今回は、1990年代のポーランド海兵隊迷彩ユニフォームを分析します。
以前違うパターンの陸軍迷彩ユニフォームを分析しました。
でも今回は、珍しい独特の迷彩パターンが魅力(?)ですね。
保管時のシワがありますが、デッドストックですよ!
目次
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1 ポーランド海兵隊迷彩ユニフォーム(クロコダイルパターン)とは?
第二次大戦前後では、強国に祖国を蹂躙されたポーランド。
そのせいでしょうか?
戦後は東側に属しながらも、独自の装備を整えてきました。
特に迷彩服は、多種多様なものを採用してきましたね。
中には旧ドイツ軍の影響を受けたりしたモデルもありましたよ。
近年陸軍の迷彩は、一般用及び砂漠用でも「アメーバ型」迷彩に落ち着いていますね。
でも今回のモデルは海兵隊が1980年代に採用した、陸軍とは違う迷彩パターンのユニフォームになります。
その独特のパターンから、海外では「クロコダイルパターン」と呼ばれていますね。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、ポーランド軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
前面裏側
よくみると内ポケットが3個もありますね。
背面裏側
襟周りレイアウト(開襟状態)
前合わせはボタンのみ。
サイズタグ
適正胸囲と身長のようです。
エポレットはテーパー付きのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンで開閉
中央にプリーツ付き
袖
立体裁断ですね。
袖口はボタンで開閉
襟の裏にはホワイトの生地が縫い付けられていました。
記名用だと思われますが、あるいは夜間戦闘時の識別用かも?
背面ウエスト左右には、ベルトループあり。
おそらくピストルベルト(弾帯)用だと思われます。
左胸内ポケット
左胸内ポケットのスタンプ
サイズもタグに合致していますね。
同じ内ポケットには、別のスタンプが。
検査印でしょうか?
前見頃裏側の内ポケット
ファーストエイドドレッシング(救急包帯)入れのようです。
右脇内ポケット
用途不明です。
ウエストのドローテープ
左側のみの片持ち式
ドローテープはカーキの生地でガイドがあります。
生地番号?
内ポケットのボタン
ボタンは全てマホガニーブラウンのプラスティック製
前合わせのボタン
袖口のボタン
迷彩パターン
まごうかたなき「クロコダイル:ワニ皮」パターンですね。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみ。
でも外側と裏側に複数のボタン。
サイズタグ
ジャケットと合致しています。
スラントポケットのスタンプ
これもジャケットと合致
やはり検査スタンプ?
生地番号?
ジャケットと合致しています。
右側面レイアウト
腰スラントポケット
右側のみ中に小ポケットあり。
ウエストのサイズ調整ストラップ
スクエアタイプのリングバックル
膝ポケット
ボタンで開閉
裾はテーパー付きで、ゴムを内蔵
膝裏側には補強生地が!
膝補強生地は下部が開いています。
でもパットを入れるものではありません。
裾は折り込んで縫い付けられています。
ウエスト裏側にはホワイトの生地が!
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3 その特徴とは?
迷彩は、カーキグリーンの生地にダークグリーンで大きさ形とも様々なダットをプリントしてあります。
他の脱兎と接触している部分はなく、各々独立していますね。
まさに「ワニ皮」風の迷彩です。
記事は、やや厚いコットンツイルで重量がありますは、肌触りは良好です。
デザインは、ジャケットが一見2ポケットのシャツタイプですが、内ポケットが多いですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、内ポケット×3で袖ポケットはありません。
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、スラントポケット内に小ポケット、膝ポケット×2で、ウエストにはサイズ調整ストラップ付き。
ヒップポケットはありません。
膝裏側には補強生地がありますが、下部が縫い付けられていませんね。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、強度も十分という上質な仕立てですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年
製造場所 ポーランド
契約会社 ポーランド
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 108/171
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75cm
肩幅 約47cm
身幅 約60cm
袖丈 約63cm
トラウザーズ
ウエスト 約52cm
着丈 約109cm
股上 約33cm
股下 約80cm
裾幅 約14cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
【旧東ドイツ陸軍レインドロップ迷彩などもそうですが、東側に属したヨーロッパの軍隊では、西側の多くの軍隊のように、明暗が混在した色調ではなく、一様に暗い迷彩が多いですね。
どうやら大戦中のドイツ軍が開発した優れた迷彩は、旧東側の周辺国にとって興味のないものだったのかもしれません。
今回のモデルも、2色を用いた迷彩ですが同系色で明度差がなく、パターンも斑点であることから、離れてみると単色に見えるのが特徴ですね。
でも、もしかしたらとんでもない効果が隠されているのかもしれません。🤔
今回のモデルについては、今後も研究してみたいですね。
それはともかく、この迷彩ユニフォームも現在は品薄ですね。
(同じ迷彩パターンのフィールドジャケット、バックパック、手袋なら大手通販サイトで販売されていますが…。)
それでも一年に数回ほど、国内のオークションに出品されていますよ。
また東欧装備に強いSHOPなら、不定期に入荷しているかもしれません。
じつは、あまり人気のないアイテムなので、焦らず待っていると必ず入手できます。
探しているあなたは、思い当たるところや古着屋さんも探してみましょう!
今回は他に類をみない、珍しい迷彩パターンのポーランド軍海兵隊迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231120更新)
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参考:他のポーランド軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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