今回は、1960年代のスウェーデン空軍ウールオーバーコートを分析します。
当ブログでは、数少ない制服関連の衣類です。
現代ではありそうで、なかなかないカラーが魅力ですね。
保管上の汚れはありますが、奇跡のデッドストックですよ！
目次
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１ スウェーデン空軍？ウールオーバーコート（デッドストック）とは？
まだ現役の航空自衛官だった頃、同僚の女性自衛官（既婚者）に面白い（？）方がいましたね。
なんと、自分へのご褒美と称して、冬のボーナス時に必ず「コート（有名ブランドを含む）を一着」購入していました！
（勿論ご主人（自衛官）の許可を得てですよ！）
言わばコートのコレクションですね！
女性物のコート…それも有名ブランド品なら、それ一着でも私がブログで記事にしている戦闘服上下セットが7〜10着購入できるほどの価格です。
いやー、羨ましい！
私にもそんな資金があれば、あんなの物やこんな物を購入できたかも！…なんて思ってしまいました。
（何しろ、我が家では全ての俸給は奥（神）様が管理していて、自由に遣うことができなかったのですから！）
それはともかく、私も彼女と同様に…というわけではありませんが、辛うじて独身時代にいくつかコートを購入していました。
今回は、その中でもスウェーデン空軍のウールオーバーコートになります。
生地のカラーやボタンから、やはり制服関連の防寒装備ですね。
購入した店舗では「スウェーデン空軍」物として販売されていましたが、全体の雰囲気からもしかしたら海軍用かもしれません。
良質なウールを使用した、とてもリッチでちょっとクラシカルな雰囲気が最高の一品です！
さてさて、それはどんなウールオーバーコートなのでしょうか？
今回は、スウェーデン軍装備マニアのみならず、スーツにもカジュアルにも使用できるリッチなコートをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
カラーは青みがかった濃いグレイでとてもシックですね。
逆に金ボタンが目を惹きます。
左袖のタグに注意！
（デッドストックの証！）
背面
着丈も長く、クラッシックなデザインですね。
（最近は少ないです。）
前面裏側
ほぼ全面にブラックのレーヨン製ライニングがあります。
（レーヨンは滑りよく、下に着る衣類の袖が通し易いですね。）
背面裏側
前合わせはダブルです。
ボタンで開閉
（ダブル用のボタン（ブラックのプラスティック製）に注意！）
タグ
納入年度のスタンプ
1962年度契約品です。
年度の上にはスウェーデン軍のマーク（3つの王冠）が！
内ポケット
タグはメーカーでしょうか？
（製造には複数社が携わっているようです。）
メーカータグ？
製造にはいくつかのメーカーが携わっていました。
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
エポレットのボタン小
前見頃のボタン大
ボタンは全て反射防止加工済み！
腰ポケット
ポケット内部にはカッタータグが！
袖のタグ
当然ですが、表記サイズもタグと合致していますね。
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３ その特徴とは？
生地は、厚くしっかりとした濃いブルーグレイのウールで、重いですが保温力は高そうです。
ほぼ全面にブラックのレーヨン生地のライニングがあり、更なる保温力確保に貢献していますよ。
（着やすさにも貢献していますね。）
デザインは、エポレット付き、腰ポケット×2、内ポケットで、ベルトやフードはなくシンプルです。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、スウェーデン軍のスタンダードとも言える上質な仕立てですよ。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 1962年
製造場所 スウェーデン
契約会社 スウェーデン
製造会社 〃
材 質 ウール
レーヨン
表記サイズ 104E
（日本人のL〜XL）
各部のサイズ（平置）
着丈 約104cm
肩幅 約50cm
身幅 約64cm
袖丈 約63cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
今回のモデルは、生地が濃いブルーグレイなので、何かと合わせやすいのが助かりますね。
ただ、しっかりしている生地と造りなので少々重いのが難点です。
丈が長く、私有車（四輪）や公共交通機関においては、少々持て余す場合があるかもしれません。
また現在ではより軽量で優秀な保温材を使用したカラフルな防寒着が、多数しかも安価に販売されています。
もはや今回のようなクラッシックなオーバーコートは出番がないかもしれません。
でも実際にコートを見て羽織ってみると、その心地良い重さと、包まれる安心感を得られるコートということがわかりますよ。
ところが30年くらい前は、一つのコーナーが開催できるほど多くの在庫があった有名店でも最近は殆ど在庫していないようです。
それでも中古品は、まだ大手通販サイトでも取り扱われていますね。
そのため、サイズや程度には少々難がありますが、いつでも誰でも入手可能です。
また有名ショップでは在庫が減ったとはいえ、もしかしたら片隅にデッドストックが残されているかもしれません。
探しているあなたは、ショップの隅々まで探してみましょう！
勿論、国内外のオークションやフリマサイトもおすすめですよ！
中古品を購入する場合は、サイズに注意することは勿論、生地の痛み（虫くい、虫舐め、汚れ）などをよくチェックしましょう！
私は、同国他軍のオーバーコートを探してみたいと思います。
今回は、クリアシカルなデザインながら、どこかエレガントなスウェーデン空軍オーバーコートを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231104更新）
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参考：他のスウェーデン軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他国のコートに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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