今回は、1990年代のポーランド陸軍迷彩ユニフォームを分析します。
ポーランド軍としては、最も新しい迷彩服ですね。
これから気温の下がってくる季節にぴったりのアイテムです。
今回もデッドストックですよ!
目次
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1 ポーランド陸軍迷彩ユニフォーム(パンテラ迷彩・アメーバパターン)とは?
それまで他国に分割されていたポーランドですが、第一次大戦後に独立しました。
しかし第二次大戦ではドイツと当時のソ連に分割されましたね。
(強国に挟まれた国の悲劇です。)
第二次大戦後は社会主義を取り入れ、ソ連の衛星国として独立、でも1989年にはまた体制が変わったようですね。
そんなポーランドの装備は全般的にソ連系でしたが、面白いことに迷彩服だけは一時ドイツ系を採用したりしてましたよ。
今回のモデルは、そんなポーランド軍が1990年代に採用した迷彩服になります。
ものの本によると、よく似たパターンの迷彩を1960年代に採用していたようですね。
1960年代の迷彩服(左)
(右はその後に採用されたモデル。大戦中のドイツ軍国防軍に似た迷彩)
迷彩生地のアップ
アメーバ型です。
(2枚ともJ.F.Borsarello著「CAMOUFLAGE UNIFORMS of European and NATO Armies 1945 to the Present」より引用)
でも今回のモデルは、より効果的な色調に変更されていました。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
前面裏側
胸の上部のみライニングがあります。
よく見ると、袖と胴体の生地が違いますね?
(海外軍装品あるあるですね。)
背面裏側
背面胴体にはグレイのライニングがあります。
前合わせはボタンのみです。
襟周りのレイアウト
タグ①
タグ②
データスタンプ?
1994年度契約品でしょうか?
検査スタンプ?
タグ③
物品番号でしょうか?
エポレットはテーパー付きのクサビ形です。
隠しボタンで開閉
胸ポケット
プリーツ付きで2個のボタンで開閉
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
右袖ポケット
胸ポケットと同様です。
左袖ポケット
2つありますね。
左袖先端のポケットは、1個のボタンで開閉
袖口もボタンで開閉
ウエスト背面にはゴムバンドを内蔵
テンション強めです。
背面裾には垂直ジッパーで開くポケットが!
左右にあります。
脇には8個の通気孔が。
刺繍です。
裏側のゴムバンド
ダークグリーンのカバー付き
襟の裏にはホワイトのタグが。
夜戦用のマーカーですね。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
検査スタンプ?
タグ①
データスタンプ
タグ各種
腰スラントポケット
前面膝ポケット
2個のボタンで開閉
トラウザースのポケットは、マチが付いています。
右側面レイアウト
右側には、前面と背面のポケットの間には、細長いものを入れるポケットがありました。
その上には幅広のループが。
ナイフやバヨネット(?)が入りそうですね。
ウエストのサイズ調整タブ
金属のバックル付き
背面中央のベルトループはオフセットされています。
裾のゴムループは縁のナイロンテープとともに縫い付けられています。
これは頑丈ですね。
サスペンダー取り付け部(前面)
ボタンで留めます。サイズも調整できますよ。
(前面・取り外し可能)
サスペンダー取り付け部(背面)
(サスペンダーはY型ですね。)
ボタン
ODのプラスティック製
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3 その特徴とは?
迷彩は、カーキーグレイの生地に、ダークグリーン、ダークブラウン、チャコールグレイを用いて、アメーバのようなパターンを描いています。
1960年代の迷彩とは色調を常識的なものに替えて、パターン自体も小さくしているようですね。
(ポーランド軍は、同じパターンの色違いで砂漠用迷彩服も製造していますよ。)
生地はコットンのサテンで厚く防風性能が高そうです。
でも柔らかくて肌触りも良いですよ。
デザインは、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×3、ウエストにはテンション強めのゴムバンドを内蔵。
面白いのは、背面下部に垂直のジッパーで開閉するポケット×2が設けられているところです。
(東欧の装備には、時々見られるものですね。)
トラウザーズは、左右腰スラントポケット×2、太腿前後にポケット×4。右側面に細長いポケットで、裾にはスリットとゴムのループがあります。
通常、取り外し可能なサスペンダーが標準装備ですが、ベルトループもありますね。
外観上では、ボタンが全く見えいないのが渋いですね。
縫製は正確で強度も必要十分です。
高い技術で製造された迷彩服と言えそうです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 ポーランド
契約会社 ポーランド
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 169/98
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75cm
肩幅 約45cm
身幅 約54cm
袖丈 約62cm
トラウザース
ウエスト 約45cm
股上 約31cm
股下 約77cm
裾幅 約14cm
着丈 約105cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
実際にこの迷彩服を着用してみると、サイズのせいもありますが、身体にフィットして動きやすかったですね。
厚い生地からは想像できないくらいでした。
迷彩もメリハリが効いていて、日本でも問題なく使用できそうですね。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測などには十分使用できますよ。
下に着込めば、初冬くらいまでは対応できそうですね。
今回のモデルは、数は少ないもののコンスタントに輸入されているようです。
これからも入手できそうですね。
サイズも各種あるようですよ。
購入する場合は、見た目ではなく必ず試着するか、各部のゴムを伸ばした状態でのサイズを確認しましょう。
私は、この迷彩服の上に着用するフィールドジャケットを探してみたいです。
今回は、ポーランドのとてもよくできた迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240222更新)
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参考:他のポーランド軍装備関する記事はこちらです。⬇︎
他の東欧諸国の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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(ずっと忘れないよ!) pic.twitter.com/OnqrzSPT8W
— kon (@kon83677987) 2020年3月11日