今回は、1960年代のスウェーデン空軍サーマルシャツを分析します。
ヨーロッパに多い形式のシャツですね。
日本ではグランパシャツという名称で流通していますよ。
中古品ですが、程度は良好です!
目次
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1 スウェーデン空軍サーマルシャツ(グランパシャツ・ライトブルーグレイタイプ)とは?
独創的かつ強力な兵器を運用しているスウェーデン軍。
効果的な兵器に反して、個人装備は意外にも「レトロ」なものを使用している場合がありましたね。
今回のモデルは、そんなスウェーデン軍が最近まで使用していたコットンのシャツになります。
通常のフィールドジャケットなどの野戦装備の下に着用するもので、寒候期の装備ですね。
驚くことに、生地の織り方やカラーは違うものの、ドイツ、イタリア、イギリス、フランスなどのヨーロッパ主要国で同じようなデザインのシャツを採用していましたね。
どうやらヨーロッパでは、常識のデザイン…のようです。
今回のモデルは、スウェーデン空軍のタイプですが、軍物とは思えない明るいカラーが印象的ですね。
さてさて、それはどんなサーマルシャツなのでしょうか?
今回は、スウェーデン軍装備マニアにみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 サーマルシャツの全体及び細部写真
前面
とても着丈が長いシャツですね。
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
この部分だけなら、ポロシャツのイメージですね。
前合わせはボタンのみです。
タグ
スウェーデン軍独特のサイズ表記で、センチではありません。
背面裏側のスタンプ
どうやら1968年度契約品のようです。
襟元はボタンホールではなくループです。
この意味は?
ボタンはペールブラウンのプラスティック製で官給品
裾の左右には補強のステッチ
裾
基本トラウザーズの中に入れるタイプですが、表出しでも面白いかもしれませんね。
袖
僅かにテーパー付き
袖口はボタンで開閉
判りにくいかもしれませんが、生地の裏側は起毛されています。
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3 その特徴とは?
生地はライトブルーに染められたコットンの平織で、肌触りが良く軽量です。
裏面は起毛されていて、やはり寒候期用のシャツですね。
(今回のモデルは中古品なので、半分くらい起毛が失われていますが…。)
デザインは、頭からかぶるブルオーアータイプで、より身体の保温に向いたもんですね。
面白いのは、前合わせ襟元頂部のボタンが、ボタンホールではなく生地のループで留められるところですね。
(どんな意味があるのでしょう?)
また着丈がとても長く、身長の低い私には少々煩わしく感じることもあります。
この着丈の長さも、古いヨーロッパ製衣料の特徴ですね。
全体的な縫製は、とても精密かつ丁寧で、スウェーデン人の勤勉さを如実に表しています。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1968年
・製造場所 スウェーデン
・契約会社 スウェーデン
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ 39
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約85センチ
肩幅 約46センチ
袖丈 約62センチ
身幅 約59センチ
・状 態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは空軍用ということで入手しましたが、実は確認ができていません。
(同じデザインで、カラーがオリーブグリーン、ホワイトのモデルがあるので、業者さんが空軍ものと判断したようです。)
それはともかく、このシャツは日本で大人気ですね。
ライトブルーグレイのみならず、各色とも着られるサイズは飛ぶように売れていました。
現在残っているのは小さいサイズか、とても大きいサイズが主体ですね。
実際に着用してみると、裏起毛の寒候期用シャツなので、日本の夏には少々暑苦しいです。
でも、冷房をガンガン効かせている部屋では、思わぬ快適さを体感することができますよ。
(まさに「いい塩梅!」っていう感じですね。)
勿論秋から冬にかけては、ジャケットの下に着用して必要ならばシャツの上にセーターを着ることによって、防寒性能をアップさせることも可能です。
現代風の化繊ではなく、天然素材なので水に濡れ売ると少々厄介ですが、それ以外ではとても快適です。
寒候期のサバイバルゲームは勿論、狩猟、野鳥観測、登山、キャンプなどに使用できますね。
(パジャマとしての使用している方も居るようです。)
そして、ジャケットやセーターと合わせてファッションにも応用が効きそうです。
今回のライトブルーグレイやホワイトのモデルは、むしろファッションに特化した使い方がベストかもしれませんね。
(オリジナルではありませんが、他のカラーに後染めされているものもあり。)
合わせは違いますが、女性にもおすすめです。
このシャツは、大手通販サイトはいうに及ばず、有名ミリタリーショップでも取り扱っていて、入手は容易です。
ただし、上述のようにサイズの問題があります。
標準的な成人男性が着られるサイズは、各カラーとも数が減って価格も高くなっていますよ。
(逆にその他のサイズは、安価に入手できる場合があります。)
購入する場合は、目標のサイトやショップになくても、諦めず探してみましょう。
そして必ず実寸や程度を確認するようにしましょう!
私は、オリーブグリーンのモデルで、着用できるサイズを探してみることと、他国の同じようなシャツを集めてみたいと思います。
今回は、スウェーデン空軍の汎用性に優れたサーマルシャツを分析しました。
次回は、イギリス軍の防寒シャツを分析します。
お楽しみに!
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参考:他のスウェーデン軍装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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