今回は、1990年代のフランス軍ホルスターを分析します。
化学素材を使用した今風のホルスターです。
でも、フランス軍の現用拳銃用ではない謎のホルスターですね。
今回はデッドストックですよ！
目次
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１ フランス陸軍ホルスター（OG・ナイロン製）とは？
フランスが開発した小火器（拳銃、小銃、機関銃など）には、とてもユニークなものが多いですね。
例えば、装着したまま弾倉を折り畳める短機関銃。
スイスの拳銃をコピーした拳銃。
ブルパップ式（ピストルグリップ（握把）の後ろに弾倉を配置する形式）の小銃など、数え上げればキリがありません。
中でも傑作なのは大戦前に開発された小銃ですね。
なんと安全装置が省略されていたとか？
（設計段階で安全装置をつけ忘れた？）
…フランスが戦争に勝てないのは、案外この辺りに根本的な原因があるのかもしれません。
それはともかく、第一次大戦からフランス軍のホルスターは、レザー製が多かったですね。
（プラスティックが普及していなかったので、レザー製が当時の常識でした。）
昔のフランス軍レザーホルスター⬇︎
でも、今回のモデルは化学素材を多用した近年のホルスターになります。
確かに今風の作りなのですが、多くの疑問点もありましたよ。
さてさて、それはどんなホルスターなのでしょうか？
今回は、フランス軍装備マニアのみならず、中型から小型拳銃のモデルガン用ホルスターをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 陸軍ホルスターの全体及び細部写真
前面
裏面
フラップ（上蓋）はシンプルな構造で止めるタイプ
開放方法は
スクエアリングからストラップを引き抜くだけです。
でも、ストラップのサイズがリング内径よりやや大きく作ってあるので、するりとは抜けません。
（意外に時間が掛かります。）
すると大きく開いて拳銃が取り出せます。
トリガー（引き金）覆いあるスクエアリング。
ちゃんとマガジン（弾倉）ケースもあります。
ホルスター下部には水抜き穴が。
金属製のハトメ。
もしかしたらコード（紐）を通すためにあるのかも…
（背面にもあります。）
背面のピストルベルト用フック
その下には、謎のナイロンループが！
（シュルダー型にするためのものでしょうか？）
また、その下には謎のマジックテープが！
スクエアリングが入るホール表と裏
金属製のガイド付き
ホルスター内にあるタグ
メイドインフランスでU.S.M.Cとは？＞
試しにワルサーP38を入れてみたところ、フラップが閉まりませんでした。
（拳銃役はマルシン製モデルガン・ワルサーP38大戦型ABSモデルです。）
手落ちでやや小さな拳銃はトカレフしかありませんしたが、問題なく収納することができました。
（拳銃役はハドソン製モデルガン・トカレフABSモデルです。）
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３ その特徴とは？
生地はOG（オリーブグリーン）のナイロンサテン（？）で、裏面は防水コーティングしてあります。
一方ストラップは合成皮革で、やや硬い材質ですね。
（意外と取り扱いにくいですよ。）
全地的なデザインは、典型的なヨーロッパのピストル（オートマチック：自動拳銃）用ですね。
右利き用で、フラップ（上蓋）はストラップで開閉、背面にはピストルベルトに取り付けるためのフックがあります。
（背面には謎のループとマジックテープもあります。）
勿論マガジンケースも装備されていますよ。
とてもカッチリしたホルスターなのですが…じつはどの拳銃用なのか現時点ではわかりません。
現用のフランス軍拳銃は勿論のこと、かつての（昔の）拳銃も入るものが少ないですね。
（現用のベレッタ92Fなんて問題外ですね。）
因みに、ワルサーP38（ルパン3世の使用銃）は収納できす、やや短く細いトカレフ（名探偵コナンに出てきた銃）はOKでした。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、高いレベルの仕立てです。
内部のタグは意味不明ですね。
書き忘れていましたが、同じデザインと材質で、CCE迷彩のモデルも存在しますよ。
４ 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 フランス
・契約会社 フランス
・製造会社 〃
・材 質 ナイロン
・各部のサイズ 全長 約230ミリ
全幅 約165ミリ
厚さ 約35ミリ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品？
・入手場所 名古屋の専門店
・入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
今回のモデルは、官給品らしいスタンプやタグがありませんでした。
（もっとも、フランス軍は衣類以外はあまり頓着していない場合が多いですが…。）
そのため、もしかしたら今回のモデルはPX品かもしれませんね。
それでも造りは本格的なので、サイズが合えば実銃のホルスターとして使用できそうです。
勿論、愛用のモデルガン用にも最適ですね。
何より価格がとても安いのが助かります。
ところがこの有効なホルスターは、現在何故か品薄です。
ひと頃は、大手通販サイトはおろか、オークションなどでも溢れていたのですが…。
（沢山あるアイテムは、早急に必要数入手しておく…永遠の教訓ですね。）
このホルスターにいったい何があったのでしょう？
（コスパの高い製品だったので、単に売れてしまっただけなのかもしれませんが。）
現時点ではまず見掛けませんが、見つけたら即購入しておいても良いかもしれませんね。
（あなたの大切なモデルガンのために。）
私はCCE迷彩のモデルを探してみたいと思います。
今回は、フランス軍の謎めいたホルスターを分析しました。
次回は、アメリカ軍の装備品を分析します。
お楽しみに！
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参考：他のホルスターに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のフランス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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