は、どちらかというと日本では秋冬につかそうなイメージですから、防寒装備ということで寒候期の使用に向いています。
今回のモデルも絶滅危惧種になりつつあります。
見つけたら保護してあげましょう!
今回は、貴重な旧西ドイツ国境警備隊防寒迷彩パーカーのデッドストックを分析しました。
いやー警察装備も、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240313更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他の旧西ドイツ国境警備隊(BGS)装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ドイツ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
ドイツ軍実品 ドイツ連邦国境警備隊 ウォーターカモパーカー フィールドパーカー モッズコート メンズL /eaa060416 【中古】 【201107】
実物 新品 ドイツBGS(連邦国境警備隊) ウォーターカモ マテリアルロール 生地 実物 ミリタリー 軍放出品 アウトドア
実物 ドイツBGS(連邦国境警備隊) MODEL 1 ジャケット W/LINER USED/ ミリタリー ユーロミリタリー 軍物 ミリタリージャケット【クーポン対象外】
スポンサーリンク