いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーブログです。初心者コレクターの疑問点を解消します!

冷戦時代の遺産!【旧ソ連軍装備品】陸軍光学照準器PGO–9M(SPG–9用)とは?0865 USSR ミリタリー

f:id:akmuzifal6489:20210910153942p:plain

今回は、1990年代の旧ソ連陸軍の光学照準器を分析します。

1960年代から使用されていた無反動砲用の照準器ですね。

野戦装備なのに、とても繊細で複雑です。

少々傷んで欠品もありますが、程度は良好ですよ!

   目次

スポンサーリンク 

 

スポンサーリンク

1  旧ソ連陸軍光学照準器PGO–9M(SPG–9用)とは?

各国の軍隊が使用している大砲の種類で「無反動砲」というものがあります。

(自衛隊にも装甲車やジープに搭載していたり、携行タイプがありましたね。)

 

無反動砲とは、発射ガスの一部を後方に噴出させたり、ロケット推進の砲弾を用いた大砲のことをいいます。

 

砲弾発射の反動を考慮する必要がなく、軽量に設計でき、かつ強力な砲弾を運用することができます。

 

旧ソ連軍では、お馴染みのRPG系の他、SPG–9というやや大型で、兵士数名で運用する無反動砲を装備していました。

 

今回のモデルはその無反動砲SPG–9用の光学照準器になります。

 

旧ソ連軍を含むSPG–9については以下をご覧ください。⬇︎

SPG-9 - Wikipedia

ja.wikipedia.org

 

とてもマイナーで、人気もないことから安価に入手することができましたよ。

 

さてさて、それはどんな光学照準器なのでしょうか?

 

今回は、旧ソ連軍装備マニアのみならず、各種照準器コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  光学照準器PGO–9Mの全体及び細部写真

全体形

以外に大きく複雑な作りの照準器ですね。

かなり拭き取りましたが、グリースが方々に付着していました。

f:id:akmuzifal6489:20210910140742j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140825j:image

 

左側面
f:id:akmuzifal6489:20210910140732j:image

 

右側面
f:id:akmuzifal6489:20210910140712j:image

 

上面

砲軸線の左側に装着します。

接眼レンズと対物レンズの軸線がオフセットされていますね。

(ということはプリズム制御でしょうか?)
f:id:akmuzifal6489:20210910140724j:image

 

下面
f:id:akmuzifal6489:20210910140734j:image

 

前面

ゴム製のレンズキャップが標準装備!
f:id:akmuzifal6489:20210910140656j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140817j:image

 

背面

アイピースはゴム製

その上には額(ひたい)を安定させるゴム製パットが!
f:id:akmuzifal6489:20210910140756j:image

 

実際のレティクル

対象物はありませんが倍率は4倍です。

f:id:akmuzifal6489:20210910140751j:image

 

キリル文字の型式番号とシリアルナンバー?

凸レンズと凹レンズを合わせたマーク。
f:id:akmuzifal6489:20210910140722j:image

 

左下面から

前方のネジは砲に固定するためのもの。

f:id:akmuzifal6489:20210910140707j:image

 

右上面から

下部にあるシルバーの部分は、砲へ取り付けルためのレールです。
f:id:akmuzifal6489:20210910140830j:image

 

専用の収納箱

前面

表面は、刷毛で再塗装されています。

f:id:akmuzifal6489:20210910140838j:image

 

上面

f:id:akmuzifal6489:20210910140740j:image

 

下面

f:id:akmuzifal6489:20210910140809j:image

 

左側面

左右上部にはストラップを通す金属製のループがあります。

f:id:akmuzifal6489:20210910140801j:image

 

右側面
f:id:akmuzifal6489:20210910140658j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20210910140729j:image

 

専用ケースに収めた状況

必要最小限のスペースで、蓋をすると微動だにしません。
f:id:akmuzifal6489:20210910140748j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140737j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140814j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140806j:image

 

蓋の裏にある小箱内部

特殊なレンズ(夜間赤外線用?)2枚、5個の特殊な電球、電球外しのゴムキャップ
f:id:akmuzifal6489:20210910140710j:image

 

蓋の裏品目票
f:id:akmuzifal6489:20210910140827j:image

 

付属品各種
f:id:akmuzifal6489:20210910140716j:image

 

取扱説明書と点検記録帳
f:id:akmuzifal6489:20210910140835j:image

 

シリアル番号は本体と一致していますね。
f:id:akmuzifal6489:20210910140745j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140727j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140719j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140832j:imagef:id:akmuzifal6489:20210910140753j:image

 

1995年と1999年に点検されたようです。

f:id:akmuzifal6489:20210910140804j:image

 

専用収納箱用のストラップ

OGのコットン製、金属製バックル、端末、合成皮革製のガイド×2
f:id:akmuzifal6489:20210910140758j:image

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

本体は、オリーブグリーンに塗装されたステンレス製で、とても複雑な造りです。

 

接眼レンズと対物レンズは直線ではなく、位置がずれている特殊な構造ですね。

(とういことは、そこに何かギミック(例えば電球でレティクルを光らせるとか?)があるかもしれません。

 

照準器は、普通上下左右を調整するノブやダイヤルがありますが、頂部に「+、0、ー」の表示があるだけですね。

(レンズを覗いたまま動かしても、何も変わりませんでした。)

 

レンズ内のレティクルは、広い範囲で距離や横風を計算できるように多くの目盛があります。

(覚えるのが大変そうです。)

 

レティクル細部拡大

左右目盛横の数字:目標までの距離(範囲、単位10メートル?)

最下部の数字:ミル目盛(目標までの距離を測定)
f:id:akmuzifal6489:20210910140704j:image

砲への取り付けは、しっかりとしたレールとネジを用いているので、頑丈そうな印象がありますよ。

 

専用の収納ケースがあって、中には各種付属品がありました。

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1990年代

・製造場所     旧ソ連

・契約会社     旧ソ連

・製造会社      〃

・材  質     ステンレス

           スティール

          ゴム

          アルミ

          ガラス 

・各部のサイズ    照準器本体

          全長 約19センチ

          全幅 約9センチ

          全高 約14センチ

           専用収納箱

          全長 約15センチ

          全幅 約12センチ

          全高 約13センチ

・状  態     中古良品

・官民区分     官給品

・入手場所     東京の専門店

・入手難易度    3(困難)   

スポンサーリンク

スポンサーリンク

5  まとめ

今回の照準器を取り付ける無反動砲SPG–9は、旧ソ連の崩壊とともにお役御免になってしまったようです。

(その時に放出されたようですね。)

 

じつは無反動砲自体は、現在でも旧ソ連衛星国や、かつての東側ではまだまだ現役のようですよ。

 

あるいはこの照準器も、普通に需要があったかもしれませんね。

(残念ながら日本のマニアに購入されてしまいましたが…。)

 

ところでレティクルを見ると、とても複雑で照準方法を覚えるだけでも大変そうです。

 

ましてや実戦ではどれだけ役に立ったのか少々疑問ですね。

 

それでも軽量だった無反動砲は、空挺などの限られた荷物しか持てない部隊には頼りになった兵器であったようですよ。

(かなり有効な兵器であったようです。)

 

ところで照準器を見ていると、無反動砲に装着したところも見てみたくなりますね。

 

…それはともかく、この照準器は一定数日本に輸入されたようです。

 

何故か大人気の対戦車ロケット兵器である「RPG–7」用として販売しているところもありましたよ。

(似ても似つかない形状なのですが…🤔おそらく、何用なのかわからなかったのでようね。)

 

さすがにそんなペテンに騙されるマニアもいなかったのか、購入当時は、かなり売れ残っていた印象があります。

(私も売れ残り品を、お安く入手できました。)

 

よもや探している人がいるとは思えませんが、入手したいあなたは、大手SHOPの片隅をくまなく探してみましょう。

 

もしかしたら埃まみれで眠っているかもしれません。

(デッドストックが入手できる可能性もありますよ。)

 

とはいえ、今となっては懐かしい「冷戦時代」の兵器の一部が入手できるのは感慨深いですね。

 

無反動砲本体の入手はできませんが、今後は照準器の使用方法について調査するとともに、時々引っ張り出して、周辺を眺めてみたいと思います。

 

今回は、旧ソ連軍のとてもマイナーな無反動砲の光学照準器を分析しました。

次回は、フランス軍の装備品を分析します。

お楽しみに!

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

参考:他の旧ソ連軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

旧ソ連(USSR) カテゴリーの記事一覧

www.military-spec-an.com

     ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク


IMPORT MISCELLANEOUS GOODS ソ連 軍 リュック 装備 バッグ ソビエト ロシア ポーチ サバゲー 背嚢

ロシア海外限定 冷戦時代の旧ソ連軍記念 将校用懐中時計 ロシア軍

Muma.ポンチョ マント コート 外套 軍服 戦闘服 人民 開放軍 ソビエト ロシア ソ連  サバゲー サバイバルゲーム 装備 コスプレ

先染めオリーブグレー 80-90S デッドストック ロシア(ソ連)軍 スリーピングシャツ (52-54)

スポンサーリンク

カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ

カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ

  • カチューシャ(CV.金元寿子)、ノンナ(CV.上坂すみれ)
  • サウンドトラック
  •  
  • provided courtesy of iTunes