今回は、1980年代のフランス陸軍ファイアーマンレザーコートを分析します。
いくつかタイプがありますが、これは比較的初期のモデルですね。
一見軍物とは思えないエレガントな雰囲気が特徴です。
実際に兵士が使用していた物ですが、使用感少なく程度は極上ですよ!
目次
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1 フランス陸軍ファイヤーマンレザーコート(ブラック・レザージャケット)とは?
日本では昔から、誰が言い出したのか怖いものの順番として「地震、雷、火事、親父」というのがあります。
(最近は最後が「女房」とか「彼女」になる場合もあると聞いていますが…😅)
中でも「火事(火災)」は殆どの場合人災が多く、一旦火災が発生すると思わぬ被害を出すこともありますね。
(一瞬で財産や大切な家族を失うために、江戸時代では「放火は極刑」でもありました。)
そんな怖い火災から人員や家屋を護るのは、なにも民間組織ばかりではありません。
軍隊においても、人員、装備そして施設を火災から守るのは、各国軍における最重要な課題の一つでもあります。
今回のモデルは、フランス陸軍が消防関連の兵士に支給したコート(ジャケットとも。)になります。
何故これが消防関係兵士に支給されているのかという疑問はともかく、およそ軍隊の装備らしくないデザインとカラーリングが特徴です!
さてさて、それはどんなレザーコート(レザージャケット)なのでしょうか?
今回は、フランス軍装備マニアのみならず、ファションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
シンプルかつどこかエレガントなデザインですね!
背面
前面裏側
前見頃の内ポケットに注意!
背面裏側
裏側のほぼ全面にポリエステルのライニングあり。
襟周りレイアウト
前見頃の四角いマジックテープに注意。
襟裏にはチンストラップとそれを留めるボタンがあって…
襟を立てることができます。
チンストラップは六角形。
襟にはフックもあります。
前見頃の階級章取り付け用マジックテープ
フランス軍あるあるですね。
ウエストのベルト
取り外し可能なので失われている場合もありますね。
ベルトのバックルは、二重のDリングタイプ。
ちゃんとバックルには当て革がありますね。
ベルトループ
前後の合わせと同時に縫い付けられています。
前合わせはボタンのみ。
バイク等で使用するには、別に風対策が必要ですね。
ウエストのベルトは、左右のループを通しているだけ。
タグ
1985〜86年契約品ですね。
「L」は手書き!
内ポケット
垂直のオープンタイプ
ポケット内側生地は、コットンとポリエステルの混紡。
裾も先端はレザー。
袖はラグランスリーブです。
フランス軍には多い印象あり。
腰ポケット
内側生地は内ポケットと同じです。
前見頃のボタン(大)
ブラックのプラスティック製。
各ボタンにはもれなく力ボタンあり。
袖
ほぼストレート。
袖裏側
先端はレザー。
脇に通気孔はありません。
脇の補強生地。
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3 その特徴とは?
レザーはブラックに染められたカウハイド(牛革…と思われます。)で、とても柔らかいですね。
(完璧な「なめし」が行われているようです。)
デザインは、シングルブレスト、ラグランスリーブ、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケットで、専用のベルトが付属しています。
(ベルトは取り外し可能なので、紛失している個体も多いですよ。)
とてもシンプルですね。
前あわせはボタンですが、後のモデルでは、マジックテープに変更されました。
(ボタンモデルの方が趣があって良いかも。マジックテープモデルは実用に最適でしょうか?)
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、フランス軍らしい仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 カウハイド
(牛革)
ポリエステル
コットン
表記サイズ 92L
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約51cm
身幅 約61cm
着丈 約83cm
袖丈 約57cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の古着店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
このコート(ジャケット)を撮影中に感じたのですが、このカラー(やデザイン)から、もしかして消防職種兵士の士気を高めるための装備なのでは?…なんて思いました。
思えば、第一次そして第二次大戦中のフランス戦車兵やパイロットも、好んでブラックで丈の短いコートを着用していました。
第二次大戦中のフランス軍戦車兵
(戦車博物館のマネキン展示)
第二次大戦中のドイツ軍も、終戦まで戦車兵はブラックウールのユニフォームでしたよね。
第二次大戦中のパンツァーヤッケ(戦車兵用ジャケット)
これは意図的に他職種との差別化を図り、戦車兵の士気高揚を目的としていました。⬇︎
何よりブラックレザーというのは、軍物では少数派ですよね。
(偉い将軍が着ているイメージ。)
やはり今回のモデルも同じような目的があったのかもしれませんね。
それはともかく、今回のモデルは嬉しいことに現在多数が日本に入荷していますね。
それも新旧問わず、各種モデル尾です。
(サイズも各種ありますよ!)
これは入手するチャンスなのかもしれませんね。
…それでも有名ネットショップでは、中古でも数万円するので二の足を踏むことが多いですね。
でも安心してください。
古着店やオークションでは、平均的にお安く入手できる場合があるようです。
(今回のモデルも有名ショップの半値以下で入手できました。たまたまかもしれませんが。)
勿論、フランス軍消防隊のリエナクト(なかなかできないですが。)も良いですが、ファッションに特化して使用してみるのも面白いかもしれません。
ファッションリーダーのあなたなら、あるいは華麗に着こなせるかもしれませんね。
一説には、モノクロカラーからのコーディネートは、ファッションの第一歩だとか?
今回のモデルは、ファッション初心者(?)にも受け入れられそうですね。
今年の冬は、このファイアーマンレザーコート(ジャケット)でお洒落を楽しんでいませんか?
今回はフランス軍の軍物らしくないファイアーマンレザーコート(ジャケット)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20241205更新)
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参考:他のフランス軍レザー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のフランス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のレザー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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